見出し画像

ACミラン13-14シーズンまとめ!暗黒期の幕開け。迷走するかつての名門ACミラン「Grande Milan」を取り戻す先の見えない旅

Ciaoお久しぶりです。ドドン小西です。20-21シーズンもスクデットは勿論CL・EL圏争い、残留争いが激しくなってくる時期に突入しましたね。

日本ではJリーグが開幕し、私がひいきのサガン鳥栖がチーム初のJ1で3連勝を飾るという快挙を成し遂げました。ミランもサガンも調子が良いシーズンを迎えられるとは想像もしていませんでした😁奇しくもミランもサガンも現在2位。この調子で頑張ってほしいものです。

画像1

13-14シーズンおさらい

さて、タイトル通り、本格的に暗黒期の幕開けとなってしまう13-14シーズンを簡単におさらいをしてみましょう。

まずは開幕前のメルカート。なんと言ってもプリンス・ボアテングをシャルケ04へ、アンブロジーニをフィオレンティーナへ放出したことが大きな出来事でしょうか。更にフラミニは契約延長に同意せずアーセナルへ帰って行き、ルカ・アントニーニヴァルター・ビルサトレードされジェノアへ去っていきました。おいおい、昨シーズンの大事な戦力が一気に抜けてしまい開幕前から大きな不安に襲われます。

夏の加入選手といえば、カカーが帰ってきましたレアル・マドリーではCLや重要な試合で印象的な活躍を見せるも、怪我との戦いに苦しめられることが多く、ミランで魅せていたパフォーマンスは発揮出来なかったように思います。そんな彼がフリーでミランに戻ってきます。2014W杯ブラジル大会を見据えてのことだったのでしょう。怪我が治るまでは給与を受け取らないと宣言し、10月19日にウディネーゼ戦で復帰を果たします。他は、ユヴェントスからアレッサンドロ・マトリが復帰(結局1得点のみ・すぐフィオレンティーナへレンタルされます)、サンプドリアからアンドレア・ポーリ、前述のヴァルテル・ビルサなどが加入しています。

そして飛び抜けた才能を持った少年がクラブ・ナポリアカデミーからミランにやってきます😉

当時まだ14歳のアカデミーに所属する少年ジャンルイジ・ドンナルンマです。ちなみにそのとき兄のアントニオはミランにからレンタルを経て、ジェノアに移籍していました。

画像2

まだあどけない少年ですね❗しかし、常に年齢より上のカテゴリーでプレーしており、その才能は将来イタリア代表のゴールマウスを守る逸材と評価されていました。くわしい紹介は後々で😁

そして、冬の移籍でミランの歴史上はじめての日本人選手として本田圭佑がCSKAモスクワから、バレンシアからアディル・ラミ、フラムからアデル・タラーブトなどが加入します。本田圭佑の加入で日本でも俄然ミランが注目されることになりました。当時の入団会見での一問一答を乗せておきます。SoccerKingさんのサイト内で見ることが出来ますので興味がある方はどうぞ

13-14シーズンの基本フォーメーション

さて、ではここで13-14シーズンの布陣を簡単にご紹介します。

ラインナップ13-14②

だいたいこんな感じ。はっきり言って、観ていられなかった。初戦を落とし、13年12月前半戦を終えて17戦4勝7分6敗の14位💀

年明け初戦アタランタ戦は3-0で勝利しますが、サッスオーロに3-4で敗戦の後(ミランキラーと悪名高いベラルディの4得点)、1/13アッレグリは解任、暫定監督マウロ・タッソッティを経て、クラブのレジェンドであるクラレンス・セードルフが新たに監督に就任しました。その後、終盤の5連勝などで盛り返すも最終的に8位に終わり、CLはおろかELにも出場できないこととなってしましました。以下、順位表です。

13-14シーズンカンピオナート結果

画像4

昨シーズン活躍したプリンス・ボアテングの放出やエル・シャーラウィの怪我による長期離脱。それでもバロテッリ(カンピオナート14得点)を始め、決して選手の質が悪い訳では無く組み合わせが最悪だった?かみ合わなかったといったところでしょうか...。また、前回の記事でも書きましたが、ベルルスコーニの娘バルバラとガッリアーニとの確執からガッリアーニ体制を転覆するミラン内部の権力闘争などピッチ外でも無様と言うほかない有様でした。

では、以下、まだご紹介してない選手たちです。

|ナイジェル・デ・ヨング 1984.11.30生 NLD
174cm/72kg MF(12~15年)

画像5

アヤックスのユースから17歳の時にトップチームへ昇格。当時は攻撃的MFやFWとして活躍していたが、ドイツのハンブルガーSVへの移籍をきっかけに守備的MFにコンバートされると一気に才能が開花。中盤でのハードな守備、ボールを刈り取り、危険の芽を摘む姿から「芝刈り機」「駆逐艦」と呼ばれるようになります。オランダ代表としても活躍し2010W杯では準優勝2014年W杯では3位入賞に貢献。マンチェスター・Cもその中盤での仕事ぶりから監督の信頼を得て活躍も、徐々に出番を失い、2012年にミランへ。移籍初年度はアキレス腱断裂の大怪我を負い、不本意なシーズンとなったが、以降は中盤に欠かせない「芝刈り機」として君臨しました。W杯での決勝スペイン戦でシャビ・アロンソの胸への跳び蹴りやマンチェスター・C時代に相手チームの選手に大怪我を負わせるなどダーティーなイメージがつきまといますが、ピッチの外ではナイスガイで加入した本田の良き理解者となったそうです。ミラン退団後はアメリカのロサンゼルス・ギャラクシーやガラタサライ、マインツ、カタールの強豪アル・アハリを経て、カタール2部のアル・シャハニアに所属。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

|アンドレア・ポーリ 1989.9.29生 ITA
182cm/77kg MF(13~17年)

アンドレア・ポーリ

当時の写真、イケメンです。下は現在。ボローニャに所属しています。

アンドレア・ポーリ現在

彼のプロキャリアは17歳からスタートします。トレヴィーゾ、セリエBでした。そしてすぐにサンプドリアへ。2007年11月4日、18歳1ヶ月でセリエAデビューする早熟の逸材として注目されていました。その後、サッスオーロ、インテルへのローンを経て、ミランへやってきます。彼は中盤のマルチプレイヤーとして、時にはセンターバックとしても出場しています。技術的、創造的な資質が高く、ボール奪取にも優れていたことからトランジションの局面で力を発揮します。強烈なミドルシュートも大きな武器です。当時、デ・ロッシと比較されるほどでガットゥーゾから特別目をかけられていたとか。本人はピルロ、フランク・ランパード、スティーブン・ジェラードなどをお手本にしていたそうです。ミラン退団後はボローニャに移籍し、カピターノとして現在もチームを支えています。プレーも見た目もいぶし銀✨

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

|アディル・ラミ 1985.12.27生 FRA
190cm/88kg DF(14年1月~15年)

アディル・ラミ

ラミは1994年に9歳でフランスのフレジュス・アカデミーでサッカーを本格的に始めます。元々、攻撃的MFとしてプレーしていましたが、徐々にポジションを下げ、CBへ。フレジュスのトップチームを経て、リーグ1のリールへ移籍し、2007年22歳でデビュー。その後、スペインのバレンシアで3年間在籍し、60試合以上出場するも、当時の監督・チームメイトを公然と批判しチームからなかば追われる形で2014年冬にローンでミランに加入します。フランス代表としても活躍し、2018年W杯ではフランスの優勝に貢献しています(決勝トーナメントでの出番はありませんでしたが)。190cmの上背を活かしたヘディングは攻守の両面で強力であり、その体格からリール時代は「シュレック」の愛称で親しまれたようです。インザーギ体制初期はファーストチョイスだったものの徐々に出番を減らしていきバレンシア時代のように不満を漏らすように。。その後、セビージャ(スペイン)、マルセイユ(フランス)、フェネルバフチェ(トルコ)を経て、2020年2月ロシアのPFCソチに加入しますが、新型コロナウイルスのパンデミックのためリーグが中断され、彼は1試合もプレーすることなく2020年5月契約を解除。2020年9月にポルトガルのボアヴィスタにて活躍中です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

|ヴァルテル・ビルサ 1986.8.7生 SVN
184cm/74kg FW・MF(13年~15年)

ヴァルテル・ビルサ

スロベニアのウインガー。イタリアに渡ってからはジェノアやトリノ、そしてミランやカリアリにも所属。2013年アントニーニとのトレードでジェノア(当時トリノにローンで所属中)からミランに加入。ミランには15年までの所属となっていますが、実際には14-15シーズンはキエーヴォにローン放出され、翌シーズンには完全移籍していきます。スピードと足下の技術、ドリブルや高速クロスが武器のウイングスストライカー。中盤での起用にも答えられるだけのスキルも持ち合わせています。2019年冬、カリアリに移籍しますが、2020年11月に放出され、現在フリー(のはずです)。引退したとは聞いていないので(友達か!)今後の去就が気になる?ところです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

|アデル・ターラブト 1989.5.24生 MAR
180cm/76kg FW・MF(14年1月)

ターラブト

17歳でトッテナム・ホットスパーに加入するなど、その才能は高く評価されていましたが、トップチームに定着することは無く(インタビューでスパーズではなくアーセナルに行けば良かったと後悔を語る)、出場機会を求めてクイーンズ・パーク・レンジャーズに移籍します。150試合以上に出場し、30得点以上を上げる活躍を見せるも2部落ちを経験し、1部のフラムへローン移籍。そして、14年冬にシーズンが終わるまでというローン契約でミランに加入します。本人はミランへの完全移籍を達成すべく奮闘したとのこと。ウインガーや攻撃的MFとしてプレー。本人の意気込みもあり、ある程度結果を残すものの、インパクトに欠け買い取りには至らずにミランを去って行きます。実は得点力もあり、精度の高いフリーキックも蹴れる良い選手なのですが、移籍下手というか、代理人の問題なのかオファーはあるそうですが、いつもまとまらないみたいです。本人はかなりの時間を無駄にすごしてしまったと語っています。その後、ベンフィカ、ジェノアへのローンを経てベンフィカで活躍中です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

|本田圭佑 1986.6.13生 JPN
182cm/74kg MF・FW(14~17年)

本田圭佑

ミラン初の日本人プレイヤーであり、ミランのNo.10を背負う。「リトル本田」のささやきによりミランへ。今更、私が語るまでもないので以下を参照ください。暗黒期のミランに翻弄された感もあり、気の毒な役回りも多かったと思います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E5%9C%AD%E4%BD%91

さて、最後は投げやりになったわけではありません。誰もが知っている本田圭佑。今後のアゼルバイジャン首都バクーの強豪クラブ、ネフチ・バクーでの活躍をお祈りしています

さて、今回はここまでとします。14-15シーズンはセードルフの続投ではなく、ほぼ監督経験のないピッポ・インザーギを監督に招聘します。詳しくは次回に。20-21シーズンが好調なだけに、はやく追いつきたい思いで書いていますが、手が進まず・・・

明日(2021.3.15)カンピオナート26節 V ナポリ戦。あのガットゥーゾが率いるナポリといえど、負けるわけにはいきません。

引き続き、ミランを応援しましょう❗

Forza Milan 🔴🔥

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,418件

もっともっとミランもしくはダニエル・マルディーニのちょっと変わった記事が頻繁に読みたいあなた!サポートをいただければその願いは叶うでしょう!お金もらう以上は定期的に記事をお届けしまっせ!