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心はスマホのバッテリーと似ている
10日ほど前ですが、こんなtweetを見かけたので記事を書きます。
今まで職場で潰れた人を山ほど見てきたけど、「潰れる人の前兆」なんてものがあってそれに気づいて防止するなんてのは傲慢な妄想。殆どの人は前触れもなく突然来なくなる。特にその人のプライベートと複合的な要因だったりすると検出はほぼ不可能。何が言いたいかっていうと、全員定時で帰るべき。
— 小さな役人 (@kasuminojunin) October 18, 2020
本当にその通りだと思いました。私もある日を境に仕事が出来なくなりましたが、会社や上司からは「急にどうして?」と思われているようです。産業医の先生との面談で、「○○さん(上司)はちえみさんが体調を崩した理由をあまり分かっていないみたいだけど…」と言われました。上司と直接連絡を取ることもしんどかったので、必要があれば先生を通して連絡してもらうようお願いしたのですが、それも「なぜ?」という反応だったようです。
伝わらなかったSOSのサイン
私は1年近く前から、今のペースで仕事をするのが辛くなってきた、少し休みたい、ということを上司に伝えていました。面談の場で直接言ったので、伝わっていないことはないはずです。多少気にかけてくれたのかもしれません。でも実際に休みをもらえたり、仕事量を調節してもらえることはありませんでした。
その後も別の方に相談したりしましたが、深刻さの度合いってなかなか伝わりづらいというのを身をもって感じました。会社は利益を生まないといけないですから、どうやってもう一度やる気を復活させようかとか、形を変えて会社に貢献してもらおうかとか、そんな風に考えていたのだと思います。
前兆がないのではなく、認識が違うだけ
マネージャークラスになる人って、そもそもエネルギーがあって自分で自分をコントロールするのが上手い人だったりして、SOSを出してもこちらの思い通りに捉えてもらえない。結果「SOSを出したのに助けてもらえなかった」「急に来なくなるなんて、そんな前兆なかった」という認識の違いが生まれるのではないでしょうか。
仕事量を減らしてもらえなくても、進め方についてこまめに相談に乗ってもらえるだけでも違ったかなと思います。打合せや外出が多く、オフィスで顔を合わせてゆっくり話す機会が少なかったので、相談が出来ず不安なまま仕事をしていることも多かったんですよね。これについては自分の行動についても反省しないといけない部分が多いです。
ただ当時そのことに気付いて行動出来ていたかというとそうではないので、やはり正常な判断が難しかったのだと思います。だからぜひ、小さくてもSOSのサインを受け取ったら、周りを上手く巻き込んでサポートしていってほしいです。
心はスマホのバッテリーと似ている
このtweetは「全員定時で帰るべき」と締めくくられていました。時間に余裕があることで、小さなストレスからは心が解放されることも多いと思います。毎日が家と会社との往復だけにならないことはとても大事です。
仕事を休むまでの心の状態を、スマホのバッテリーに例えるとしっくりきました。電池がなくなりそうになり、充電しながら使い続けていると熱くなって、どんどん消耗してしまう。その後はいくら充電しても元の100%までは戻らず、減りも早くなります。そうなる前に、電池が減ってきたら使うのをお休みし、100%まで充電するとバッテリーは長持ちします。
これからは自分の心のバッテリーを自分でコントロール出来るようにしていきたいです。一度消耗したバッテリーを回復させるのは大変です。最後まで読んでくれた方がいらっしゃったら、ご自身も周りの方も、バッテリーを大事にしてあげてください。
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