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いびつな私たち【その年、私たちは】



その年、私たちはが終わった。
前記事に書いたように、私はこの韓国ドラマにハマった。
全16話のストーリーは、現実的で人間的な場面が溢れている

映像を通して見た、ウンヨンスジウンの3人は特に、ストーリーでそれぞれが想うことを内に秘めながらも、前に向かって進む姿が視聴者として心を動かされたものが確かにあった。

友情、愛情、家族愛、自己愛
さまざまな情と愛がテーマだと感じた。

ストーリーを観る側として、それぞれの登場人物の過去や想いを知ることができたが、もし周りにいると果たして私は、その人が本当に秘めてるものに気づくことができて寄り添えるのだろうか。

本当にやりたいことをしてほしい。
それを願う周りの人の気持ちと、本人の周りの願いを受け止めてはいるが、自分のやりたいことを人に言うと、誰かを犠牲にしてしまっているのでは、と思う気持ちの両方の気持ちを捉えられる場面が辛かった。

周りに迷惑かけることを恐れて、自分の中に溜めておいた感情は、その感情に素直になるまでいったいどれくらいの時間が必要なんだろうか。

「つまらない人生だと思ってたら…
幸せな瞬間が確かにあった
人生を惨めにしていたのは自分自身だった」
その年、私たちは

上記にあるヨンスの言葉を聞いた時、人生を良く感じることも悪く感じることも、結局は自分自身の捉え方次第だと改めて知らせてくれた気がした。

人生は幸せとそうじゃない時が、交互にやってくるものだと思う。だからこそ、幸せな瞬間をしっかりと噛みしめられる心の余裕をもっていたいと思った。

どこか、満たされない部分がある登場人物達だけど、それこそが人間の本当の部分であって、完璧じゃないからこそ、それぞれの魅力的な部分があるんだと思う。

このストーリーでは、ウン、ヨンス、ジウンが29歳に起こった色々な出来事だった。
きっとこの29歳というタイミングもまた、人生の節目を意識する頃だからこそ、自分の人生を振り返り、改めて自分自身の本当にやりたいことについて考え、悩んでいたのではないか。

「その年、私たちは」というタイトル
「その年、私は」というタイトルではなく、私たちという言葉を使っているところにも、ひとりだけで人生を終える人はいないんだということを伝えたいようにも思う。

誰だって、誰かから生まれて、
誰かと出会って
誰かに嫌われて、好かれる
ひとりだと思って
周りを見たら、きっと手を差し伸べてくれる人がいる

そんなことが、大枠では人生なんだと思う。


このドラマは、人間に焦点を当てている。
だからこそ、ものすごく場面変化があるわけではないが、共感をする。そこが、このドラマの最も魅力的な部分だと思う。

16話まで見終えて、私は改めてこのドラマに出会えたことに感謝する。

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