『ローマの休日』 永遠に続く一日限りの恋
tabeです!
早いもので4月も後半戦に差し掛かっているわけですが、、今月みなさんはどのような映画を観ましたか?
お勧めの映画あったら是非、教えて頂きたいのですが…
楽しい映画、切ない映画、ホラー映画、ドキュメンタリーなどなど!
毎年、新しい映画が多く作られてその度に「名作だ!」「傑作だ!」と評価される訳ですが、、実際観に行ったら…
「お??良かった!…のかな?」
なんて経験されたことある方、少なくないと思います笑
「名作」と言っても数多くありますし、本当に名作かどうかなんて今はわかりません。
ただ、私は「時の洗礼を受けて残り続けた物」は名作であると自信を持って言えます。これは、映画に限らず、音楽、絵、本、全てにおいて言える事でしょう。
流行りの先駆けになる事は難しいです。しかしその二番煎じになる事は素人でもできます。今はそう言った作品が非常に多い。
そのような作品は必ず、長い歴史の中で淘汰されていく。
そして、流れる時の中でなお輝き続けるのが名作と呼ばれるに値する。
そのようにtabeは考えております。
今日は、そんな歴史が愛してやまない「ローマの休日」をご紹介。
あらすじ(ネタバレあり)
ヨーロッパ最古の王室の王位継承者、アン王女(オードリー・ヘプバーン)は、欧州親善旅行でロンドン、パリなど各地を来訪しています。そんなタイトなスケジュールに嫌気が刺した彼女は、宮殿を抜け出し、夜のローマを放浪するのです。
そこを偶然通りかかったのが、アメリカ人の新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)。ベンチで眠っているアンを心配するジョー。一方、フラフラで酔っ払いのようなアン。二人の出逢いは”最悪”そのものでした。
その後、アンが王女だと知ったジョーはスクープを取る為、身分を偽るのです。
こうして始まったアン王女のローマ観光、という名の極秘独占取材。
パンテオン神殿の前のカフェでくつろぎ、2人乗りをしながらコロッセオを訪問、ヴェネツィア広場をドライブ、真実の口で悪ふざけ。アンにとっては人生で初めての経験ばかり。
日も沈み、ローマの町に夜がやってきて、アンの一日が終わろうとしている。
最後に訪れたのは川沿いで開催されている船上のダンスパーティー。
そこへ、宮殿からの追手がやってくるのです。会場は大混乱。二人は川へ飛び込みなんとか追手から逃れる事に成功。
びしょ濡れになった二人は、笑い合い、キスをします。
惹かれ合った二人は、お互いの為、国の為、ここで虚しくも別れを決意する。
次の日、体調不良のため延期とされていたアン王女の記者会見が行われます。
決して記事にしないと決めていたジョーは、せっかく撮った写真を使えなくしてしまう。彼女とローマで過ごした一日は二人だけの宝物だったから。
皆の前に現れるアン王女。
その姿は気高く気品に溢れていました。
彼女もまた、ローマでの1日を通して成長したという事でしょう。
そしてラスト。
「今回のご訪問で、一番良かった場所はどこですか?」記者の質問にアン王女は、「ローマです。私はこの町の思い出をいつまでも懐かしむことでしょう」
と答える。
そして、見つめ合う二人。
二人の、たった1日限りの恋は永遠に続く。
何年後も、何十年後も彼らはローマに来る度にこの輝かしい時間を思い出すのです。
本当に、今更私がとやかく言う作品ではないのも重々わかっているんですが、、
なんと、この作品が公開されたのは1954年の4月21日なんです!
今日から、66年前の作品…
半世紀にも渡って愛され続けてきた「ローマの休日」
本当に、名実共に最高峰の作品です。
2人の間には台詞が無いシーンが多かったように感じたましたが、「目は口ほどに物を言う」という言葉の通り、2人の心情が繊細に表現されていたと思います。
アン王女が、ジョーと過ごした時間を経た後に1人の人間として成長する姿もまた見所です。一夏の思い出は一生の思い出として、大切にしまっておこうという2人の切なくも勇気ある決断に感動しました。
モノクロの映画ですが、最近の映画よりも鮮やかで美しい作品です。
是非、大切なひとと名画を味わってみてください。
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