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ディスプレイ業界

ディスプレイ業界についてお話しする前に…
友 「どんな業界受けるの〜?」
私 「ディスプレイ業界だよ!」
友 「何するの?」
「何するの?」って聞かれることが多すぎる業界。(10人中10人にそう聞かれたくらい)
是非、この記事をきっかけにディスプレイ業界について知ってほしい‼️
読んでみたら分かる、凄く身近な業界です‼️
では、早速…


(1)業界規模


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(引用: 株式会社矢野経済研究所 「ディスプレイ業の市場に関する調査を実施(2020年)」 https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2689
2019年までの国内ディスプレイ業界の市場規模は、前年度比9.2%増の1兆7,100億円と、2020年開催予定であった東京オリンピック・パラリンピック関連やインバウンド(訪日外国人客)需要によるホテル・宿泊施設向けの需要で活況が続いたことで、好調に推移した。しかし、2020年の新型コロナウイルス感染拡大が、ディスプレイ業の市場に多大な悪影響をもたらした。2020年度のディスプレイ業の市場規模は前年度比25.1%減の1兆2、800億円の見込みである。
ディスプレイ業界では、いずれの業態においても「集客」という要素が需要の源泉となる。そのため、世界規模で「人が集まる」ということが禁じられ、商業施設を中心とした店舗等の設備投資が大きく減少したことや、イベント・展示会の延期・中止が相次いだことから、非常に厳しい市場環境へと変容した。
その一方で、ICT×ディスプレイが強みの企業等では、事業体制として、オンラインイベントサービスやVR/ARを活用したオンライン空間づくりの展開を進めるなど、業界は変革の時を迎えている。


(2)ビジネスモデル


最初でも述べたが、ディスプレイ業界とは主に、イベントや商業施設、文化施設が多い。展示会や建物の内装をディスプレイする仕事の会社や職業・職種の人たちのことです。
一見、華やかなディスプレイ業界ですが、さまざまな知識や経験・コミュニケーション能力を発揮して、綿密に計算して作られるたいへんな仕事です。(説明会でも、どの企業でも口揃えて言ってきます。)
意外なのが、オフィスデザインもディスプレイ業界のひとつであること。
そんなディスプレイ業界の主なビジネスモデルは、「調査・企画」「デザイン・設計」「制作・施工」「運営・管理」等領域がある。大手ディスプレイ会社は基本的に「企画から運営まで」とトータルソリューションが強みですが、子会社ではそれら領域を細かく分散し、それぞれの領域のプロフェッショナルとして活躍する。
実際に、丹青社の会社案内より業務の流れを見てみよう❗️

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(引用: 株式会社丹青社 2021年1月期 第1四半期決算説明資料 https://kabuyoho.jp/discloseDetail?rid=20200609440309&pid=140120200609440309)

これがワンストップソリューションである!
又、乃村工藝社と丹青社については、ディスプレイ業界の中では、「総合ディスプレイ業」として日本で2社しかない大企業。仕事の規模や案件数、売り上げなどもこの2社は他社を大きく引き離しており、ディスプレイ業の2トップと言われている。


(3)現在の課題・現状

何と言っても、現在も都心を中心に拡大拡散しているコロナウイルスの影響。各企業、早いところでは空間づくりの在り方を一変して、デジタルからアプローチを始めている。
「おうち時間」からインターネットの利用がさらに加速した。そのことを利用しオンラインでのイベント開催や、演出技術の向上を図っている。
今後、コロナウイルスが収束する頃には、人の集まりも戻り「新しい空間の付加価値」が重視されるだろう。しかし、課題を取り上げるとディスプレイ業界は現在、過渡期に差し掛かっているため、環境保護の観点から厳しくなる動きが見られる業界である。環境についてもアプローチしていく必要があるだろう。

(4)将来性・成長性(トレンド)

先程の環境についての将来性に関して、展示ブースのように、わざわざ作った制作物をあっという間に壊してしまうようなやり方は、環境保護の観点からすると好ましくない行為である。そのため、現状、将来性が見えにくい職種だとも言えるだろう。


(5)就活生が感じたリアルなメリットデメリット(主観)

芸術学部や建築系の方からは人気のある職業であるため、倍率は高い。営業職は基本的に学部学科不問!
華やかではないと言われるこの仕事も、最後までやりきった時は他にない喜びや達成感、成長に大きく繋がると思う。それも、業務内容量が多く、施工では現場へ転々として体力も使う。新人からでも鶴の一声で、アイデアの方向性が定まることもあるため、成長面については実感しやすいと思う。
クライアントによっては、夜間作業や土日出勤になる。特に夜間での体力に自信があるかがポイント。
 

(6)職種と働き方

営業職:どの企業も口揃えていうのが、「営業はプロジェクトの窓口」。プロジェクトのリーダーにあたる。制作費の予算などの管理もある。(主に必要な能力:リーダーシップ、マネジメント力、コミュニケーション能力、文章構成能力に優れている人、多少の絵心がある人)
企画職(プランナー):営業が契約したクライアントと話し合う。主に、プロジェクトのコンセプトを考える。(主に必要な能力:企画力、課題発見力、傾聴力、コミュニケーション能力)
デザイナー:プランナーが考えたコンセプトをビジュアルとして形にする。色、形、図面、空間演出の仕掛けやコンテンツのアイデアまで考える。(主に必要な能力:発想力、探究心、課題発見力、スケッチが出来る方、基礎的な知識を持っている方(が望ましい→学部学科指定有りの企業が多いため))
施工管理職、制作職(技術職):デザイナーが考えた図面をもとに、実際のモノとして具現化する。クライアントによって勤務時間がばらつく。新卒は現場経験からということで募集したり、学部学科不問の時もある。(主に必要な能力:体力、コミュニケーション能力、リーダーシップ)
(引用: ディスプレイ業界の就活 ディスプレイ業界における4つの職種 https://bit.ly/3AM9W6R

(7)代表的な企業

株式会社乃村工藝社 (売上:1155億6100万円)
株式会社丹青社 (売上:707億8196万3000円)
株式会社スペース (売上:507億4675万8000円)
株式会社ラックランド (売上:311億1076万7000円)
株式会社船場 (売上 295億3968万7000円)
株式会社テー・オー・ダブリュー (売上:162億5101万3000円)
株式会社セレスポ (売上:122億7253万9000円)
株式会社レイ (売上:113億1462万9000円)
株式会社社博展 (売上:92億6826万1000円)
(引用: 就活ステーション イベント会社・ディスプレイ業界の売上高ランキング https://qr.paps.jp/jSAoM


(8)その業界を見てる後輩へのメッセージ

設計デザイン、プランナーだとかなり狭き門です…
技術職系はポートフォリオの提出があります!差別化するために、自己紹介のところを動物でも食べ物でも「自分を何かに例える」をすることで、自分のテーマが見えるし、人事の人からも印象的!って感じで高評価得ることができます!
もし、デザインに興味のある方は、これまで自分はデザインをする上でどんなことを”意識”していたかを振り返ってほしいです!そこから、企業とマッチするかどうかもひとつの判断要素になると思います。

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