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個人開発でのユーザーインタビューはbosyu×zoomがおすすめ

フロントエンドエンジニアのamakawaです。
名古屋でVue/TS/Nuxtを書いたり、たまにrailsやPdMもやってます。

個人開発でもユーザーインタビューしたい

昨年から個人開発を始めましたが、いくつかアプリを作り「たくさんの人に使ってもらいたい」という欲がバリバリに出てきました。

個人開発では最初はユーザー0も当たり前なので、アプリ改善だけでなく、誰かに知ってもらう為にもユーザーインタビューには意味があると感じます。

協力者を探すならbosyu

しかし、個人で協力者を探すのは大変です!見知らぬ個人のアプリを触って、30分話してもいいよ〜という方なんてなかなかいません。

また、今回はレシピ作成アプリという性質上、インタビュー対象もレシピ投稿をしたことがある人に限られ、知り合いに頼むのも難しい状況でした。

そこで使わせていただいたのがbosyuでした。

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bosyuは、してほしいことがある人・やりたいことがある人をマッチングできるサービスです。使用したのは初めてでしたが、適切な候補者とマッチングするために何点か気をつけました。

タイトル

「ユーザーインタビュー」という言葉はあまり一般的ではなく、イメージがしづらいので「モニター」にしました。

ハッシュタグの使用

bosyuでは自分のbosyuにハッシュタグがつけられます。今回は「#モニター」「#料理」「#レシピ」といったハッシュタグを使うことで、興味のある方に見つけてもらえる可能性を上げました。

申込みのハードルになりそうな点の説明

自分が応募する側だったら?と考えて、あらかじめ不安な点はbosyuで説明しています。

- アプリのインストールや登録が不要
- 顔出しは不要
- リモート
- 所要時間30分ほど

報酬をつける

なんだかんだ言いましたが、一番効果があったのは報酬をきちんとつけることです。
最初はインタビューが任意の代わりに無償でのbosyuしたが、1ヶ月で1人しか応募がなかったため、1000円の報酬をつけて上げ直したところ3日で4件の応募がありました。

1000円に設定した際に、「インタビューは必須」「レシピを書いたことがある人のみ」と条件を前回より厳しくしましたが、結果的にどのユーザーからも参考になる回答が聞けて、想定とは違う形でアプリを使う可能性もあるユーザーも見つかったので、インタビューの成果が上がったと思います。

bosyuは500円から報酬がつけられるので、確実にインタビューをしたいと思ったら個人でも報酬をお渡しするのがおすすめです。

リモートでユーザーインタビューをするメリット・デメリット

bosyuを使用して最終的には5名の方にインタビューをさせていただきました。

メリットもデメリットも感じられ、今後もリモートのインタビューは可能だと思えたので試してよかったです。

メリット

- どこに住んでいるかを気にしなくて済む

これが一番大きい!
私は地方に住んでいるので、行動範囲内で対象者を探すと難易度は一気に上がります。インタビューを受けてくださった方も「会いに行くなら新幹線だ...」という距離の方ばかりだったので、今回のインタビューはリモートだから可能だったと言っても過言ではありません。

- 移動時間が0

お互いにメリットが感じられる部分です。会うことができる距離でも、移動時間が増えるほど心理的・金銭的ハードルが上がるので、参加者を増やす目的なら東京に住んでいてもリモートを選択肢に挙げられそうです。

- 緊張感が減る

会議室やカフェではなく自室からお話することになるので、自分も相手も程よくリラックスして会話ができたと感じます。

また、PC画面を挟んでいるからか、「変な指摘だったらすみません..」と言いつつも悪い点を含めズバズバ言ってくださる方が多かったです笑
言いにくいことを聞くためなら、リモート結構良い気がする。

デメリット

- 参加者の準備が必要になる

今回はzoomをメインに使用しましたが、事前にインストールをお願いすることになった方も何名かいました。若い方が多かったので準備はスムーズに進みましたが、ツールのインストールに抵抗があったり、1人では難しい方だと準備段階からサポートが必要になります。

- 通信トラブル起きがち

今回は何名かで音声トラブルが発生して、開始が10分遅れた方も出てしまいました😭
すぐに対応できるように、よくあるトラブルや対応方法は事前に確認しておきましょう。zoomの音声トラブルは「一回退出して入り直す」が最強です。

また、音声トラブル時にzoomのチャットでコミュニケーションか取れるかどうかは相手によります(気づけない方もいるので)。
手元のスケッチブックに文字を書いて指示を伝えたパターンもあったので、アナログツールも用意して損はありません。

可能であれば、ビデオ会議ツールも複数用意があると安心です。
1人だけどうしてもzoomで接続できず、予備で用意していたwherebyを使った方もいました。wherebyは相手の登録・インストールが不要で、URLを開くだけなので緊急手段としておすすめです。

リモート(zoom)だから気をつけていたこと

今回のユーザーインタビューでは、レシピの執筆に関するヒアリングとアプリのユーザービリティテストを兼ねていました。

ユーザービリティテストの方法も含めて、気をつけていたポイントが何点かあります。

アイスブレイクをしっかりと準備

画面越しでのインタビューなので、壁を感じてよそよそしく終わるのは避けたいところです。

今回はbosyu経由での応募で、相手のTwitterやFacebookが分かっていたので、SNSの投稿やその人が過去に書いたレシピもチェックしていました。アイスブレイクを「〇〇さんの□□のレシピ見ましたよ!」と始めることで、相手に話し始めてもらいやすくなるだけでなく、インタビューの内容に自然に繋げられたかと思います。

録音・録画・カメラ・メモの使い方についてきちんと伝える

今回は録音・録画はなし、カメラも相手はOFFでもOKという条件でご協力いただきました。ビデオ会議で一番不安なのはこの点だと思うので、改めてインタビューの最初にもお伝えしていました。

また、盲点なのがPCのメモです。オフラインなら相手がメモを取る様子が見えますが、リモートだとPCが映らないのでいつメモを取っているのかわかりません。向こうからすると、相手が突然黙り込んで、目線が合わない時間が数秒できるので不安になります。

あらかじめPCでメモを取ることを伝えるだけでなく、「メモを取りますね」と言ったり、相手の言ったことを復唱しながらメモを取るなど、変な間を作らないように気をつけていました。

リアクションを大げさにする

仕事でも同じですが、カメラ越しだと相手の反応は伝わりづらくなります。ユーザーインタビューは相手にどれだけ話してもらうかが大切なので、あいづちで声を出す・仕草も大きめにする・言葉遣いやリアクションもややカジュアルにする(声を出して笑うなど)で、緊張感を出さないように心がけていました。

初対面とはいえ、個人開発のインタビューなら「友達の友達」くらいの空気が作れると良いなと思っています。

 ツール・機能を使いすぎない

今回のユーザーインタビューで一番不安だったのは、アプリのユーザビリティテストでした。

zoomを2つ開いて画面共有をしてもらう方法や、iphoneで画面共有をする方法など色々調べたのですが、ツールを増やすほど通信環境や使用方法など、本題以外の問題が増えてしまいます。
また、今回は何か起きた時にサポートがしづらい状況です。

実際に1人だけiphoneの画面共有をしてくださった方もいたのですが、かなり操作に慣れた方でも通信環境や接続の問題で苦戦させてしまいました。

そこで、ほとんどのインタビューではアナログ?ですが、PCを半分閉じてスマホを操作する様子を直接映してもらう方法を取りました。
(写真は自分でユーザーインタビューの様子を再現したものです)

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カメラOFFの方にも、事前に了承をいただいてこのタイミングだけカメラをONにしてもらいました。

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私に見える画面はこんな感じです。

アプリやインタビューの目的にもよりますが、今回はアプリが1ページだけであること、確認したい部分もボタン操作が中心でフォームの内容が完全に読めなくてもOKだと判断したことからこの方法を取りました。

これなら複雑な操作が不要なのですぐにユーザービリティテストに入ることができて、準備する側の負担もかなり減りました。

個人開発でのユーザーインタビューはリモート「だから」できたかもしれない

ユーザーインタビューを個人でやってみたいな...と以前から思いつつも実際にやってみるまでは、「個人で対象者を探すのは無理」「トラブルが起きたら対応できない」と思っていました。

しかし様々なサービスと参加者さんのご協力により、無事予定していたユーザーインタビューをすべて行うことができました!ドタキャンや音信不通も一切なく、本当に良い方にお会いできました。

そして今回インタビューをやりきれた一番の理由は「直接会わなくてもOK」だったからだと感じます。

仕事でも私用でも、用事そのものは楽しみでも、その前後に手間やお金がかかるとどんどん面倒になりませんか?
移動、身支度、道順を調べたり、お店を選んだり、早めに着いたら時間を潰したり...。私はその結果、用事を作ることが重荷になってしまうタイプです。

今回のユーザーインタビューも、直接会う必要があれば、時間的・金銭的・心理的負担が互いにもっと上がっていたことでしょう。その場合、謝礼が同じ金額ではまず人が集まらなかっただろうなと思います。
(そもそも自分のモチベが保てなかったと思う...)

仕事のようにお金や時間がかけられない個人開発だからこそ、今のリモート推進の流れを味方につけて、新しい個人開発のスタンダードができたらもっと楽しいだろうなと感じます。

最後に宣伝📷

今回ユーザーインタビューをしたのは、SNSに投稿するレシピ文章の作成をお手伝いするrecipe formatterです!

レシピのタイトルにつける【】のような記号や、「1.」のような番号も自動入力され、Instagramの改行にも対応しています。

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最近、材料や手順の順番を変更できる「入れ替え機能」が追加されました!
URLを開いてすぐ使えるので、レシピを書く方はぜひお試しください。

わたしのInstagramでも使っているので、投稿イメージをご覧になりたい方はぜひどうぞ(手前味噌ですが...)😊

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