□又吉直樹『第2図書係補佐』幻冬舎よしもと文庫

小学生の時から、作文がどうにもこうにも苦手で、
本を読むことなんてできないと思っていて、
夏休みの読書感想文は、夏休みが始まる前から絶望を
感じていたと記憶しています。

そんな私が今は多くの読書感想文を書くことになっているのだから、
人生どうなることやら分からない。と、しみじみします。

読書感想文を書くとき、題名にもその本の名を掲げているのだからと、
早く、その本を読んでどう思ったのか、どのような学びがあったのかをわかりやすく端的に書かねばならない、と思いつつも、
詳しく書きたくなるのは、その本を取るに至った経緯や、
本の内容とは関係のない、その本が書かれた時代について驚いたことだったり、作者の文体に関してのことも多く、あかんあかん、これやったら読書感想文になってへんわ。と、文章を書いたり、消したり、組み直したりしていたのでした。

今回、又吉さんが紹介される47作品が収められた『第2図書係補佐』を読んで、途中で気付いたのでした。あ、読書感想文ってそれでええんやん!?と。作品の中のある登場人物のこれこれという行動が、自分にこのようなことを教えてくれました。と書くことだけが、読書感想文でないのだと。

最後の対談まで全て楽しい一冊でした。







明日も素敵な1日をお過ごしください。

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