推しを好きな自分が気持ち悪い
自己肯定感の低いオタクは、結構こういう思考を持ちがちなのかなと思う。
2次元のオタクをやっている時は今ほどそうは思わなかったのに、3次元に推しができてからというもの、心底自分が気持ち悪くて仕方ない。
他のオタクを見ている時は「ああ、推しに恋してて可愛いな」とか「推しのために必死ですごいな」とか思えるのに。
人間誰でも、好かれたい人の前ではどうしても猫を被ってしまう。
わたしの場合は推しを前にすると猫を30匹くらい被りがちだ。
推しの前では良い子ぶって聞き分けの良いオタクぶって、可愛らしい女を演じている。
本当のわたしは同担を目の敵にして嫉妬で狂いそうになってなんでどうしてって思うことばっかりで鍵垢に真っ黒で汚い感情を垂れ流して推しを独り占めしたくて推しの特別にしてほしくて、心も顔面も醜い女なのに。
そんな汚い自分を必死に隠して推しの前で良い子ぶってデレデレしている自分を客観的に見たら気持ちが悪い。
偽りの自分を気に入られたいのかって聞かれたとしても、わたしは「うん」と答えるだろう。
偽りでもなんでも推しに気に入ってもらえるなら嬉しい。
そしてまた、そこまでして推しに気に入られたいと執着している自分が気持ち悪い。
「興味のない人から向けられる好意ほど気持ち悪いものはない」という言葉を聞いたことはあるだろうか。
有名な言葉なので知っている人も多いと思うが、推しも本当はそう思っているんじゃないかと毎日不安になる。
だって、わたしたちオタクは推しの顔や名前、出身地、血液型、誕生日、身長、家族構成、性格や好きな食べ物、嫌いな食べ物とか細かい情報を知っていてその上で推しのことが好きだけど、推しからしてみればオタク一人一人の情報なんて知らないし、いくら自分のファンだとしても興味がないだろう。
そんな相手から向けられる純粋な応援以外の複雑な気持ちは "気持ち悪い" に値するのではないかと思う。
わたしはもちろん推しの活動を応援しているが、やっぱりそれ以上の感情もあるし複雑な感情も持ち合わせている。
だから推しからしてみればわたしはやっぱり気持ち悪いのかもしれない。
ありがとうって、嬉しいよって言ってくれていても本心では気持ち悪がられている、きっと。
だって、極端に言ってしまえば我々オタクはストーカーと紙一重だ。
推しに迷惑をかけないようにとかそういう配慮をしたとしても、推しの情報を一方的に知っていて、推しにクソデカ感情を抱えて、特別になりたいとか独り占めしたいとか思ってしまう。
そんなの、気持ち悪くないわけがない。
このnoteを見れば分かる通り、わたしは捻くれてて心も顔面も醜くて所謂厄介なオタクである。
だからこんなわたしに好かれてしまった推しに全力でごめんねって謝りたい。
わたしなんかが好きになってごめんねって毎日思っている。
今日も安定に気持ち悪いオタクだ。