Captain Beefheart & The Magic Band の『Trout Mask Replica 』を聴いてみた編


こんばんは、内山結愛です。

今回は Captain Beefheart & The Magic Band の『Trout Mask Replica 』を聴いてみた編をお届けします。

ブルース、フリー・ジャズ、民族音楽のポリリズム、現代音楽の不協和音などの要素をふんだんに盛り込んだ全28曲の問題作!

79分にも渡り、ぎっしり詰まっています。Captain Beefheartの個性的な歌声にも注目です。

是非読んでみて、聴いてみて下さい!

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1.Frownland
ギターがあちらこちらに飛び散ってる。楽器それぞれが合わせようとしてない感じ、自由。力強い凄い体格の良さそうなボーカル。一曲目のテンションじゃない。

2.The Dust Blows Forward 'N The Dust Blows Back
昔の音声みたいにブチブチザラザラしてる。(カセットテープに部分部分録音して作っていったかららしい)。歌声のみ。軽やかに歌っている。

3. Dachau Blues
強そうな悪役の秘密会議みたいな雰囲気。ワイルドお洒落。ジャズい。0:50〜のサックスが入ってより一層ジャズい。ボーカルが楽器の音よりかなり大きい。会話の盗聴みたいな音声で終わる。

4. Ella Guru
合いの手が独特な声。1人4役で歌ってるみたい。楽しそう。ギターの存在感。やや不協和音気味だけど、統一感がある。

5. Hair Pie: Bake 1
最初の音、ホラー映画のお化けが近づいてくるシーンで聴いたことある気がする。人が不安になる音を突いてる。草むらで歩き回ってフィールド・レコーディングした曲らしい。草むら…?発想がぶっ飛んでる…(褒めてる)。2:22〜2:45〜のギター好き。4:04〜草を踏む音が聴こえる…!普通に遠くの方で犬吠えてるの面白い。

6. Moonlight On Vermont
イントロのギター格好良い。高音でキュルキュルしてるギターの音色。音が右耳に突き刺さる。締まりの無さが案外心地が良い。

7. Pachuco Cadaver
声が鮮明すぎてドキッとする。左右で違う格好良さを魅せてるギター。話すスピードに演奏のテンポを合わせていて、珍しくまとまりがある。後半にかけて盛り上がり、一体感が強まる。

8. Bill's Corpse
さっきまでの一体感は一体どこへ…。清々しいほどの自由奔放演奏。意図的に合わせないの、合わせる以上の難しさがありそう。

9. Sweet Sweet Bulbs
難しい…難しい。前半、適度な揃わなさで一体感があったのに、1:01〜崩壊し始める。滅茶苦茶になって、また適度に揃わない。

10. Neon Meate Dream Of A Octafish
最初の謎の音。テンポの変化多い。歌ではない、スピーチ。クラリネットの音が怖い。この曲を普段聴きするタイミングがわからない。電車で聞いたら、変なところで降りてしまうだろうな。狂ってる。猫が化けて出てきたみたいな音怖い。

11. China Pig
ブルース感。音質がこれまでの曲と全然違う。距離が遠い。ギターが微妙にチューニングあってないような絶妙な音。歌声の抑揚。咆哮。後半になるにつれてギターの音がベロンベロンになってる気がする。最後の5秒。

12. My Human Gets Me Blues
お洒落ロックでジャズぽい。歌声がやっぱり強い。迫力。だんだんこの一体感のなさに慣れてきて、普通にノっちゃってる自分が居る。

13. Dali's Car
二本のギターのインスト。音の相性が決していいわけではないけど、なんとかして揃えようとしてる感じがシュール。

14.Hair Pie: Bake 2
バラバラなようでバラバラに揃ってる。インスト。忙しない。何かに吸い込まれて終わる。

15.Pena
何かを楽しそうに掛け合いしてる。予想外の声が聞こえてビックリする。さっきまで居なかったのに…誰だ…。脱力気味の断末魔。カオス。ヒステリック。滅茶苦茶。赤ん坊の鳴き真似をする大人。後ろの演奏が格好良いのも怖い…怖い…

16.Well
偉い人の演説、神からのお告げみたい。荘厳で神聖な雰囲気。声が響いてる。ボーカルのみ。

17.When Big Joan Sets Up
声すらも楽器にしている。吠えてる。サックスソロのひゅ〜どろどろ感。1:25〜他の楽器の演奏がサックスソロを飲み込む感じ凄い。メリハリ。サックスも吠える。収集がつかない祭。

18.Fallin' Ditch
リンゴを食べるASMRみたいな音。話し声。ベースがよく聴こえる。中盤から突然キャッチーな雰囲気になる。

19.Sugar 'N Spikes
0:53〜の楽しげで軽快な感じ好き。ちゃんとした曲かも…と思ったら1:46〜暴走。止められない。

20.Ant Man Bee
声がイカつい。ドラムとベースの息が合った演奏に驚く。息が合ってる…。サックスがそれを掻き消すように暴れる。後半サックスは もはや ほら貝。

21.Orange Claw Hammer
二曲目と同じ手法で録音したんだろうな…。プチプチ鳴ってる。音質が独特。声が大きすぎて、終始音割れ気味なのも面白い。本人は気持ち良さそう。

22.Wild Life
ジャズい曲。「life」と「wife」が入り乱れてる。自由演奏。

23.She's Too Much For My Mirror
話し声から突然演奏が始まる。雰囲気が一瞬でコロコロ変わる。楽しい。

24.Hobo Chang Ba
歌のテンションが今までにない感じで、何があったのか気になる。神々しい鈴の音。世界観が謎。考えれば考えるほどにわからなくなる。

25.The Blimp (Mousetrap Replica)
凄く遠くの方でピアノの音が聴こえる。無線機を通した声が延々と何かを熱弁してる。危機感と切迫感。怖い。演奏が喋り声の熱量に合ってない。

26.Steal Softly Thru Snow
音源と同じ演奏が出来るとは思えない、複雑すぎる演奏。楽譜とかあるのかな…。後半の盛り上がりにつれてドラムが格好良くなる。

27.Old Fart At Play
あくまで朗読が主役、な感じ。演奏の音が小さいのもあるけど、大人しい。最後15秒くらいから突然別の場所に飛ばされる。

28.Veteran's Day Poppy
最後まで聴いた人が聴けるご褒美ソング。最後まで通して聴いてると、普通にロックで良い曲に聴こえる。多分普通じゃない。テンポの緩急。一度テンポが落ちてから、再び上がることなく気怠げに終わる。

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Captain Beefheart は、1964年に活動開始したアメリカ合衆国のソングライター。1982年以後は音楽業界から退き、絵画の世界で活動した。ジャンルとしては、エクスペリメンタル・ロック、ブルースロック、アバンギャルド、フリー・ジャズなど。

1曲目からパンチが効いていて、それがずっと28曲目まで続くもんだから、感動しました…

19曲目くらいから、「マジか…まだまだある…」ってなったのですが、ジャズ系のリズムにノってたら聴き終わってました!

このバケモノみたいなアルバムを録音・ミキシング含め4日間で作ったらしく、引いてます。才能の塊。

最後までちゃんと聴けて良かったです!


次回は rei harakami の『lust』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに!

最後まで読んで下さり有難うございました。

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