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NiziProjectにみる上司の役割(J.Y.Park)。

遅ればせながら、ダンス練習中の娘キッカケで見始めたNiziプロ。人材育成方法とか組織の作り方とか、世の中の空気を敏感に反映していて面白い。会社で部下がいる人は全員見た方がいい。
(※余談:半沢直樹と比較するともっと面白い。)

1.誰も否定しない

これまでの日本のオーディション番組やアイドル番組では、プロデューサーが厳しいコメントを出して候補者が苦悶し、「今のは何が悪かったか自分で考えて」的なものが多かった。が、J.Y.Park氏にはそれがない。
厳しいコメントがあっても、プロデューサーが自分の経験でもって候補者をマウンティングするものとは正反対である。そこには候補者を育てようという愛がある。加えて、ライバルであるはずの候補者(練習生)同士にも一緒に成長しようという意識がある。誰かを蹴落として自分が残ろう、という振る舞いが見られないのだ。

2.指導者が現役で各論に強い

J.Y.Park氏の指摘は極めて具体的各論である。練習生の歌やダンスに指摘を入れるとき、音楽理論や時には解剖学の見地から「骨盤をもう少し立ててみて」「下腹部を使うことで喉をリラックス」「高音を探さないで、変なクレッシェンドは観客を不安にする」などなど、極めて具体的な「指摘された箇所を自分はどう修正すればよいか」がわかるアドバイスがある。
それは彼が、現場を離れた”上がりのお偉いさん”でなくて、"いまだに自分に高い要求をし続けている現役歌手である"ことに起因しているのは間違いない。練習生は、J.Y.Park氏の圧巻のステージを見て、自分たちの練習が間違っていないことに確信を持つのだ。

3.前提となるマーケティング戦略が成功している

 ”徒弟制 → 練習生同士も高め合い学習する組織へ”
 ”華々しいプロモ → 努力と成長の軌跡の共有”
 ”シェア争い → 日韓Co-Creationへ”

これら新時代の組織戦略、指導方法が取れている背景には、J.Y.Park氏のマーケティング戦略と圧倒的実績がある。例えばこの記事。

1000万人が見たかは定かではないが、世界中のマーケットを席巻できるポテンシャルは証明できた。すなわち「伸びている業界、会社」なのである。伸びている場所には新しい才能が集まる。そこでは彼らの欠点を指摘しすぎたり、指導者が昔話でマウンティングを取る必要がないのだ。みんなで伸びて、みんなで世界で活躍できるのが一番いい。風通しのいい指導法や組織づくりを可能にしているのは、このマーケティング戦略の成功である。
(逆に、シュリンクするマーケットで暇な管理職、という環境なら、暇な上司は若者をマウンティングすることで残存者利益を得ることに時間を使う、というのが帰結である。)

まだ序盤しか見ていないのだが、極めて清々しい。ビジネスパーソンはJ.Y.Park氏のマネジメントとフィードバックを参考にするべき、と(ここまで見た限りでは)本当に思っている。


追記:

彼の言語化能力の高さはこのプレゼンテーションにも表れている。
構造化と言語化によって、「私がいなくなっても会社が回るように」「システムを試行錯誤によって生み出す」ことを推し進めている。
その結果が時価総額にも表れる。凄いな。
(※19年3月時点のavexの時価総額は約650億円、アミューズは約450億円。それに対しJYPは1,000億円超)



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