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日の入りの角度

 通りや筋が東西南北、碁盤の目状になっていることは私が大阪を好きなところのひとつだ。中之島から難波のあいだなんかを歩いているとひとつひとつその通りや筋につけられた名前になんだかそれぞれの物語があるようで(実際に曾祖父母の話をする時には阿弥陀池筋なんかがよく出てくる) 楽しい。先日は心斎橋での用事を済ませた後、市立中央図書館まで歩くことにした。東西南北、歩くにはわかりやすく大変に便利なのだけれどいざ夕方に西へ向かって歩くには真っ向から西日を浴びる。眩しさは覚悟していたが実際は影が長く伸びてくれていた。小さい秋を見つけたのか、歩いた通りが少しだけ南西北東方向に傾いていたからラッキーだったのか、と思っていたがどうやら日の入りの角度が夏は北西の方向に向いてるからということもあったらしい。

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