コンセント、コンセント、コンセント

　久々に東京駅から新幹線に乗ったのは友人の結婚式出席からの帰りである。いつも自由席だから1-3号車。長いプラットホームを歩きながら思い出すのは小学生の頃、母が言った「グリーン車の前通ったらたまに芸能人に会えんねん」というトリビア。今日も8-10号車の前を通りながらチラチラ横目で見てみるのだった。何事もなく通り過ぎ、お、空いてる空いてると思いながら乗り込んだ車両はN700S系。スマートフォンの充電をしようと意気込んでいたものの、コンセントが見当たらない。大抵足元にあるはずなのになぁ。と思いながら1列後ろを確認してみるもやはりコンセントは見当たらない。とうとう充電が5%になった名古屋駅直前。もしかすると洗面台のところにあったりするのかも、と様子を見に行くことにした。無い。どうしようも無いか。と思いとりあえず済ませたトイレを後に「ウォシュレットはあるのにコンセントが無いなんてことあるのかなぁ」と思いながら座席へ戻ろうと車両への自動扉が開いた瞬間、あったー！目に飛び込んできたのは、スマートフォンを充電している人の姿だった。肘掛けの先だったのである。通路側の人でも真ん中の人でも窓側の人でも、どこに座っても大丈夫。N700Sは肘掛けの先にコンセントがある。