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新型コロナ【ネットリテラシー】情報を精査しよう

 素人妄想記事を書いている私がこんなことを言うのもおかしいかも知れないが、covid-19は現代人のネットリテラシーの無さを痛々しいほどあぶり出したのではないだろうか。

◆ ネットリテラシーとは
インターネットを正しく使いこなすための知識や能力。インターネットリテラシーともいう。本来、リテラシー(literacy)は読み書きの能力のことで、知識や応用力という意味で使われる。

・ネット上の情報の正確性を読み取り、情報の取捨選択や適切な対応ができること
・電子商取引に正しく対処できること
・利用料金や時間に配慮できること
・プライバシー保護やセキュリティ対策を講じられること
などをさす。

 わからないことだらけの新規感染症において、「信用できる情報は何か」と問われたらまず浮かぶのは【公共情報】。政府及び行政機関の発する情報だ。
 ただ、今の時代は政府も行政機関も「クレーム」を恐れ、エビデンスの薄いことは発信できないというのが現状で、現対策はもしかしたら的を射ていないのかもしれない。世界各国で研究されている秀逸な論文ですら査読されていなければ引用はタブーな世界。
 そして昨今ではメディア情報も危うい。それこそ「過剰では?」と思える報道が多く、結局のところ国民の不安を煽っているだけのような気もする。

 次に信頼できる情報は【査読済みの研究論文】だ。ただし、査読されたからと言って、それが完全に正しいとも限らない。しかも、もともと素人向けに作られているわけではないので、深層まで読み取るには相応する知識が必要だ。

 そんな中、一定の割合で「陰謀論」や「ガセ情報」にハマってしまう人も居る。彼らは「自分で調べた!」「調べられないやつはバカw」など、なかなかに激しい。
 反対に、危険情報に触れすぎてしまう人も居る。「出歩くな!」「マスクしろ!」と、こちらもまた激しい。
 どちらにせよ、偏った情報にのめり込みすぎてしまったのか、自らの到達した情報のみぞ正しいと信じて止まないようだ。

(心の声)
誰を何を信じようと個人の自由だけど、他所様へ無理強いはアカン。「数」や「確率」で感染症を語ってよいのは統括する人たちだけで、喰らうときはある日突然やってくるもの。いつ当事者になるかは対策と運次第やんな。

 ここで、彼らの主張の根拠とされている引用先を見てみよう。twitter、youtube、Facebook、Instagram、誰かのブログ、、、がやたらと目立つ。稀にどこの誰が書いたかわからないような信憑性ゼロのプレ論文や、今では破門されたような某大学の名誉教授などなど。この程度の情報を以て「調べないやつはバカ」とまで言い切るとは、よほど視野が狭いのだろうか。
 特に気になるのが「海外情報の誤訳」だ。おそらくどこかの誰かが意図して翻訳したのだろうけれど、その誤訳を満額受け取ってドヤ顔しながら「これが真実だ」と訴えるその様は滑稽そのものである。(英語を学ぼう)
 中には査読論文や統計学を用いて理論展開している猛者も居るが、持論に都合の良い部分のみピックアップして脚色しているものが多く、目的が反○○となっていないだろうか。

 (心の声)
強い発信をするならば自分と反する意見もしっかり深層まで検証しようよ。。とは言え、各個人が信じている「真実」は事実とは違って人それぞれなので否定はしない。ただ、ヤレヤレ、、、と思うのみ。

 そんなこんなで、「目覚めた」とか「真実に気づいた」とか「覚醒した」とかいったワードを見つけると心底ゲンナリする。それが知人の口から出たときの絶望感と言ったら、もうこの上なく哀愁漂う感じで「おつかれー」である。
 (かく言う私は、興味ないことは一切調べないので、コアな知識レベルは低いんですけど)


 ここで、なぜ彼らは「覚醒してしまった」のか、なぜ「気づいてしまった」のかを考察してみようと思う。


 答えは一つ。

「情報精査能力の欠如」ではないだろうか。(考察してないやん)


 スマホが爆発的に普及して以来、短絡的思考の人がとても増えたと感じている。twitterを3歩進めばガセネタに到達する時代で、インスタやyoutubeはデマ拡散泉の宝庫だ。FBは実名でやっている人が多いゆえ慎重な投稿が多いけれど、やはり偏った情報を信じてしまった人が一定数のおかしな投稿をしている現状。
 

 教育の現場ではじわじわと増えてきている「情報モラル」の教育も、「情報の精査」には至らないことが多く、他人への気遣いや言葉の受け取り方が主となっているようだ。
 某SNSでは10年ほど前から訴えかけているが、この情報量あふれる時代にも関わらず、受け取る側の情報精査能力が圧倒的に欠けていると思うのだ。そして、率で言えば大したこと無いのかも知れないけれど、残念なことに偏った意見を主張する人たちは「とても声が大きい」のである。
 ○○は○○だ! ○○は○○らしいよ! ○○は危険! と、様々なガセ情報があたかも正規の情報のように出回っている中、それがガセやデマと気づかずに拡散してしまう人の多いことよ。
 中でもyoutubeやインスタなどでの動画は洗脳の温床と言われるほど人を虜にしやすい。視覚のみを使うテキスト文字と違って、視覚聴覚で訴えかける動画は、素人向け洗脳ツールと言っても過言ではない。飛び込んできた眼前の情報に対してしっかりと疑いを持って接しないと、短絡的な人は速攻で騙されてしまう。


 ちゃんと精査しよう。


 その情報は正しいのか? その人の発言には誰もが納得できる根拠があるのか? どんな機関で研究された? どこの誰が発見した? 検体数は? 研究期間は? 実害は? 反対意見は? 否定論文は?
 公共情報だけど、それ過剰じゃない? 一個人の意見を信じて大丈夫?


 ちゃんと精査しよう。


 日本の教育に「ネットモラル」だけでなく「ネットリテラシー」をもっとしっかりと導入してほしいと思う今日このごろ。(大人は学ぶ機会が少ないけれど、せめて「クソ情報に溺れるのは恥ずかしいことだ」と認識しよう)


 短絡的思考にならないように。偏りすぎないように。現実社会と向き合えるように。

 目の前の画面に現れた情報をまずは疑うクセをつけよう。



以下おすすめ記事

※ ↑ これは半年前の記事です。今はデルタ以降の変異株も来ていて、症状無くとも「伝播しやすい」ということはお忘れなく。


 疲れない範囲で適度且つ的確に対策して、しっかりと隣の他所様を守りましょう。

※ ↑ これは元々は1年以上前の記事です。今読んでも内容に問題は無いかな。なるべく沢山の人が「少しだけでも気遣い」できれば、普通に生活できるんちゃう?と未だに思っています。





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