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家庭教師1ヶ月目 たった4回でも感じる成長

2024年4月から始まった家庭教師。
まずは毎週1回1時間。
寄り添うことを目的に始めてみました。


その子ができるようになったこと

①座ること

 まずは座って勉強に向き合うことができるようになった。
最初は問題を解くたびにお母さんを呼びに行って、答え合わせをして、もう一問解いて、呼びに行って、の繰り返しだった。

最初は恥ずかしさもあるし、慣れてない人が家にいるし、そんなものだろうと思っていたけど、
3回目ぐらいからは一人で座ることができるようになった。

この変化がとてもすごいことだと思う。

特に僕からなにかアクションをしたわけではない。
いたって自然に、今日勉強することを聞いて、一緒に座って、
わからない風にしたり、鉛筆が止まっているのを見て、
「何がわからない?」と聞いているぐらい。

できたことを伝えることや答えを自分で出せるような質問をすることなど、
勉学に関することは意識しているが、
座ることそのものを伝えることはしていない。

なのに、自分から座って、宿題を確認したり、今日することを考えるようになった。

これは紛れもなく彼自身の力だと思った。

その日の帰りは、
「今日はちゃんと座って勉強できてスゴイね。ありがとう。」と伝えた。

②順番に解くこと

 これは最初、何も気にしていなかったことなのだが、
算数の問題を左から右ページではなく、逆から解いていた。

なので、応用から基礎の順番で解いてて、逆にスゴイなって思っていたし、
彼が勉強を嫌いになってほしくないので、
小さいこと、かつ、そこまで気にならないことなのであれば、
「強制・矯正」をあまりしないように意識していた。

でも気がつけば順番通りに問題を解くようになっていた。
学校での勉強時間が増えて、必然的に順番通りに解くようになったのか?
順番通りがやりやすいと感じたのか?
積み上がった算数の歴史的に左から右がやりやすいからか?
いろんな要因があるだろうが、彼が変化したことは事実。

逆から解くこともできるし、順に解くこともできる。
両方知っているのは強みだと思う。

③難しい問題も見てみること

 正直僕も解き方を考えるのに時間がかかる社会科の問題があった。
家庭教師3日目のことだったので、かなりびっくりした。

「地球儀を使って実際の距離を調べてみよう」
例 日本ーロサンゼルス
  日本ーシドニー
  日本ーロンドン

という問題だった。

本来は社会科の教科書を見ながら行うものだったらしいのだが、
学校に置き勉(懐かしい)してきたらしく、教科書がなかった。

なのでテーブルには、

  • 問題

  • 地球儀

  • メジャー

のみがあるだけで、そこから答えを導き出さないといけなかった。

いや、ムッズいわ。
って思ったし、それを答えを自分で出せるように導くのも難しいなと感じていた。

まずは、ロサンゼルスやらシドニーやらロンドンの場所を探すところから。。。
これはそもそも教えるより、「知っている・知らない」かの話なので、
地球儀を指しながら、『この辺じゃない?』としれっと伝える。

次は日本からの距離だ。。。

ありがたくも地球儀に縮尺が「1:60,000,000」とあり、
『これを使ってみよう。』と提案。
ヒントとして、『この「60,000,000」にメジャーで測った距離を掛けるといいよ。』とだけ伝えた。

彼は(お母さんも呼びながらだったが)、メジャーを使って、測って、
距離をメモして、〇〇cm×60,000,000=と書いて、
たっくさん”0”を計算して、答えを出した。

『でも、答えはkmで書くんじゃない?』と単位の助言し、
苦労しながら「cm」から「m」に直し、「m」から「km」になんとか直した。


・・・すごくない???


彼が持ってる武器は、

  • 掛け算(ややゆっくり)

  • 問題文

  • メジャー

  • 地球儀

  • 僕のちいさな助言

  • cm→m→kmへの直し方

これぐらいで、日本からロサンゼルスの距離をわかっちゃうんだぜ?

解けて、合ってるか不安そうに僕の顔を覗いてきて、
僕が、グッドサイン(僕がよくやる「スゴイ」のポーズ)をするのを見て、
とても、とっってても満足そうに次の問題に取り掛かるのを見た。

スゴイものを見させてもらった。

④一人でも集中できること

 ①の進化系?のような。

「座れない」から「座れる」に、
「お母さんを呼ぶ」から「呼ばない」に、
「誰かに見てもらえてできる」から「一人でもできる」に。

僕との家庭教師の時間だけがそうなのかもしれない。
僕は、彼と僕がいる「家庭教師の時間」の彼しか知らない。
でも、その僅かな時間だけでも変われた。

一人でもできることが増えたのだ。

次は、わからないことは自分から聞く、かもしれないし、
自分で調べてから聞く、かもしれないし、
最後にまとめて聞く、かもしれないし、
次の進化系?はわからないが、それも見守ろうと思う。


僕ができるようになったこと

①出し惜しみなく伝えること

 彼の両親に(LINEで)

  • ストレートネックの心配

  • Podcast番組「子育てのラジオTeacher Teacher」

を伝えた。


本題に入る前に僕の性格を少しお伝えすると。。。


僕はかなり出し惜しみをする質だ。


言いたいことは最後にまとめて言ったり、
一人だけで一人の時間を楽しんだり、
辛いことをしてから楽しいことを最後に残したり、
好きなものは最後の最後まで置いておいてから食べたり。

「切り札は切り札らしく」、「ジョーカーは最強だから」、
最後まで持っておく。
ゲームでもそのような振る舞いをする。

それで勝つことも、負けて悔しい思いをすることもある。



でも、今回は違う。

僕だけのゲームではない。

最後の最後まで残しておいて楽しめるのは【僕一人だけ】かもしれない。

「【僕一人だけ】の楽しみのために」は、この家庭教師においては考えを改めなくてはならない。

だから、彼に対して心配に思ったことや、
僕だけが知って良い方向に行くようなことを、僕だけに留めないようにする。

つまり、共有する。

良いこと、悪いことをちゃんと伝える。


ストレートネックは僕が苦しんでいることの一つ。
それはおそらく幼少の頃からの姿勢によるもの。

ティーチャーティーチャーは僕が学んでいることの一つ。
言わずと知れた超優良音声コンテンツ。

僕一人だけで留めておいても良いことかもしれない。
お節介で、やめてほしいと思われることかもしれない。

でも

彼自身が良くなるためと、1mmでも思うのならば、
両親の思いや暮らしのことももちろん考慮するが、
1番は彼のために伝えようと思った。

その時の言葉遣いも丁寧に考える。。。!!

②できたことを伝えることを意識すること

 ①と似たりよったりだけど、より強めて意識していることが
「できたことを伝えること」。

これはティーチャーティーチャーから学んだこと。


「できること」を伝えると、
言われた本人が、『これは自分ができたことなんだ』と自覚できる。

自覚できると、『やればできる』と自信がつく。

自信がつくと、『次もできるはず』と挑戦する。

挑戦すると、失敗する/成功する/挫折する/達成する/悔しがる/喜ぶ。


。。。どうなるかはわからない。
でも、「できることを伝える」から『これができた』と自覚できる。

自分だけの「できた」でも足りるかもしれない。

でも、もう+1することで、できなかったことに挑戦できるようになるかもしれない。

だから、伝える。

これも出し惜しみなく伝えるようにしていく。

終わりに

彼自身の成長にとても学んでいます。
教えを伝えているのに、僕が学んでいます。
学ぼうとしている彼から学んでいます。

彼の成長を感じられることがこれからも楽しみです。

ここまで見ていただき本当にありがとうございました。

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