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#7 インドの寝台列車に乗ってみた

終わりに近づいてきたインド旅行日記。

今回は寝台列車について。
アグラ→ジャイプール
ジャイプール→ジョードプル
ジョードプル→ジャイサルメール
の3回乗った。

乗った等級はすべて3A、上から数えて3番目のクラス。

実際に乗ってみて

乗れば乗るほど慣れてきて楽しかった。
最後に乗ったジャイサルメール行きの電車は降りるのが終点だと分かって気が緩んだのか、周りの人に起こされるまで寝続けていた。身動きが取れないくらいには狭いけど、疲れた体で熟睡するには十分すぎる環境だった。

枕、シーツ、掛け布団が配られるなんて知らなくて、初めて見たときはびっくりした。ベッドが狭い+防犯上、ボストンバッグを枕にするのがちょうど良くて毎回枕にしていた。シーツは余裕があれば敷いていて、布団は足にかからない範囲で使っていた。

1つだけ驚いたのがトイレ。
もちろん男女共用で、トイレットペーパーは自分で用意してごみ箱へのパターンだったけど、流すボタンがなかった(かうまく作動しなかった)。近くにある小さめなシャワーを使ってなんとかなったけど、ただ下にたまっていっていた。臭いもきつかったような気がする。
写真は撮らなかったけど、なかなか衝撃的だった。

最初のアグラ発の電車でトイレを使ってから、旅行していてトイレを気にすることはなくなった。たぶん後にも先にもあんなことは経験しないと思う。

インドの寝台列車も日本の新幹線みたいに乗車してすぐのところにお手洗い、車両連結部分があって、ドアの向こうに座席(ベッド)のスペースがある。乗車口が開けっ放しだったのと、連結部分に食べ残しのごみが放置されていたのが印象的だった。

10時間の遅延

最初の電車移動でインドといえば有名な(?)列車の遅延に遭遇した。
18時台に出発する予定が、最終的に翌日午前4時の出発に変更。約10時間の遅延だった。

当初の予定では18時台の電車だったから、少なくとも1時間前には駅に着いていた。そこから実際に乗るまで長かったし、色々大変だった。

4時到着のお知らせの前は2時に到着予定だった。
その時点で待ちくたびれていた私たちはバスを使ったり、Uberを使って車で移動しようと試みた。バラナシで出会った宿のオーナーにバスはおすすめできない的なことを言われて少し怖くなってしまい、Uberでタクシーを手配した。すると、アプリで提示されていた金額に加えて、道路の税金など諸々追加の金額を口頭で説明され、トータルでかなり高い金額を言われた。

旅行初日に詐欺に遭っている私たちは、疲労困憊の時に迷ってしまうような難しい判断をしない(町を越えた長距離の移動だったのも大きい)と決めて、Uberでキャンセル料を払って駅に引き返した。タクシーの運転手と金額の話をしているときにいた取り巻きたちとも別れられると思った。

しかし、駅に戻っても客引きが止まらない。
駅で待つと決めたのに、しつこく勧誘してくる取り巻きがあまりにも不快すぎて、階段を上って、電車が到着する予定の向かいのホームで待っていて一安心したのもつかの間、そのホームまでやってきた。

しばらく無視するといなくなってくれたが、しつこすぎてかなりうんざりした。いくら改札がなくて誰でも立ち入れるからといって、ホームまで追いかけてこないでほしかった。

2時着予定だった、、ときの電光掲示板

waiting room

客引きがいなくなって落ち着いたころには日付が変わっていた。寒かった。電光掲示板はいつのまにか4時着の表示になっていた。

タージマハルを見に行くために朝6時過ぎに起きてから一睡もしてなくて、寒さと眠さと戦っていた。防犯上このまま寝たくなかったし、何より1回寝てしまったらすぐには起きられない気がしてホームのベンチでずっとうとうとしていた。

すると、駅の職員らしき人が見回りに来て、乗る予定の電車の確認したあと、waiting roomの存在を教えてくれた。

男女別、しかも列車の階級別で待合室だった。めっちゃ暖かくはないけど、風に当たらずに済むし、駅のホームよりは安心する環境にいられて良かった。

インド人は慣れているのか自前の毛布にくるまって寝ていた

そのあと2回の電車移動は初めから待合室で待つことができた意味では、最初から大幅遅延に巻き込まれて待合室の存在を教えてもらえて良かった。

それでは~

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