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#5 インド初日に詐欺に遭った

記憶が鮮明なうちにインド旅行の思い出も書いてみたい。


旅行を通して思ったことは#2から#4にまとめた。

インドで詐欺?

インドで詐欺に遭った。
始まりは旅行初日。デリーの空港を出てすぐの時だった。

当初の予定
1日目:夕方デリー着→ホテルステイ
2日目:終日デリー観光
3日目:デリー観光→飛行機でバラナシ→バラナシ観光
4日目:バラナシ観光→飛行機でバラナシからラクナウ

実際のスケジュールは(太字が主な変更点)
1日目:夕方デリー着→車でカジュラホへ
2日目:お昼前後にカジュラホ着→カジュラホ観光
3日目:車でバラナシへ→夜にバラナシ着
4日目:バラナシ観光→バラナシ空港まで送ってもらう
詐欺グループの人とは空港でお別れ。
ラクナウ行きの飛行機に乗ってからは基本的に予定通りだった。

短くまとめると
①デリーの観光はゼロ
②バラナシ1日分の観光する時間がなくなった
③デリー2泊分の予約キャンセル
④デリー→バラナシの飛行機キャンセル
が急遽発生。

加えて、申し込まされたツアー代金を払う必要が出てきた。

何が起きたのか

もともとデリーに到着する時間に合わせてホテルまでタクシーを予約していた。しかし、荷物の受け取りや入国審査、両替などに時間がかかり、予定よりも遅れて空港を出ることに。運転手さんも1時間弱は誤差の範囲で待ってくれると予約画面に書いてあったが、それよりも遅くなってしまった。

かすかな希望を胸に、予約してくれた幼なじみのお母さんの名前が書かれたネームプレートを探したが、どこにも見当たらない。チャット経由で連絡したり、ヘルプセンターに問い合わせをしようと試していると、後ろから幼なじみのお母さんの名前を呼ぶ声がした。

今思えば、この一声がすべての始まりだったように思う。

声をかけてきた男性に何も見せていないのに、名前を呼ばれた=事前に予約した運転手さんだと思ってしまった。3人ともほぼ徹夜状態で準備をして飛行機に乗り込み、機内で寝たとはいえ疲れていたし、気が張っていたのが緩んでいくようだった。

案内されるがまま車に乗り、特に何も言わずに運転する様子を見て、事前にホテルの場所も伝えてあるから道順が分かっているとばかり思っていた。確かマップで現在地を確認しながら乗っていた気がする。そしてちゃんとホテルに向かっていた。

この後何が起こるかも知らずに撮っていたらしい車内

すると突然、道路がバリケードで封鎖されているのが目に入った。記憶が正しければPOLICEと書かれたバリケードだった気がする。
運転手は、今デリーで農民デモが起きているから道路が封鎖されてるのかも的なことを言っていて、一応車を降りて何が起きているのか確認しに行った。(どこまでが本当でどこからか嘘なのかも分からない)(本当のバリケードだったのかなあ)

そこにいたスタッフ曰く、「デモの影響で道が封鎖されていて、この辺りの道路はどこも封鎖されている」とのことだった。

「この辺り」には、泊まろうとしていたホテルも位置していた。それを見かねた運転手は、”デモで治安が悪くて(道路が封鎖されて)ホテルまで向かえない。あなたたちをここで降ろすことはできないから、政府の観光案内所まで連れていってあげる(意訳)”と言って、tourist information center(数日後に調べたらただの旅行代理店だった)まで連れて行ってくれた。

そして案内所で一連の流れが終わるまで、「私たちを道端に放置するわけにはいかない」を口実にずっと外で待っていた。かなりの時間待たせた(待たせた?)から諸々が終わったときに高額なチップを要求されたときは正気かと疑いたくなった。払ったけど。
待っていたのは優しさに見えるけど運転手と案内所はグルだろうし、こういうことが積み重なると人を信用できなくなる。

観光案内所周辺の治安は決して良いとは言えなかった

(自称)政府の観光案内所での出来事

案内所の中に入ると、男性A(運転手とは別)(初登場)が待っていた。
詳しくは覚えていないが、とにかくデリーはデモの影響で危ないから、なるはやでデリーの外に出てくれ、ということを言われた。(お金に操られているのか何なのか判断が難しい)

その証拠を示すかのように、男性Aが①泊まろうとしていたホテル②デリーにある日本人宿それぞれに電話をかけ、2つとも「危ないから早くデリーから出てくれ」と言っていた。

電話の前後にGoogle検索した農民デモのニュースをモニターに表示してくれた。そういえば、サービスで3人分のチャイ(午後の紅茶のミルクティーみたいいな甘い味がした)も出してくれた。おいしかった。

私たちもスマホを使って調べたけど、デリー付近で農民デモが起きているのは事実だと確認できたし、日本で登録した外務省のサービスからインドでデモ起きてるから気を付けてね~の注意喚起のメールが届いていたことに気づいた。(インドで気が付いた)(ちゃんと確認して調べてくればよかった)

予定外のトラブルに巻き込まれて疲れ切っていた私たちは、「デリーは危ないから市外に出てくれ」というアドバイスを真に受けてしまった。

私たちが旅行のプランを伝えると、男性Aはデリー脱出のプランを提案し始めた。私たちの旅程ガン無視で今からアグラに行く方法や、旅程を考慮して直接バラナシに行く方法、デリーの代わりに違う都市(カジュラホ)に行き、そこからバラナシに行く方法など、幅広く提案してきた。

カジュラホの名前を言われて、あまりにも聞いたことがなくてどこ?何があるの?と聞くと、お得意のパソコンで色々見せてくれた。男性Aはここはいい場所だよ~(意訳)みたいな行くのをおすすめするような雰囲気だったのをはっきり覚えている。

せっかくだからカジュラホに行ってみようと話がつき、そこで出た結論としては、今(到着日の深夜)から車でカジュラホに向かう→カジュラホで1泊→翌日車でバラナシに向かう→バラナシで1泊→バラナシ空港まで送迎のプランになった。バラナシに泊まる以降は大体私たちのスケジュールと変更なし。カジュラホ前後の移動だけ想定外。

気になるお値段だが、ランク別に上中下の3種類を提示されて選んだのは下の選択肢。そこには、運転手付きの車での移動、ガソリン代、高速代、カジュラホのホテル+朝食代、観光地までの送迎/そこでの案内代が含まれていて、最終日に空港まで送ってくれることも含まれていた。おなかが空いたり、トイレに行きたくなったらいつでも車を止めていいと言っていた。バラナシからデリーまで運転手が帰ってくるための費用も含まれているのはインド独特でびっくりした。

それでも高額だった。
確か1人当たり29,000Rs、日本円にして約58,000円。ざっくり見たら6万円。物価が安いと思って来たインドで!?とさすがに3人全員が頭を抱えた。いくら疲れていても、これはおかしいと思うような金額だった。

食い気味に割引の有無を聞いて、幼なじみが持っていた学生証の写真1枚でなぜか全員に学割が適用され、1人当たり28,000Rsに。割引がないよりましだけど、元の金額が金額すぎて、、、って感じだった。想定外の大出費。

一通り終わった時にはすでに23時近く、インドに着いてから4時間経つか経たないかでドタバタだった。

結局どうなった?

1人当たりで考えると、
・ツアー(デリー脱出プラン)の代金が28,000Rs=約56,000円
・飛行機キャンセルが約5,600円
ホテルはなぜかキャンセル料が無料(予約時の案内を見るとキャンセル料かかるって書いてある)(本当になんで)
ざっくり6万2000円くらいの支払いになった。

今思い出したら、案内所で書いた契約のための個人情報が全部私のものになってるの大丈夫か心配になってきた。正直誰が書いても心配なのは変わりない。契約できたし、無事ツアーも終わったから早々と破棄しておいてほしい。
冗談で男性Aが玄関まで行きますね(笑えない)的なこと言ってたけど本当に心の底からやめてほしい。絶対に不正利用だけは控えてほしい。もう会いたくない。連絡用にと交換したメッセンジャーは比較的即レスで助かったけど、ラクナウ着いて即ブロックした。

田舎町って感じで行けて良かったカジュラホ

カジュラホ出発前のハプニングはまだまだあるので、それは次回以降に。
長文失礼しました、それでは~

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