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無視できないくらいの大声で

みんな忘れちまう。あんな酷い事件や深刻な問題も、時間が経つと全部なかったことになっちまう。だから声を上げないと。当事者である彼らと同じように、いやそれ以上の大声で叫び続けないといけない。

東日本大震災から今日でちょうど10年。

どれだけの人が、3.11を胸に留めて生きてきただろう。
どれだけの人が、震災から得た教訓を今に活かしているだろう。
どれだけの人が、原発の事故を2度と繰り返さないようにと声を上げてきただろう。

自分はというと、ほとんど思い出すことなくこの10年を過ごしてきた。
せいぜい1年に1度、3月11日になると、もう1年経ったのか〜といういうのを毎年繰り返してきた。

10年という月日が経つことに気付かされたのは、昨年末のTHE MANZAIに出ていたウーマンラッシュアワーのネタだ。

村本大輔は言った。

ずっと声を上げ続けても、みなさんが無関心だったら彼らの声はずっと聞き取れないまま。
ずっと鳴き声を放置するままじゃないですか。
私は気付きましたよ。日本のことは平和って言いますが、平和って何だって言ったら、彼らの声を聞かないことですよ。
聞かないから平和を実感できるわけですよ。
無視すりゃ全部平和ですよ。

頭を強く殴られた。

起きた問題に対して考えてるようで何にも考えていない自分。
彼らの気持ちを分かっているようで何にも分かっていない自分。
そして祈るばかりで何も行動してない自分。

聞こえてるはずの彼らの声が聞こえないフリをして、狭い世界で平和を実感してばかりいた。

東日本大震災に限らず、
地球温暖化然り、
プラスチックの汚染問題然り、
辺野古の基地移設然り、
Black Lives Matter然り、
女性差別然り。
アニマルライツ然り。

僕は声を上げた人を決して批判しない。
声を上げることはすごく大事なことだから。
間違っていると思う現状を変えたくて声を上げている。絶対に間違ってない。
だから一過性のものに留めず、何度も何度も声を上げよう。

選挙だって署名だってデモだってオンラインアクションだって購買行動だって何だって、全部あなたの声だ。

それを聞こうとしない人や聞いても無関心な態度をとる人たちが、無視できないくらいの大声で今日も叫び続けよう。自分の信じる正義のために。

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