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憂鬱がどきどきに変わった夜

昨年末に書いて、なんとなく下書きに残していたままだった文章。今更だけどここに残しておこうかな。




2023年は音楽に埋もれてつつまれて生活した。社会人になって思ったこと、

学生の頃と比べて時間の余裕はないけど
金銭的な余裕は若干あるから行きたいライブを
見つけたら行ったほうがよくない??

これを何回も思って実行し始めた2023年。くるしくなることが多くてその度にライブハウスへ行った。

その中で転機になったライブ。きっとずっと忘れられない日。忘れることがない日。2023年2月19日、日曜日。広島3ピースバンドのスリーマン、三銃詩。ライブがとにかくかっこよくてあたたかくてあつい3組の共同企画。解禁後すぐにチケットを取ってずっとたのしみにしていた。前日までは。

2月上旬からこころもからだも疲れて疲れて疲れてどうしようもなくなっていて、ひとりになると泣いていることがしょっちゅうあった。この日もそう。もう全部疲れて嫌になってだいすきでだいすきなたのしみにしていたライブにさえいくことを辞めようかと思ってた。一日引き篭もろうと決意してだらだらしてた。でもそれでもなんとなくだいすきなバンドのライブってなると気にしちゃってチケット眺めたりメンバーのSNS見たりして過ごしていた午後。Instagramのストーリーに

迷ってたら来たほうがいい
人生変わる

みたいなことが書いてあって、そんなことは勿論ないんだけど、え?何?どうして?わたしのこころの中知ってる?とか思っちゃって、やっぱり行くことを決めた。でもそれでも準備しながらずっと涙が止まらなくてライブハウスに向かいながらも何回か引き返そうとして結局着いたのは開演予定時刻3分前くらい。運良く空いてた下手側に滑り込んだ。

それからすこしして始まったこの夜。

ずっとたのしかった。
ただひたすらにたのしかった。向かう準備をしているときは涙が止まらなかったのに3組とも目の前であたたかくてあつくて大きくてやさしい音を鳴らしてて、それをたくさん浴びてずっとにこにこしていた。ライブハウスにいる間だけは嫌なこと全部忘れられるって本当なんだなあと後になって強く実感するほどにただただたのしかった。

しばらくの間明日が来るのがこわくて布団の中で涙が出てなかなか眠れない夜が続いていたけどこの日は一度も起きることなく朝までぐっすり眠ることができた。こわかった月曜日がすこしだけこわくなくなった。すこしずつでいいからがんばろうと思えるようになった。

この夜を境にライブハウスに行く日が格段に増えた。音楽が好きだという気持ちだけでいつだって動けるようになった。全部疲れて嫌になったとき、やさしく隣にいて手を差し伸べてくれるような大切にしたい音とことばと景色と記憶がたくさんできた。すべてが宝物でがんばる理由。

正直に言うとこの夜のライブの内容はあまり覚えていない。でも感情だけは鮮明に今でもずっと覚えている。この夜のたのしさでどきどきした気持ちとあれから好きを理由にして行った場所で貰った大切な宝物たちを抱きしめてこれからも日々を乗り越える。

迷ってたけど行ってよかった 人生変わった!


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