『明け方の若者たち』が気になる人へ
『明け方の若者たち』
著者:カツセマサヒコ
大学生
と
社会人
の
落差がものがたる現実。
主人公は、クリエイティブな仕事がしたかった。
どこか繋がりがあると、印刷会社に内定をもらう。
私がこの本の中で痛いところを突かれたと思った
のは (原文の要約ではあるが)
クリエイティブなことをしたい、という想いの行き着く先先は誰かに褒められたいということ
この本の主人公同様、私もクリエイティブの本質を捉えられていないのに、ずっとクリエイティブなことをしたいと考えていた。
そして、もう一つが
ある女性との出会いである。
彼女は楽しそうに仕事をするのに、主人公は疲弊している描写がある。
僕は日に日に消耗し、彼女は日に日に輝いた。
この言葉が刺さる。
日々暮らしていると、自分のしていることに嫌気がさしている自分が嫌いになることがある。
何をするにでも、自分で決めて自分で行動することが必要なんだろうか。
最後に、著者の音楽好きがうかがえる。
場面にあった音楽を文章のなかに込めていて、私は何度か文章中に出てきた音楽を聴きながら読み進めた。
今を絶望している人、悩みが絶えない人、将来が見えない人、などどちらかと言えば現状に満足していない人に私は薦めたい。
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