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2023年の経済動向から考える、今年の採用、転職について

いつも読んで頂きありがとうございます。
Amuletの迫頭です。

1月も気がつけばもう後半。色々なメディアで今年の経済はどうなる?といった話が出ていますが、今年の動向を私なりの見解で書きたいと思います。

まず日銀の黒田総裁が年末の12月20日に、長期金利操作の許容変動幅を従来のプラスマイナス0.25%から同0.5%に引き上げると表明しました。
このニュースの後に為替相場は1ドル=137円台から132円台まで円高になり、日経平均株価も800円近く下げました。
今まで金利に手をつけてこなかった日銀が事実上、金利あげますよって話。会見では頑なに金融緩和の出口ではないと強調していましたが、実際のところはどうなのか。

金利が上がると何が起こるのか、過去の事例から考えると景気が後退します。

お金が借りにくくなる → 事業を縮小する → 売上や利益が減る → 景気が悪くなる → 株価が下がる 
という循環になると考えるのが一般的です。
とはいえ、まだまだ低金利であることは間違いないのですが、何らかの兆しは出てくると思います。

先行して利上げを行ったアメリカの多くの企業では、事業縮小の一環でリストラを敢行し、大規模な人員削減がニュースになっていました。
おそらくそれを目にした方も多いと思います。当然、それだけが理由ではないと思いますが、一つの要素であることは間違いありません。

しかし、この日本において、事業を縮小するという流れと、昨今のある事象が相反しているんです。
それは、給与アップと求人数の増加です。

昨年から一部の大手企業が相次いで給与アップを表明しています。
今年の春闘でも、クルマ・電機系は6000円のベアなどが出ています。
日本の採用市況から見れば、異次元の人手不足の方が深刻な問題なわけです。
だから、いつまで続くかはわかりませんが給与アップをせざるを得ない状況なのだと思います。

事業縮小・リストラを敢行、しかし。給与アップと採用はやめずに続ける。
この1年でどういう流れがくるのか。私の一番の関心事の一つです。

この2つの要素から考えられる流れは、
「厳選採用」に傾いていくのではないかと考えています。

事業を縮小し、リストラを敢行したとして、少ない人員でいかに生産性を上げるのか。
その結果、今までよりも少ない人員で仕事がまわるのであれば、その分1人当たりの給与をあげることができるし、
厳選して採用する方も今までよりは高い給与で迎えることができるってわけです。

ただそうなった時、次に必要になるのが選考での見極め。そして、優秀な方の取り合いは熾烈を極めますので、いかに惹きつけるかもより必要になります。
自社に必要な人の必須スキルはなにか。改めてペルソナから見直していく必要があるでしょう。

転職する方にとっては、厳選採用から間口が狭くなる可能性もありますよね。
世界中でリストラの話が吹き荒れていますし、日本でも大手SaaS企業からリストラ話が浮上しています。
業界によって違いはあるにせよ、厳選採用に拍車がかかっていくでしょう。

余談ですが、SaaS企業のバブルもここにきて一気に落ち着いてきましたよね?
2023年は本物だけが残る、そんな年になりそうな気がします。

今年の年末にどうなったのか、答え合わせも含めて追いかけていきたいと思います。

また来週お目にかかりたく思います。

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