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読書メモ_自遊人

Vol.02【自遊人_2020年5月号】
1)P.26 “中と外の境界をなくすということ”
その昔、温泉街には人がそぞろ歩き、賑わっていました。(中略)いかに活気ある街にしていくか…。そのために何をすべきかは明快で、施設の中と外の境界をできるだけなくして、人の出入りが多い場所にすること。塀で囲って、宿泊客以外お断わりとする高級旅館とは真逆の考え方です。

P.58 “プロフィッタブル”
ゴミを切り口に様々な教育プログラムを企画して、プロフィッタブルなビジネスをデザインしていけるなと。僕らがお手伝いさせていただくからには、マネタイズが大前提です。

P.87 “スモール・エリア”
簡単に言えば、徒歩3分から5分以内に魅力的なお店が集まれば、バラバラに立地するよりもエリアの価値が高まるという考え方です。ようは攻める場所を決めようということですね。(中略)良くいえば街のため、地域のためなんですけど、単純に自分たちの暮らしが楽しくなるからやっていることでもあるんですよね。

P.96 “ボトムアップとトップダウン”
民間人が町を変えるには、僕は人口の限界があると思っていましてね。人口の分母が5000人ぐらいまでだと、民間でも動かしていきやすい。ところが1万人を超してくると、意見を集約するのが民間では難しい。民間団体には予算もないので、物事を動かすのはかなり難しくなってきます。

P.109 “一緒に解決の道筋を探すこと
一緒に考える中で気づいてもらわないと意味がないんです。(中略)デザインの基本は問題を整理して、プロセスを論理立てていくこと。その過程で自然と筋が見えたり、アイディアが出てくると僕は思います。

2) 私企業「自遊人」の季刊雑誌。通底しているのはその地ならではの魅力をその地の人が主体となって、持続可能な形で営んでいること。システムとしてどう成り立たせるか(広義のデザイン)もあるが、施設や料理の盛り付け、紙面の美しさ(狭義のデザイン)が魅力を高めていく鍵となっているように思う。

#モリゼミ

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