初めての育休『不安』
初めての育休。
約8年前。
そのときに強く感じていたことは『不安』
・育休後に会社に戻ったとき、自分の居場所がなくなってしまっているのではないか
・仕事から離れることで、自分の能力が落ちてしまうのではないか
・育休後、これまでと同じ仕事ができないのではないか
・こんな私にちゃんと子育てができるのか
今から思い返すと、
私の中で『会社の仕事』が占める割合がとても大きかったんだと思う。
だから、一定期間だけとわかっていても、
それがなくなるのがこわかった。
初めての子どもがかわいく、その子との生活を楽しみたいという気持ちももちろんあったけど、
それよりも『不安』の方が大きかった。
夫は同じ会社で、一緒に仕事をすることも多く、
そんな夫は、自分の子どもができても以前と何ら変わらず、
全く同じように仕事をしている。
一方の私は、
家事育児で一日が終わる。
育児で不安があっても母である自分が全て解決しなきゃいけないって思いこんでいて、
"自分の子ども" ができたということは同じなのに、
なんで私は家にいなくちゃいけなくて、
私が子どものことを全てやらなくちゃいけなくて、
夫はこれまでと全く同じ生活をしているの?
そんな風に1人で怒っていて、
自分だけがお荷物を背負わされた感覚。
今から思うと、もっと子どもとの時間を楽しめたらよかったなって思うけど、
そのときは『仕事』が私の大部分を形作っていたから、
それができないことが大きなストレスだったんだと思う。
何度も言うけど、子どもがかわいくなかったわけではなく、
子どもはかわいかったんだけどね。
『育休』は私にとって、『空白期間』と捉えていたんだと思う。
何もできない期間。
子どもと一緒に児童館に行っても、
当時の私にとっては、
遊んでるだけの時間=価値がない
だったように思う。
そういう時間も大切だけど、それしかない自分はダメだ、みたいな。
『不安』を少しでも減らすために、仕事に関連する資格の勉強をしたり、
あと、
早く仕事に復帰したかったから、
子どもが生後6ヵ月頃から、
在宅で仕事を再開した。
本格的な仕事復帰ではないけど、できる範囲でやりますと。
ただ、子どもをみながらの仕事はやっぱり思うようにはできず、
結局子どもが寝た夜に仕事をしていたんだけど。
そうまでしてでも、
『仕事』をしている自分でいたかったんだと思う。
当時、子どもは2人いたらいいなぁって思ってたけど、
2人目はできるだけ早くほしかった。
それも、『仕事』のため。
子育て期間を短くするためには、兄弟の年の差が小さい方がいい。
だから早く2人目がほしい。
そんな理由。
当時はそんな風に思ってたけど、
今は、4人も子どもを授かってるんだけどね。
この8年で、私の考え方も大きく変わったからこその4人の子どもたちだと思う。
考え方が変わっていなければ、3人目ちゃんと4人目くんは存在していなかったかもしれない。
うん。きっと。
今から当時のことを振り返ると、
なぜそんなに『会社の仕事』にこだわっていたんだろうって思うけど、
『会社の仕事』というより、『お金を稼ぐこと』にこだわっていたようにも思う。
自分でお金を稼げる状態でいたい。
でも育休中にはそれができない。
しかも、仕事復帰後には稼ぐ金額が減る可能性が高い。
そんなことに『不安』を感じていたのかもしれない。
子育ては女性がするものだった昭和時代から時代が変わり、
夫婦で一緒に子育てする風潮が少しずつ広がってきている。
夫婦だけでなく、地域や家庭外の第三者も含めたチーム育児という考え方も出てきた。
でも、それでもまだ女性が1人で育児を抱え込んでしまっていることも多い。
仕事を休むことに抵抗を感じる女性も多い。
でも、本当は、
『出産』という大きなライフスタイルの変化・価値観の変化のあるときに一定期間休むことができるって、すごく大切な貴重な期間だと思う。
もし、当時の自分に何か伝えることができるとしたら、
『なんにも考えずに、子どもとの時間をめいいっぱい楽しんだらいいよ』
と伝えたい。
新しい家族との生活をめいいっぱい楽しんだ先に、
その先の生き方を改めて考えることができてくるんじゃないかな。
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