Aztec Camera の『High Land Hard Rain』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Aztec Camera の『High Land Hard Rain』を聴いてみた編をお届けします。

煌めく美しいギターサウンドに、ノスタルジックな青さか滲む。

甘くまろやかで、切なくほろ苦い。ネオアコースティックの真髄に触れる一枚。

是非読んでみて、聴いてみてください!

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1.Oblivious

小気味良いアコギの音。陽気なパーカッションたちが楽しい。サンバ?ラテンを感じるリズム。南国。チャキチャキなカッティングが気持ち良い。なんて爽やか…晴れやか…!よく聴くとオルガンもいる。夏。1:48〜ギターソロの細やかさ凄い。

2.The Boy Wonders

アコギの表現力に2曲目にして圧倒される。スコットランドの男の子が、ロンドンに出て行く様子を書いた曲らしい。楽しげなクラップ。1:07〜ここからのメロディ好き。歌声もメロディも切ない…けど甘い。思春期。最後の合唱?掛け声で勢い付いて終わる。

3.Walk Out To Winter

最初のジャラン♪恋に落ちる音だ。ロマンチックでほろ苦い歌詞。親しげで優しく語りかけるような歌声。爽やか。始まってからひたすらキュンキュンしている。リズミカルなカッティングが素敵。2:12〜煌めくギターソロ。ギターソロ明け、キーが上がってより盛り上がる。輝きが止まらない。

4.The Bugle Sounds Again

哀愁をたっぷり含んだメロディ。12弦ギターを買って初めて書いた曲らしい(12弦…!?)。ボーカルの響きが幻想的。キラキラしたギターの音色が堪らない。落ち着きがあって、こんなにも大人っぽいのに、当時19歳だと知り、危うく拗らせてしまいそうになった。

5.We Could Send Letters

しっとりと、完全に輝き出したイントロ。歌声が優しすぎる。サビに向かって段々と激しくなるギター良い…開放される。メランコリック。胸が苦しい。2:25〜駆け抜けていくドラム好き。コーラスもピアノも美しい。間奏という間奏が素晴らしすぎる。ラスサビ前のタメが印象的。

6.Pillar To Post

いきなりサビパターン、好き。懐かしい気持ちになる。海。タンバリンの音なんか泣きそう(情緒)。高校生に戻りたい。1:36〜ここのギター気持ち良すぎる。「“could I, could I, could I,“」が「キラキラキラ〜」に聴こえてビックリした。ついに自ら輝き出したのかと思った。こんなにも爽やかなのに、歌詞の雲行きが怪しい。

7.Release

静かで落ち着きのあるイントロ。段々とリズミカルになっていく。ギターの音色ぽやぽやしていて柔らかい。たまにジャスっぽい。ベースの丸くもしっかり低く響いている感じ好き。青い。青春。終盤に向けて歌声もオルガンも暴れ出す。

8.Lost Outside The Tunnel

誘惑的な怪しげなイントロ。アルバムが進んでいく中で、自分を置いて少年がどんどん大人になってしまうようで寂しい(何言ってるんだ)。エコーのかかったパーカッション。どの曲もパーカッションがかなり大事。ドラムの独特のリズムが耳に残る。

9.Back On Board

可愛らしいギターの音色。可愛くて寂しくて切ない。ゆったりなテンポがオレンジ色の夕暮れ時みたい。この曲聴いてトボトボ帰りたい。歌声が見せてくれる景色全てが美しいな。どんどん感情高まる歌声。アウトロのエンディング感凄い。

10.Down The Dip

ギターが入ってきた…と思ったら、いつのまにか繋がって始まってた。アコギと歌だけとは思えない表現力。ひたすら切ない。地元。家に帰りたい。このアルバム聴いてるととにかく安心できる場所に帰りたくなってしまう。

11.Haywire

声変わりした…?歌声の低音が格好良くて、大人っぽい。サビで突如重なるコーラスに驚く。タンバリンの安心感。切ないメロディに胸が締め付けられ続ける。

12.Orchid Girl

暖かいし、温かい。ハワイ。ずっとこのぬくもりに包まれていたい…という気持ちになる。穏やかだけど、ギターのちょっとしたリズム捌きにハッとさせられる。後半徐々に疾走して、テンポダウンして終わる流れ気持ち良い。

13.Queen's Tattoos

ウエスタンな感じ。カウボーイがハット被って馬乗り回してる。想像力掻き立てられる陽気さ。掛け声もエネルギッシュ。楽しそう。若者感。小刻みにリズムを刻んでいる音が気になる。

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Aztec Camera は、1980年にロディー・フレームによって結成されたスコットランドのポップ/ニューウェイヴバンド。ロディー・フレームはバンド解散後、ソロ活動を開始。

「ギター・ポップ」の代名詞的存在で、日本のギターポップ・シーンにも大きな影響を与えた。実際に、フリッパーズ・ギターが彼らからの影響を公言している。

本作はAztec Camera のデビューアルバムで、ロディー・フレーム本人は「このアルバムを聴くと涙が流れてくる」と言っていたらしい。

ロディー・フレームが育ったスコットランドは、イングランドの人々から「ハイ・ランド」と呼ばれており、天候が変わりやすく激しい雨が降ることで有名だった。これらが本作のタイトルに由来している。

●ソフィスティポップ:ポップミュージックのサブジャンル。電子キーボード、シンセサイザーなどを始めとして、洗練されたアレンジを広く使用しているのが特徴。

●ネオアコ(ネオアコースティック):ポスト・パンクムーブメントから派生した音楽ジャンル、スタイルのひとつ。和製英語のため、欧米では通用しない。


このアルバムを作った当時、ロディーフレームは18、19歳だと知り、その才能に震えてしまった。天才…!!

凄く耳馴染みが良くて、これからも大切に聴いていきたいと思いました。

ネオアコ、サイコ〜!!

次回は Orange Juice の『You Can't Hide Your Love Forever』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んで下さり有難う御座いました。

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