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1229_ブレンドを2杯

このご時世なので、年末年始の予定のほとんどを自粛することにした。
家族と一緒に生活しているのでまぁ仕方がない。
楽しみにしていた友人たちとのドライブや帰省中の彼との初詣も、我慢、我慢。

気を落としていた矢先、ずいぶんとご無沙汰している友人から連絡が。
明日会えたらお茶しよう!というLINEに心が揺らいだ。

彼女とふたりでお茶なんて高校生ぶりで、なんだかそわそわした。
友人同士の集まりで一度会ったが、それも去年の夏のこと。マニキュアを塗って最近お気に入りの革靴を履いて、まるでデートに行くようなテンションでカフェに向かった。

「相手にがっかりしてしまう自分が嫌だし、自分も相手をがっかりさせたくない。相手のおもしろい部分をおもしろいと思えない自分にはなりたくない。だから私は、会いたいと思ったときに誘うし、気合いを入れてその人に会いにいく」


彼女と色々な話をしたが、この言葉が特に印象的だった。
はっきりと言い切る彼女はとてもクールで、凛としていた。

私は高校のころから彼女の性格や言葉遣い、佇まいが好きだ。
ほかの誰とも違う独特の雰囲気。
おそらく他の同級生も心のどこかで
彼女に認められたい、と思っていたんじゃないかなぁ。

勝手に「彼女に嫌われているんじゃないか、、」と思っていた私は
久しぶりに彼女と会いコーヒーをおかわりするくらい話すことができて本当に嬉しかった。

最近、友人との距離感や考え方の違いについてひとりで悩んでいたけれど
そのモヤモヤはいつの間にかどこかへ消えていった。
私は時間をおいてから考えるということが苦手で、すぐ結論を出そうとするけれど、たまには悩みに向き合わずに少し放置しておくのも悪くないなぁと思った。

自分ではない、他の誰かが解決策を運んできてくれることもあるかもしれないのだから。