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自分にはなにもない

脱出物語


なにもない

昔から。

あるようでなかった

なにかを頑張ってもあまり認められないから自信もない

もっとすごい人はたくさんいる

好きなことで食べていくなんて無理

そう信じた人に育てられた

無意識に好きなことを我慢してた

だめに行く

特別なスキル

知識や学力

容姿

いい人間関係や家族関係

居場所

夢や希望

いつしか努力をする力すらも失って

無気力が生まれた

なにをしてもだめになった

だめになっていきながらだめになりたくなくて頑張るけど頑張れなくて苦しむ

自信なんてないから

なにもできない

なにしてても自信が消えてなにもしたくなくなる

ふつうに喋ることもできない

もう狂ってたから

なにも伝えられない



大学に入ってからも行動はしてみた

ずっとしてたけどあんまり上手くいかなかった

好きなこと、新しいことをしてみた

はじめてすこし多数の人と分かり合えたかも

みんな聞いてくれる

そして向けられたものは

期待

だけどなにもできなくなっていた

心苦しさがあって辞めた

辞めたことにも嫌気が刺した

ずっと自分が嫌い


しかたがないから嫌気も不幸も理解して許して自信を持った

もうなんでもいい!

そういう人生

上手くいかないことばかりだったけど、なんか幸せだった気がする

小さい幸せに大きく喜んでた

幸せを信じて生きてたかもしれない

だいたいこういうのはみんな隠す

隠して正解

弱いと思われる人は自分だけでいい

生まれと環境、あんまりよくなかった

自分が悪かった

だからもうぜんぶゆるす

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