見出し画像

気まぐれ小説紹介NO.1『海辺のカフカ』

こんばんは。まりるです。

今回は、タイトル通り本の紹介をしたいと思います。
小学生時代担任の先生が教えてくれた『きよしこ』という本を読んでから、多い時は月に3~4冊読むほど本が好きです。
(いずれ「きよしこ」も紹介できたらと思っています。)

全くもってビジネス観点の記事ではない上にまとまりのない感想文ですが、
日頃の投稿の息抜き程度に見ていただけると嬉しいです。
=====================

村上春樹『海辺のカフカ』

まずは概要をざっとご紹介します。
リンク先のWikipediaにあらすじが書いてありますので、
先にそちらを読んでみてください。

〇発行日
2002年9月 新潮社より発行
〇作者
村上春樹 10作目となる長編小説(上巻と下巻があります)
〇概要
15歳の少年「僕(カフカ)」が主人公、
不思議な世界を自ら行き来しながら心の成長を遂げていく物語
異なる2つの物語を順番に読み進めることで、それぞれの相互関係を理解できるようなシナリオ
ギリシア悲劇と日本の古典文学が下敷きとなっているため、所々戦争や暴力など少々生々しく残酷なシーンも登場する

※参照:フリー百科事典 Wikipedia

自分とカフカを照らし合わせながら

この本に出会ったのは中学3年生の頃でした。
部活を引退し、周りはいざ受験勉強!という状況でしたが、
私は勉強せず毎日図書館に行って本を読み漁っていました。
(本を読んでいる方が楽しかったので)

当時14歳だった私は、15歳のカフカにものすごい親近感を感じていました。
「自分の人生ってなんだろう」
「なんで進路を決めなければいけないんだろう」
「なんで勉強をしなければいけないんだろう」
という具合でボケっと過ごしていたので、
15歳で家出をすると決断したカフカが不思議でかっこよかったです。

母親と思われる女性と関係を持つ

色々な解説記事にも記載されていましたが、
『海辺のカフカ』は本当に謎だらけの小説です。
大人になって読み直したらやっと理解できたので、当時の私がいくら読み直してもそれは分からないわな、と今振り返ると感じます。

色々な謎の中でも最大の謎と言われているのが、
「カフカの母親は佐伯さんなのか?」です。

佐伯さんは、カフカが東京から四国へ家出をした後に訪れる図書館の館長です。
カフカが図書館で寝泊まりするようになってから「佐伯さんが自分の母親なのかも」と感じつつも、35個もの年の差を超えて男女の関係を持つことになります。

現実では考えられない状況ですね・・・

実際、佐伯さんが本当に母親かどうかの正解はどこにも書いてありません。
が、物語り的にも佐伯さんが母親だったんだろうなと個人的には解釈しています。

15歳の行動力と真っすぐな姿勢

"純粋無垢な15歳が、1人で家を飛び出して色々な人に出会い成長する"

14歳の私には、とても刺激が強くてぞわっとする本でした。
そして、「自分の人生って?」と考える良いきっかけにもなりました。

上巻下巻と分かれていることもあり体力を使う小説ですが、
村上春樹さんらしい「謎によって読者独自の答えを導く」様子が全面に出ていますので、もしご興味あればぜひ1度手に取ってみていただきたいです。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

=====================

本当は週1で更新できるくらい紹介したい本が沢山あるのですが、
"週1"を守れる自信がないので、気まぐれで更新していこうと思います。

今週が終わればお盆休みですね、1週間頑張りましょう!
では。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?