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ひとり映画 、 友達とピクニックシネマ

6月 、2週連続で映画を見た。
そのどちらも前日に行きたいと思い、足を運んだ。

1週目は、1人で「わたくしどもは。」を見た。
前日まで全く知らなかったんだけど、私が好きなRADWIMPS、野田洋次郎が音楽を手掛けていると知り、見にいこうと思った。あとは、映画に触れたい、ひとつのことに集中する時間が欲しい、と思っていたこともあって。

ネタバレはしたくないから、映画について詳しくは書かないけれど、男女が心中した後のお話。私は、死んだらどこにいくのか、意思や感情は心臓が止まった瞬間に消えてしまうのか、動かないだけでまた何かが始まるのだろうか、と答えのないことをよく考えてしまうから、興味深かった。小松菜奈さんや松田龍平さんらキャストがつくりだす世界観とひんやりとした神秘的な空気みたいなものが映像から伝わってきて、美しかった。


2024年が始まって、やりたいことリスト100を作った。
そのひとつに「1人映画に行く」と書いた。これは2月に実現できたのだけれど、私の頭では「1人映画に行く」のなかに「ポップコーンを食べる」がセットで思い描かれていた。友達と映画を見に行って、ポップコーンを食べるとき、私の経験ではほぼ100%シェアすることになる。しかし、余らなかった試しがないし、このペースで食べていたら絶対に余ることはわかっているのにお互いのどれくらい食べたら半分かなという気遣いみたいなものもあって(多分)バクバク食べれない。キャラメルと塩があったら、相手側の味はなんとなく取りにくい。それはそれで映画館でシェアするということなのかもしれない。だから、1人映画でキャラメルポップコーンを独り占めして誰に気を使うこともなく食べたいという思いが強くあった。しかし、2月に1人映画に行ったときに運悪くポップコーンの機械が故障していた。もちろん映画は楽しみだったし、面白かったのだけれどポップコーンもセットでの楽しみ!という気持ちだったから結構ショックだった。なんだか消化不良の気持ち。今回は初めて行く映画館であまり大きなところではないということもあって、フードメニューをネットで事前に確認した。ポップコーンはなかった。代わりにおしゃれなホットドックがあったけれど、そうじゃないよ・・またお預けか・・・という気持ちだった。でも翌朝映画館に向かうときには「まあ、ホットドックも悪くないか」と思っている自分もいた。始まるギリギリに到着してしまい、焦りながらフードカウンターに行く。すると、ポップコーンが!ある!!予想していなかったので、さらに嬉しかった。心の中では叫んでいた。しかも1人に優しいSサイズがあり、迷いなく購入。こうして無事に「キャラメルポップコーンを独り占めして1人で映画をみる」というやりたいことが実現できた。これで心置きなく、やりたいことリストにチェックが入れられる。結構ずっと食べていたけど、映画とほぼ同時に食べ終わり、このぐらいのペースなんだなーと新しい知識も得た。

2週目の映画は「人生フルーツ」。
東京に行く予定があったのだけれど、前日にXを見ていたらたまたまピクニックシネマというイベントが開催されていることを知って、すぐに会う予定だった友達に連絡。これが見たいと思って自分で選ぶ映画ではなく、この日だからという理由でなんの知識もなく、新しい映画に出会えることが素敵でワクワクした。そして、外で映画を見るというのも初めてだった。恵比寿ガーデンプレイス内のカフェでチーズトーストとスパイスレモンソーダを買って、3階から鑑賞。3階は立ちながら見ないといけないけれど、人が少なくて広々としていてよかった。こちらもネタバレはしたくないから多くは書かないけれど、90歳と87歳の夫婦のドキュメンタリーのお話。ふたりで177歳。映画を通して年齢を重ねることでしか生まれないものはあるということを改めて思った。自分が手に入れたいものやなりたい姿、気持ちだけが先走ってうまくいかず、焦ってしまうこの頃。時間が解決してくれる、それが全てではないけれど確かにそうだなと思えた。今の私と友達に響く言葉がたくさんあって、この日にこの映画を隣で見れてよかったと強く思った。友達も同じように思ってくれていることを伝えてくれた。嬉しい、来れてよかった。
残り3回になってしまったけれど、この3連休で上映しているのでお時間がある方は是非。私も来年また行きたい。

意図せず2つの映画を見たけれど、どちらも生死に関わる話だった。自分の中で感じること、考えることがたくさんあって、今生きているのって不思議だなーと思う。

何もかも嫌になってしまうときもある、それでも生きている限り少しずつ進み続けたい。

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