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人生は美しい

今年は雪がとても多い。去年は雪かきなんて一回したかしてないかくらいだったのに、今年は毎週のように雪かきをしている気がする。寒い日や雪の日は家に篭るのが一番。そんな気がするけど、外に出ないと息が詰まりそうな時もちろんあって、そんな日を繰り返しながら、あーでもないこーでもないと自分の生活を振り返って、自分の喜怒哀楽の感情と対話している。誰かと関わり合いながら生きていくことは、様々なことに気付くきっかけにもなる。そんなことを最近よく考える。「その年、私たちは」。Netflixで韓ドラを見ることにハマっている私が、最近見てこの作品に出会えて本当に良かったなあ、と心から思ったドラマ。久しぶりにドラマを見て、たくさん涙を流した。成績学年トップのヨンスとビリのウンが共に学校生活を送ったら、というドキュメンタリーを撮影してからの10年間。主人公2人とその周りの人々の心情をとても丁寧に描いている。ハラハラする展開も、憎たらしい悪役も出てこない。穏やかな波のように、ゆっくり時が動き、その中で大切なことをたくさん教えてくれる。家族、友達、恋人。色んな存在のあり方が、自分を自分にしてくれるのだと気付ける。



「変わらない生活を送る人々に自分の姿を重ねることで、"これが生きるってことか"と気付かされる。」
「平凡に生きたければそういうフリをする、心構え次第でそのうちそんな人生になる。周囲のせいにしながら人生を生きていくのは勿体無い。だから諦める前に努力してみるのも悪くない。」
「思い返すと、周りの人と楽しく生きていた。私はずっと独りだと思っていたけど決してそうじゃなかった。つまらない人生と思ってたら、幸せな瞬間が確かにあった。人生を惨めにしていたのは私自身だった。」
「憎むも許すもあとでいい。今という大事な瞬間を無駄にしないでほしい。それだけだ。」


ストーリーが進む中で、登場人物が成長していく姿に、自分を重ね合わせて、自分はどうか、自分の周りの人はどうか、そんなことを考えた。黙っていてもわかること。黙っていたらわからないこと。日々の中には、そういうものがたくさんある。時には一緒に笑い合い、時には一緒に落ち合い、たくさんの時間を重ねて、関係は積み重なっていく。みんな辛いけど、みんな笑える時は必ずあるのだからと。


このドラマを見ると「この世には良い人しかいないんじゃないか。」と錯覚してしまう。小学生の時に、お寺の和尚さんが「地獄」という絵本を読み聞かせしてくれたことがあった。「炙りの刑」や「針山の刑」など、地獄で受ける罰を残酷に描いており、終わった後に和尚さんは「悪い人は地獄に行きます。だから良いことをたくさんしましょう。」と話していた。それがなんとなく心に残っている。でもよく考えてみると、悪い人にならないよう、良いことをたくさんしよう、そんなことを思っていたって、時には人を傷つけてしまう。人はみんなそんな生き物なのかもしれない。みんな色んなことを抱えて生きている。抱えているものはその人にしかわからない。だけど、誰かのことを想うだけで、人は優しくなれる。誰の人生も美しいのだ。ウンがヨンスを見つめる目、ヨンスがウンを見つめる目、母や父、祖母が愛する我が子を見つめる目。友達を見つめる目。大切な人を見つめる目からは、いつも愛が溢れている。全ての人から愛をたくさん感じて心が温かくなる。大切な人が何も心配せずぐっすり眠れますように。やりたいことを好きなだけできますように。大きな愛は、誰かの心を動かし、大きな力になる。私の大切な人たちが今日も笑って生きられますように。



P.S. 私は、ヨンスのお友達のソリさんが大好きです。

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