DAY.2 泉が共鳴するとき
※ZaPASSのコーチ養成講座「Advance」での出来事を3つの記事に分けて綴っています。(以下参照)
もう一つの壁
1日目の夜の山で自分の願いに気づいた私には、この合宿でもう一つ越えたい壁がありました。
それは、相手に自分の想いを伝えること。
1日目には克服できなかったけれど、今の自分ならできる気がする。今日を逃したくない。そんな気持ちで始まった2日目でした。
改めて山での出来事を思い出すと、やはり「自分に、特に自分の無邪気さに、正直でいたい。」という願いが聞こえてきます。あとはそれを、そのまま場に出せばよいのです。
自分の願いを相手に伝えるワークの様子
隠すことは、何もない
しかし、相手を前にするとやはり怯んでしまい、その人の目を見るよう指示されたときにはなお、怖れを感じました。「私の心の奥を見透かされるんじゃないか・・」と警戒したのです。
『・・あれ?でも待てよ、見透かされても大丈夫なんじゃない?』
ふとそう思いました。
『心から湧き出た想いなら、見透かされても大丈夫なんじゃない?』
これまでは正解を探して、積極性を消して、調和を目指して本心とは裏腹のことを言ったりしたけど、今まさに本心を言おうとしている私に、見透かされて都合が悪いことなど何もなかったのです。
覚悟を決め、相手の目をまっすぐ見ました。
心が溶け出した瞬間
最初は手が震え、顔がこわばり、目が潤んでいるのが自分でもわかりました。でも、しばらく相手の目を見つめているうちに、変化を感じました。
急にその奥から暖かいものが流れ込んでくるような感じがしたのです。
その目は、
「大丈夫」「あなたを信じている」
と、私に強く語りかけていました。
特に言葉を交わしたわけでも、ジェスチャーがあったわけでもありません。ただ願いを相手に伝えて、聞いてもらう。それだけのことなのに、気づいたら私は涙ぐんでいました。
自分の中にとどまらない変化
そこから、私の行動変容は続きます。
まず、自分がどう感じたか?ということに敏感になり、さらに、それを公の場で発言することへの躊躇がなくなりました。そして、感じる⇄場に出すというサイクルを繰り返すうち、共に過ごすメンバーとの関係性も変わっていきました。
みんなから「なんか変わったね」「何があったの?」と声をかけてもらえるようになり、それをきっかけに自己開示できるようになったのです。
文字通りぶつかり合った”しっぽ取りゲーム”
私が本心をぶつけると、相手も本心で応じてくれる。相手を信じれば、全力でエネルギーをぶつけ合うことができる。
それがわかってから、みんなとの絆がより深まっていくのを感じました。今となっては、間違いなく「盟友」と言える仲間たちだと思っています。
泉が共鳴するとき
そして、今回の旅路の中にはその盟友たちにも、たくさんのハイライトがありました。
みんな、心に何かしらモンスターを飼っていました。そしてそれはやはりみんなにとっての、愛すべき分身でした。
今回私たちは全員で、その分身たちと向き合いました。その過程で、様々な感情が湧き、最後には泉のように、ただただあふれていました。その泉を共鳴させながら、私たちはみんなで泣いて、みんなで笑いました。
2日間の旅路を終えて、私の心はいま、愛に溢れています。
大切にしたいこと
Advanceを終えてみて、本当に想像していた以上に、たくさんの気づきや変化がありました。
しかし、ここでの体験はここで完了するわけではなく、日常に帰ってもなお続きます。ここから、みんながどのように人生を歩んでいくのか、とても楽しみです。
パターンにはまらないで、たまには違う選択をしてみよう。
伝えることが怖くなったら、その人の目をじっと見てみよう。
自分自身の変化を喜び、心から楽しもう。
きっと誰かが見ていてくれる。
そんなことを自分に語りかけながら、私も自分の道を、ゆっくりと歩み始めようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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