チンチンのレシピ(試作版)
こんにちは。唐突ですがチンチンはお好きですか? 私は好きです。あなたも好きですよね? では本題です。
ことの発端は「西アフリカにチンチンという硬いお菓子がある」というツイートを目にしたことです。チンチンというお菓子なんて聞いたら調べないわけにはいきません。
普通に美味しそう。
どうやらナイジェリアの伝統的な揚げ菓子のようです。
ついでにレシピも調べてみましたが一般的なレシピサイトには見当たらず、英語や機械翻訳された記事が何件かヒット。材料は小麦粉に砂糖にバターに香辛料に……なるほど簡単に作れそうじゃん?
なお、今回参考にした主なサイトは以下。
チンチン:ナイジェリアの有名なスナック、レシピと手順
チンチン(揚げ菓子)を作る方法
Nigerian Chin-Chin: How To Make Crunchy Chin-Chin
というわけで早速! チンチンを作っていきましょう!
①用意する材料
チンチンを作るのに入手が難しい材料はとくにありません。以下は今回私が使用した分量です。
小麦粉等の粉類を使うお菓子全般にいえることですが、メインの粉と液体の計量だけはきっちりやりましょう。大失敗の原因になりがちです。
粉類
・中力粉(小麦粉) 250g
・グラニュー糖 75g
・塩 少々(0.5gくらい)
・ベーキングパウダー 小さじ1/4(1gくらい)
・シナモンパウダー 小さじ1(1.8gくらい)
・ナツメグパウダー 一振り(0.2gくらい?)
バター
・無塩バター(よく冷えたもの) 70g
液体
・卵白 卵1個分(40gくらい)
・牛乳 75g(75ccくらい)
・バニラオイル 5滴
・揚げ油 適量
小麦粉についてはどのサイトも中力粉(All Purpose flour)と記載されていたので中力粉を使いました。日本ではうどんを作るときくらいしかレシピで中力粉の文字を見ませんが、海外ではむしろ中力粉の方が一般的っぽいです。中力粉がなければ小麦粉で代用しても大差ない気がしますが、生地の弾力は弱くなりそうです。
いくつかレシピを見た限り本場ではナツメグを使うのが一般的なようですが、ナツメグのお菓子に馴染みがなさすぎたので今回はシナモンを使いました。ナツメグは試しにちょっとだけ入れてみました。
今回は揚げ菓子なのでバニラエッセンスではなくバニラオイルを使っています。なければバニラエッセンスでもいいですが少し香りが飛びやすいかも。
②作り方
まずは粉類のところに書いた中力粉、グラニュー糖、塩、ベーキングパウダー、シナモン、ナツメグを全部ボウルにいれます。中力粉だけはふるいにかけておきます。
均一になるように混ぜます。私は泡だて器を使いましたが、混ざれば何で混ぜてもいいです。スプーンとかヘラとか。
バターを用意します。バターは使う直前まで冷蔵庫で冷やしておきましょう。
よくバターを切って使うレシピでは1cm角くらいに、と書かれますが、このあとバターはすり混ぜることになるので溶かさないように手早く小さく刻みました。5mm~1cmくらいのみじん切りにします。
切ったバターを混ぜ合わせた粉類の中に投入して、
ヘラで混ぜていきます。バターと粉をなじませるようにとか書いてありますが、要はめちゃくちゃ細かくなったバターの表面を粉がコーティングしてぽろぽろの粉みたいにすればいい(雑)ので、ヘラでバターを切ったり押しつぶしたりしながら粉と混ぜていけばOKです。
手が冷たい人は粉とバターを両手ですり合わせるようにするのもよいです。でもバターが溶けすぎないように気をつけましょう。
フードプロセッサーが自宅にある人は粉とバターを全部入れてあとはフードプロセッサー頼りでもOKです。
ここでなにをやっているのか詳しく知りたい場合はサブラージュ法で検索してみましょう。スコーン作るときにも使える技なので覚えておくと便利。
こんな感じになりました。バターの大きい塊は残らないようにしましょう。
液体のところに書いてある卵白、牛乳、バニラオイルを全部混ぜます。
粉とバターを混ぜたところに液体を投入。
混ぜます。ちょっと水分が多かった疑惑。牛乳70gくらいでもよかったかも?
スプーン1杯分の打ち粉をまぶして強引にまとめました。大切なのは気合いです。これがチンチンの生地です。ふわふわでもちもちの手触りです。やわらか~~い。このまま15分ほど放置してチンチンを休ませます。
15分経ったら生地を6つくらいに分割し、打ち粉をしたまな板の上でチンチンをのばしていきます。
今回は太さ3cmくらいの棒状にしました。
実際に作ってみてわかったことですが、おそらく太さ1cmくらいになるまでかなり細く延ばすのがレシピ的には正解っぽいです。
ただ、太いチンチンには太いチンチンならではの良さもありそれはそれで美味です。
カリカリしたスナックがいいなら1cm、揚げドーナツみたいなのが食べたいなら3~4cmを目安にしてみましょう。
今回は棒状にしましたが、平らに延ばしてカットするタイプもあるようです。
なんで太さ3cmかって? そのくらいがちょうどチn
170℃の油で揚げます。
最初180℃にしてましたがそれだと中まで熱がしっかり入る前に表面が焦げそうだったので途中で少し温度を下げました。
よい色になってまいりました。竹串を刺してみて生の生地がひっついてこなければたぶん揚がっていると判断し、バットにとり油をきります。
どんどん揚げて、
こんな感じ。わぁい。チンチンがいっぱい!
レシピを見ると柔らかすぎるチンチンはよくないと書かれていましたのでおそらく中まで硬いチンチンになるまできっちり揚げた方がいいみたいです。
この中までカリカリに硬いチンチンというのを達成するために、チンチンの太さは1cmくらいがちょうどよさそうでした。
太さ3cmでは中まで硬くなる前に外が焦げ始めてしまい、十分に硬いチンチンを作ることはできません。
なお、太さが同じなら長さが違ってもチンチンの仕上がりはだいたい同じでした。
中までカリカリに揚げたチンチンは密閉保存すると1~2週間は日持ちするようです。お茶うけに常備してもよさそう。
仲のいい友達相手に「チンチン食べる?」の一言と共に出してみてはいかがでしょうか。
③感想
今回カリカリの中まで硬いチンチンを作ることには失敗していますが、太さ3cmのチンチンは外はカリっと、中はスコーンのようにやわらかな美味しい揚げ菓子になりました。
ドーナツや沖縄のサーターアンダギーとは少し違い、中身がぽろぽろ崩れにくいいい感じのお菓子でかなり好み。まあシナモンとバニラのフレーバーは鉄板ですね。
名前のインパクトだけで作ってみたチンチンですが、揚げたてでも常温に冷めてもおいしいのでチンチンはだいぶ優秀な揚げ菓子ですよ……。
せっかくなのでホワイトチョコソースをそえていただきます。
以上、チンチンの作り方でした。
そのうち中までカリカリの方の硬いチンチンもリベンジしてみたいですな。
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