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【記事紹介】レアオに何が起きているのか?

Ciao!ドドン小西です
面白かった記事を紹介するコーナーを作ってみました今回は「ラファ・レアオの現状と課題」に言及したUltimo Uomoの記事を要約
小西が翻訳し、更に要約しているので詳細は元記事を読んでね
以下、リンク🔗



問題提起

ポルトガル人ウインガーは難しいシーズンを過ごしている。但し、彼は今でもロッソネリ最高のフットボーラーであり、一瞬の輝きで違いを生み出す選手である。

レアオの困難はどこから来ているのか?
まだ改善の余地はあるのか、それともすでに限界に達しているのか?
チームの問題は彼のパフォーマンスにどの程度影響しているのか?

レアオのドリブル

スタッツから

ドリブル成功のデータは彼のフォームを示す良い指標である。

カンピオナートに限るとスクデットを獲得した2021/22シーズンはFBrefによれば90分あたりのドリブル成功数は3.39回だった。
彼が唯一の攻撃的オプションに見えることが多かった2022/23シーズンは2.86、2023/24シーズン2.19回とイタリアに来たばかりのシーズンを除いてワーストである。

これはカンピオナートでは彼にスペースを与えるチームは少なく、2人のマークをつける監督もいることも原因のひとつだろう

しかし、ヨーロッパの舞台では、彼に走るスペースを与えてくれる相手との対戦が多くレアオは90分あたり3.67回と、準決勝で終わった前回のチャンピオンズリーグの3.86回をわずかに下回るドリブル回数を記録している。

ドリブルからの展開

では、ドリブルを封じられた彼は?
逆足のウイングとしてプレーしているが他の同様の選手と違って、利き足がほとんど脅威にはならない。

彼のリターンクロスは、代案がないためにやみくもにプレーしているように見え読まれやすい。
彼のシュートは強振すると精度が低く、コントロールショットは威力が低い。

つまり、利き足で内に戻させることがディフェンスにとって最善の選択である。
そのため、守備側はレアオが裏を狙うのを制限することに主眼を置いている。

では、チームは彼をサポートするために何をしているのか?

左サイドの連携

問題点

ミランは彼を十分にサポートしておらず、彼のイニシアチブに任せすぎているという印象がしばしばある。
左サイドの連携を見ると、この指摘は一部分では正しい。

彼はできるだけ早く足元でボールを受けるため、下がってくることが多い。
しかし、彼の動きを補う選手がいないため、左のサイドは停滞しているように見える。
彼が空けたスペースを利用する選手が少ないため、相手にとっては守りやすい。

レアオが下がりながら左サイドで展開する。問題はエボセレの背後のスペースを脅かす選手がいないことだ。ウディネーゼはボールの周りに密集を作る。レオンがテオを狙うが、ロヴリッチがインターセプト

改善の答えは示されている

ピオーリがそうであるように彼の周囲での戦術的要素を単純化するのは正しい。
というのも、彼の才能を考えれば、彼の周囲で過度に洗練された動きをする必要はないからだ。

つまり、彼が足元でボールを受けて相手を引きつけ、味方がその背後からスプリントし、ワンツーでボールを捌けば良いのだ。

素晴らしいパスの出し手ではないかもしれないが、彼は相手を引き付け、味方がカットインしてくるのを待ち、スルーパスで裏にボールを送り込むこと関しては知的で正確だ。
よって、彼を一人にしない動きで付き合うだけで十分なのだ。

この画像は、前回のウディネーゼ戦でロフタス・チークがゴールを決めた際のテオへのスルーパス
トリノ戦
ボローニャ戦。フロレンツィへのスルーパス。その後のフロレンツィのクロスがゴールにつながる。

チームとしての構造変化

今年のミランの特徴

スクデットを獲得したミランは今よりもずっと実りあるハイプレスとセカンドボールへの対応とダイナミックに走り、縦方向にすばやい攻撃することができた。

しかし、夏のマーケットが彼らの信条を若干変えてしまった。

ブラヒムとサンドロの退団。
そして、ラインデルスとプリシックの獲得とアドリの出場機会増がその要因だろう。
ミランはよりボールを握ることができるように変化した。

もちろん、ミランはポゼッションを信条とするチームではないし、これにより引いて守る相手を崩せるようになったわけでもない。
しかし、今までより、中盤でのパスが増え、より構造が複雑化した。

数字は可視化してくれる。
スクデット獲得のシーズンの90分あたりのタッチ数は618.6。
以降626.1→627.8→今シーズン640.4と変化している。

チーム構造とレアオ

象徴的な存在はラインデルスだ。
この非常に理性的なミッドフィルダーは明確なアドバンテージがない場合は、無理にレアオや左サイドにパスを送らない。
むしろ、中央や右サイドにポゼッションを向けることが多い。

彼はただボールを受けてパスを出すのではなく、パスを出す前に何度も小さなタッチを繰り返し、相手の体勢を崩し、ゲームを落ち着かせ相手を混乱させるのに有効なスタイルを生み出す。
しかし、レアオが望むスピードのある展開とは相性が悪い。

このゲーム構造に適応しきれていないレアオの縦へのスピリットと、他の選手たちの存在を調和させることができるかどうかは、今後ピオーリが率いるにせよ、そうでないにせよ、ミランの将来にとって決定的な課題である。

レアオのこの先

レアオ個人に大きな変化はない

レアオが適切なサポートを受けていないように見えることが多いのは事実だが、技術的な特徴という点では、背番号10がイタリアに到着した時と変わっていないことは否定できない。

2021年から22年にかけて、ミランのスター選手としての地位を確立するための精神的なステップアップがあったのは事実だ。しかし、技術的レパートリーはそれほど増えていない。

ボールコントロール

彼の裏へのクロスやカットインからのシュートを見ていると、カペッロに何時間もフィニッシュのトレーニングをさせられたイブラヒモビッチを思い出してしまう。
レアオにはまた違ったトレーニングが必要なのかもしれない。
しかし、シュートに磨きをかける必要があるのは確かだ。

オフ・ザ・ボール

ヴィニシウスやムバッペのようなウイングと異なるもうひとつの基本的な要素は、ボールを持っていないときの動きだ。

レアオがスプリントしながらボールを受けたり、ゴールに向かうために深い位置まで攻め込むことは稀だ。

ミランのコーチングスタッフは、実質的に足元でしかボールを受けないウイングのオフ・ザ・ボールの動きを改善させることができるのだろうか?
それとも、選手によっては伝えられないものなのだろうか?

アシストは多いが…

ゴールに関しては、セリエAで15ゴール(2022/23シーズン)で16ゴールを超えたことがない。
現在のところ、レアオのストロングポイントはアシストである。

とはいえ、これらはアシストもゲーム展開を読み困難なアプローチの結果としてのパスでも、難しすぎるクロスでもない。

そのほとんどは、かなり簡単に低いクロスを上げる条件を作り出す突破から生まれている。2021/22年以降、セリエAで記録した23アシストのうち、14アシストは低いクロスによるものだ。

総括

優勝から2年。レアオは今、キャリアの全盛期を迎えているはずだ。
しかし、今シーズンのレアオは相変わらずで、苦戦を強いられている。

もし彼が売却され、他のチームで成長し始めたら.....

レアオに多くのことを求めるのは正しい。
しかし彼自身が周囲にもっと多くを求めるべきなのだ。
彼が語り継がれる世界最高の選手の一人になれるよう、向上するための環境を求めることが重要なのだ。

最後に

これは興味深い記事でしたので、ご紹介しました。今のレアオ個人の問題点とチーム構造との相性。特にラインデルスの作り出すテンポとの相性の悪さについて述べられているのは面白い考察ですね。

Ultimo Uomoの記事はとても面白いので、また個人的に気になるものを見つけたらご紹介します。

では、本日はこの辺で!

Forza Milan🔴⚫️🔥

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