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レッドバードって?AC Milan買収報道の新展開について

Ciao!ドドン小西です。

先日インベストコープのミラン買収報道について記事を書きましたが、新たな局面に入ったようですので、2022.5.7時点でわかっていることを簡単にまとめておきます。
(前回の記事は以下のリンク参照)

インベストコープ(おさらい)

レッドバード・キャピタルパートナーズ

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RedBird Capital Partners(以下、レッドバード)はアメリカ資本の民間投資会社です

・ゴールドマン・サックスで20年以上のキャリアを経てジェリー・カルディナーレ氏が2014年に設立。ニューヨークを中心にアメリカ国内に6拠点

・主にスポーツ、テクノロジー・メディア・テレコム(TMT)、金融サービス、非上場企業等への投資を行う
長期にわたって経営権を握り「資産価値を高める」および「株式配当の増強」に注力する投資スタイル ⇦ ミランにぴったり!?

・2020年7月、リーグ・ドゥのトゥールーズ株式85%を取得
更にリヴァプールとボストン・レッドソックスのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループの株式10%強を7億5000万米ドルで取得
⇦ フットボールにも造詣が深そう!?

他にアメリカンフットボールリーグNFLと提携するエンターテインメント会社「オン・ロケーション・エクスペリエンス」の運営やメジャーリーグのボストン・レッドソックス関連など
要するにスポーツの世界で様々な経験値があるようです

運用資産60億米ドル
(インベストコープは376億米ドル2021.6.30決算時点)
(エリオット・マネージメントは515億米ドル2021.12.31時点)

以下の公式ホームページより引用しています

報道内容について

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2022.4.29金曜日までにインベストコープがミランを買収するとの報道でしたが、様子が違ってきました

エリオットとインベストコープとのの独占交渉期間は5月初めに終了しており、新たにレッドバードが参入買収資金は10億€を提示とのこと

チェルシーの売却先が決定したことも影響しているとの見方もあり、次にフットボール市場において魅力的なミランを狙っている企業が多数あるとの報道もありました

インベストコープは11億8,000万€のにものぼる買収資金についての一部4億€をゴールドマンサックスとJPモルガンで構成される銀行グループを含む他の金融機関から調達する予定であったことが、交渉難航の原因のひとつとされています

またインベストコープは数年以内にスタジアムプロジェクト(交渉では4億と評価)を実現できなかった場合は買収資金の一部返還条項を要求しているとのことです

レッドバードは資金準備に余念が無いことスポーツビジネスへ精通していることがエリオットの心証をより良くしているようです

エリオットはただ単純にミランを売り抜くことだけでなく、しかるべきプランを持ち、チームの負債を増やさない方針をもつ企業への売却を志向しているとのこと ⇦ ファンとして大事な点ことですね

ただし、レッドバードは補強についての明言は行っていないようです
(前回の記事でも書きましたが、インベストコープは30億€程度の補強費を検討・・などの報道もありましたが、さてどうなんでしょうね)

エリオット、レッドバード、インベストコープの三者からは本件について肯定も否定もないようですので水面下での攻防が続いているのでしょう


今後の展開

現時点での報道を見ると、資金調達および買収後の運営面でレッドバードに傾いているのでは・・との見方がやや優勢です

ミランのフロント陣は静観を守り、ともかくスクデット獲得に向けて雑音を排したいと考えている様子ですね

本格的な動きはカンピオナート終了後でしょう

なんといってもメルカートが開いてしまいますので、交渉を長く引き延ばすことはないと考えられます。エリオットも売りいそぐ必要はないでしょう

個人的には前回の記事で書いたとおり、不確定要素の強い今のミランなら売却して手じまいにしてしまってもエリオットにとっては御の字ではないかと思っています

これから様子を見てみましょう

ではこの辺で・・

残り3試合!スクデットを目指して

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