伊勢志摩トライアスロンに出た。(再)
伊勢志摩トライアスロンにでた
9ヶ月ぶり2度目である。なぜ1年でなく9ヶ月かというと、運営事務局が(なぜか)日程を変えたためである。お陰様で練習期間と梅雨がバッチリ被り、練習不足を他責にできるという特典がついた。ぜんぶ雨のせいだ
ぶっちゃけ同じ会場なので昨年と大して体験は変わらないのだが、せっかくしんどい思いしながら体力(と、金)を使ったので書き残しておきたい。せっかくなのでこの半年くらいでにわかに覚えた言葉を巧みに使い、今年は母なる海もびっくりの浅い文章を書きたい
はじめに
トライアスロンには3つのドメインが存在する。スイム・バイク・ラン(この順)がある。各ドメインに必要とされる能力はそれぞれ異なっていて、ドメインベースでの(身体の)開発が必要となる
前回初めてトライアスロンをやってみて最後のランが1番しんどいと思ったので、今回は(そもそもの練習不足はさておき)ランにfocusすることにした。最後しんどいランが自信持てれば何とかなるやろという目論見だ
1/ スイム
第一種目、海を泳ぐ。前回大会の時はは貴重な海での練習会はサクッと寝ブッチしたのでぶっつけ本番で海を泳いだが、今回は2回目なので、幾分余裕がある。600人くらい?参加していて、前回はほぼ1番後ろのスタートだったが今回は100番台でのスタート。単純に前を遮られる可能性が下がる
ピチピチのウェットスーツに身に纏った老若男女(平均年齢推定45-50歳くらい、男性多いので厳密には老老若男男男女か)が6人x100列くらいの長方形に並んで集合してる様は中々独特で、まさに押し寿司のそれである。スペインからの招聘選手がいたが、きっとhola sushi~と異文化体験を堪能してたに違いない(適当)
前回は台風翌日で水が濁ってたが、今回は結構水が澄んでて、泳いでて普通に気持ちが良かった。そもそもこんなどこにあるかよくわからない三重という県の更に外れにあるような伊勢志摩まで行って人々が押し寿司になるのはその水が綺麗だからだ。てか話が逸れたのをいいことに更に逸れたいのだが、そもそもこの大会、「伊勢志摩トライアスロン」というのだけど、場所はガッツリ志摩であって伊勢ではない。コースがちょっとだけ伊勢に被るのかな〜と思いきや、普通に伊勢市と志摩市の距離は26kmあるので、全然交わらない。「伊勢志摩」と聞いて世にも有名な伊勢神宮へsay hi もといsan haiしようにも、まあまあ遠くて2年連続スルーなのである
閑話休題。
水が澄んでたこともあり、普通に泳いでいると魚が見えて、2度目の慣れもあって、「あら魚さん〜ウフフ」みたいな瞬間もあった。(実際には前の人の足に頭が当たったりして「魚さん〜ウフッゴフッォェエ」みたいなかんじなんだけどまあ四捨五入すればそんな感じだ)
魚を眺める大人の嗜みの末、気づけばコースをかなり外れていたりもしたものの、それはそれ戻るのに、ウイングから空いたスペースにドリブルする三笘バリの走り(泳ぎ)込みを披露するなどしていた。志摩の三笘とは私のことである
2/ バイク
次はバイク。通常オリンピックディスタンスと呼ばれる種別では40kmなのだが、謎に今年から5km伸ばして45kmとなっていた。どうも反骨心の高めなシマなようだ。去年のコースから少し折り返しが伸びるくらいやろと例によって油断していたが、ところがどっこい。めちゃくちゃアップダウンの激しい起伏がアドオンされていた
これは想定外で、思ったより脚の力を消耗していた。ただ、私見だが、バイクは割と上半身(心拍?)にはそれほど負荷がかからず、ただただ足、具体的にはももとふくらはぎがしんどい。ゆえに体の上部ではなんか楽しいこと(飲み会とか酒とか)について考えつつ、足はひたすら動かすという挙動を目指した。まさにモジュラーモノリスである
曲がりなりにもソフトウェアの会社で2年弱働いてきたこともあり、モジュラーモノリスを私もよく心得ていたようで、特に坂道など上半身も必要にされる際には必要に応じてAPIを叩く(上半身使って立ち漕ぎする)などして対応していた
バイクが1番移動距離が長いので、沿道からのCSチーム(chiikino supporter)からの声も増える。皆さんおそらく不特定多数に声をかけているかもしれないが、私レベルになるとCSチームの掛け声と自分の脳内の間に擬似データパイプラインを構築し、中間テーブルをかませることにより全て自分に声がけされていると脳に錯覚させることが可能となる。それに応えて大抵(体感8割くらい)「thanks ma’am」という気持ちで👍を突き出して返していたが、ほぼ反応はなかった。志摩の方々は反骨心はあるが、特にシャイなようだ
3/ ラン
モジュラーモノリス作戦が功を奏し、バイクが終わった段階で比較的私は元気であった。ランニングで5分/キロを切るという目標に対して盤石に思えた
インシデントは、バイクから降りた瞬間に起きた。左右太ももがつってるのである。正確には、「マジでつる5秒前⭐︎」みたいな感じ。これは困った。まじで棄権するかを悩んだ。リファクタリングして根本原因をこの場で捌くのは無理(てか単純に練習不足)なので、まずは当座を凌ぐことを考えた
おそらく糖質および電解質が足りてないだろうと目算をつけ左手にスポーツようかん、右手にスポドリの二刀流で臨み、送りバントくらいの成果は出た
そこからはもう、キアコン(注: 気合と根性)の世界である。バイクの際の下半身に留まらず全身が軋んできたので、もはや幽体離脱して自分を天から眺める気持ちで物理的な痛みと脳内を分離し(モジュラーモノリス2.0、と私は呼んでいる)、おそらく1-2個/人で想定されていであろう無垢な少年が差し出す氷をバッチ処理よろしく10個もぎ取り体に当て、給水所の500mlの水を毎回2本とり頭からぶっかけて、なんとかゴールイン。最後で帳尻を合わせようと、最後の直線で5人くらいごぼう抜きして優越感になる構想は、1人にも追いつけず頓挫した
沿道のおばあちゃんにも心配されるレベルだったので、目標タイムには遠く及ばなかったがなんとか歩かずゴールできてよかった
おわりに
KPTをまとめると、
Keep: 出続ける
Problem: 練習不足
Try: もっと練習しろ
と落ち着いた。
なお、こんな浅い煽り記事を書いているので同僚からトライアスロンめっちゃしんどそうと言われたのだけど、人間として一皮むけることができる(主に日焼けで)おすすめです
伊勢志摩トライアスロンの運営事務局の方々、ボランティアの方々、沿道の応援の方々、本当にありがとうございました!
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