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パリでスリにあった話。

建築学科として、ここは行きたい!と、Louis Vuitton Foundationに向かっていた時の話。


Gare De L'est Parisからパリのメトロ(地下鉄)7号線、出口から一番近い車両の2つ目のドアから乗車した。父(仏語話せる)はリュックを前に背負っていた。サハラ以来アフリカ系の若めの黒人4人がドア付近に立っていた。

(以下、父主観)
車両中心が空いていたので、奥に行こうとすると、そのうちの一人(以下A)が道を塞いだ。「奥に行きたい」と伝えると「いや、俺は次の駅で降りたいから」と前をどかない。そこで、その人を左に避けようとすると、今度は違う黒人Bに行く道を塞がれた。そこで、周りをその仲間で囲まれていることに気づいた。(娘は、その時点で少し離れた場所に避難した。)

次の駅が来た。Aが降りようとしたため、道を開けると、Aはわざと体をぶつけてきて「そこを通らせろ」と言った。避けようとすると、また正面から体をぶつけてきた。電車の発車の音楽が鳴り、3人は慌てて電車を出た。出る際にAに押されたが、自分は降りまい、と抵抗した。

電車が発車しリュックを見ると、大きい方と小さい方のジップが開いていた。幸いにも、何も取られていなかった。恐らく、体がぶつかっていたため、とれなかったのだろう。

(3人は慌てて電車を出たーーーー
そう。なぜか、一人降り損ねた。笑 
その後、父が周りに、君らも気をつけろよと言わんばかりに、開けられたリュックをわざと大げさに見せていた時、気まずかっただろう。これを機にやめてくれるのが一番なのだが、向こうも生活のためにやっていると考えると、その可能性は低いだろう)



-大都市はスリが多い
-観光客、特にアジア人は狙われやすい
- スリは1駅で降り、そこの区間で繰り返し行う


この経験より、今後気を付けようと感じた点として、


- 出口から近い車両には乗らない  ←犯人が電車から降りた後に逃げやすい!
- 車両に乗る際に車両を選ぶ  ←危なそうな人、グループはいないか?
- 押されても電車を降りない ←電車の中は人目があるが、ホームに出たらそ   
               うとは限らない
- 観光客ぽくしないように心がける
 ○マスクをしない
 (コロナ禍なので何とも言えないが、パリの電車内ではマスクをしている 
  人は少なく、むしろしている人は明らかに観光客っぽい人だった)
- 身なりに気を付ける
 ○ 手荷物
 ・リュックは後ろに背負わない
 ・ジャケットを着ている場合、その下にリュックを背負う、ショルダーバ 
  ックをかけるのがベスト
 ・ポケットには何も入れない
 ○高価なものを身に着けない
 ○父の場合、人相が悪い(スキンヘッドという名のハゲ+ヒゲ+目つき悪  
  い)のでできるだけ顔を見せる。スリにあった際、ニット帽にマスクを    
  して、顔があまり見えなかった。
- 周りを見る
- 大きな声で話す


今回、父に怪我がなかったことが一番良かった。また、スリに対して、力づくで強行突破をするというイメージはなかったので、驚いた。怖い思いをした分、そこから学んだことも多かった。

最後に、
黒人だから危ない怖い、アジア人だから狙われやすい、というのは人種差別で、そんな先入観は持ちたくはない。できるなら、すべての人を平等に見つめたい。ただ、”無意識”に見た目で人を判断している自分はいる。自分の良い点は、多様性を受け入れることができ、自分とは違う人の意見に耳を傾けられる。様々なバックグラウンドを持つ人々と出会いたい。そんなきれいごとはいらない。もっと人の中身を見ることのできる人になりたい。
そして、父がフランス語を話せることが心強かったように、自分を守るためにも、言語の習得は大事だと感じた。私は、英語とドイツ語の向上を目指したい。





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