「好きなお仕事をバランスよく」きほこさんが働き方改革で選んだライターというもう一つの道
お仕事は楽しいけれど、好きという気持ちだけで時間を割いてしまうと、身体が持たなくなってしまう。
キャリアを積んでいく過程で、そう実感している方も多いのではないでしょうか。
今回お話をお伺いした北野きほこさんは、現在ダブルワークをされていますが、40代を迎えて今までの働き方を改めて考え直したそうです。
そこで目に留まった、ライターというもうひとつのお仕事。
今のお仕事を辞めるのではなく、心地の良いバランスをとりながら続けていくことを選びました。
心も身体もゆとりある生活を目指して、きほこさんが理想とする働き方とは。
きほこさんのお話は、今の働き方が合わなくなってきたと感じる方にとって“働き方改革”のヒントになるかもしれません。
熱意を持って続けている2つのお仕事
ーー転職を経験され、現在はダブルワークをされているとのことですが、それぞれどういった仕事内容でしょうか。
メインは設計事務所で建築士として働いています。
図面を作成するだけではなく、敷地の調査や、現場監督さんや職人さんとの打ち合わせ、図面通りに工事が進んでいるかの確認などをします。
もうひとつは、親子向け施設のスタッフとして働いています。
ワークショップなどを開催して、実際にいろいろな体験をしてもらうお仕事です。
ーーお仕事の掛け持ち、大変そうに感じますが。
建築士のお仕事に関しては、工事現場のお休みは基本的に日曜日のみで、問い合わせなどがあれば随時対応しています。
さらにお客さまとの打ち合わせは土日を希望されることが多いので、決まったお休みを取ることは難しいですね。
施設でのお仕事は、楽しむ程度にお手伝いで始めたのですが、今は出勤頻度が増えました。
40代を迎えて考え始めた“働き方改革”
ーー十分にお忙しく働いているように思いますが、そんななかでさらにライターを目指そうと思ったのには何かきっかけがあったのでしょうか?
現職のどちらにも共通して言えることなんですが、体力的に大変だと感じ始めたからです。
どちらのお仕事も好きなので、熱意を持って働いています。
ですが、40代を迎えて体力の限界を実感してきているんです。
せっかく楽しくて続けているお仕事なのに、辛くなってしまうのが嫌。楽しいと思える範囲に減らして続けていきたいと思っています。
ーー現職を続けながらも、3つめのお仕事としてライターの活動をされていくのですか?
そのつもりです。今のお仕事を体力の負担にならないボリュームに抑え、そこにプラスでライターとしても活動していきたいですね。
ライターは場所を選ばずできるお仕事なので、体力面を考慮して自分のペースで働ける点に魅力を感じました。
心も身体もゆとりある生活をしたいと思っています。
3つのお仕事で、バランスがとれるならそれが良いですね。
過去の経験が後押ししてくれた、ライターというもうひとつの道
ーーゆとりとバランス、手に入れば心地良い生活を実現できそうですね!
3つめのお仕事にライターを選んだのはどういう理由ですか?
もともと書くことが好きで、それがお仕事に結びつくと良いなと思ったからです。
新卒でメーカーの会社で勤務していたとき、社外情報誌を担当していた経験があります。
メーカーとしての付加価値をつけようと会社が始めた事業ですが、私は立ち上げメンバーとしてメインで担当していました。
これが私には合っていて、文章を書くことが好きだと実感しました。
新しい情報に触れることが好きだし、情報を集めてまとめる作業も楽しかったんですよね。
ーーその頃の経験が今、ライターというお仕事に結びついたんですね。
そうですね。
見てくださった方たちの反応が良いときは嬉しかったですね。
それがやりがいにもなっていました。
ライターというお仕事に目が留まったのは、過去の経験があったからです。
木が好き!だから“木の良さ”を発信したい
ーー建築士としての専門知識があるきほこさんですが、今後どういうジャンルの記事をライティングしてみたいですか?
私、木とか森がすごく好きなんです。
生まれ育った場所が、自然が多いところだったから。
子どもの頃、実家の離れの工事をしていたときに、現場に入り込んで大工さんたちに相手をしてもらっていたことがあります。
そのときの香りをすごく覚えていて。カンナで木を削るにおいとか……。
木っていいなって感覚的に思っていました。
ーー幼少期の体験が、今のお仕事にも繋がっているなんて素敵ですね。
建築士に転職するために勉強したとき、木の建物に囲まれると心が落ち着く効果があることを学びました。
知識ももちろんですが、より多くの人に、木の感触や香りを楽しんでもらえる機会が増えると良いなと思っています。
そんなきっかけになるようなことを、ライターとして発信できれば嬉しいですね。
自分が救われたように、誰かの心を明るくするような文章を届けたい
ーー建築士であるきほこさんにそう言われると説得力があり、木の温もりを感じたくなりました。
では、今後はどのようなライターを目指していますか?
読んでいただいた方の、心に響くような記事を書ければ嬉しいです。
何か困ったことがあり、情報を探しにきた方の心がパーっと明るくなるような。
私自身も経験者の方たちの言葉に救われたことがあります。
日頃の感謝の気持ちを込めて、私も言葉を届けたいと思っています。
好奇心旺盛で新しいことに挑戦するのが好きなので、さまざまなジャンルの記事にも挑戦したいですね!
ーーそれでは最後に、理想の生活スタイルについてお聞かせください。
やりたいことを、やりたいときにできる生活が理想です。
心地良く過ごしたいですね。
建築士、親子向け施設のスタッフ、ライター。
この3つのお仕事をバランス良く、徐々に自分のスタイルにしていきたいです。
きほこさん自身がまるで木の温もりを持っているような方で、優しく真面目な雰囲気が伝わってきました。
柔らかな口調のなかにも、好きなことも自身の理想も諦めない芯の強さを感じました。
ゆとりある生活を手に入れ、これから活動されていくきほこさんの活躍を楽しみにしています!
素敵なお話をありがとうございました。
▼北野きほこさんのnote
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