新型コロナ【オミクロン株と日本人】意外な盲点(ス・キ・マ)
ここんとこ、日本でもオミクロン株が迫っている感があるけれど、世間一般的には「弱毒化している」という意見を多く見かけるようになりました。
「弱毒化って本当に?」と思っている人もたくさん居ると思うので、昨日の記事をひとつ紹介してみます。
って、会員登録せな見られへんのかいっ!という方でも、冒頭のグラフだけ見れば一目瞭然。
現段階では重症者が居ないものの、中等症率はデルタまでと変わらない勢いです。(今後、重症者や死者も増えてくるんでしょうね)
そして、実は、日本人にとってオミクロン株ってちょっとまずいんちゃう?と思うことがあり、この記事を書くことにしました。
デルタまでは「症状が出ている人や危険エリアに近づかなければ大量曝露することは少なかった」のだけど、オミクロン株は受容体との結合しやすさが増しているそうで、上気道で軽度の感染をしやすいとの研究情報があります。「感染しやすくなっている」という状況は間違い無さそう。
「上気道ね~、ま、肺炎なりにくいなら大丈夫じゃね?」と思ったあなた、たぶん半分正解です(素人が偉そうに言う)。デルタ以前もそうでしたが、上気道で食らっている分にはそこまで厳しい症状が出ない可能性が高そうです。(後遺症は知らんけど)
でも肺で大量曝露したらどうなると思います?
ここで、一昨年の記事を紹介します。
って、こんどは有料記事かいっ!という方でもタイトルだけ読めば一目瞭然。
_人人人人人人人人人人人_
> 布マスクの「漏れ率」100% <
> すきまからウイルス侵入 <
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そして、タイトルでは「布マスク」と書いてありますが、記事の冒頭ではマスクと顔面のすきまなどから出入りする空気中の粒子の「漏れ率」について言及しており、「フィルターの性能試験を通った不織布マスクも、着け方が悪いと100%」と書かれています。(なぜタイトルで布に限定したのか)
要は材質に関わらず、スキマあるとそこから全部入ってくるよ!ということです。
私のこれまでの記事でも散々主張していますが、特に「フィルター性能の高いマスクは、スキマがあるとほとんどの空気がそこから入ってくる」んです。私は上記記事を当時読んでいたので、不織布と布と不織布フィルター入り布マスクの呼吸しやすさを比較して、下記の使用区分をずっと続けています。
◆ 屋外:ノーマスク(人の多いところでは布マスク)
◆ 人前・屋内:不織布フィルター入り布マスク(フィット)
◆ 閉鎖空間での対面会議時と病院:不織布マスク(フィット)
不織布マスクをフィットさせるのが最も有効なのは当然ですが、フィルター性能が高いため、体を動かしていたら当然ですが酸素不足になります。(普通に苦しくなく呼吸できてる人はスキマだらけってこと)
なので、臨機応変に着脱し、状況によって種別も変えるというのがベターと思っています。
とまぁ、最近はマスクの話ばかり記事にしていていいかげんウザい状況となっておりますが、その理由は冒頭に書いたとおり、オミクロン株と日本人の不織布マスク率(しかもほとんどの人がルーズフィット)というのは、とても相性が悪いと思っているからです。
本題に入ります。
オミクロン株は感染しやすいというのは間違いないとして、ワクチン接種者も含めて多くの人が上気道で感染しやすいということは、咳や大声などに混じって空間にウイルスが多く拡散されやすいということです。加えて、日本人は不織布マスク率が異様に高い。
フィルター性能の高いマスクで壁を作ってスキマから呼吸している人が、そのような環境(エアロゾル環境)で深呼吸をしたらどうなるでしょう。
そう、速い侵入速度のまま、肺までウイルスが到達して大量曝露するんです。(エアロゾル環境での長居も曝露量が増えるので要注意)
なんなら沖縄事例の中等症率がやたら高いのは、「マスクで大丈夫なつもりでも、実はスキマからかなりの量を吸っていた」というケースも多々あるのでは。
日本では諸外国に比べて空間飛沫量が少ないというのはほぼ間違いないと思いますが、乾燥する冬で、密閉しがちな状況で、これまで以上に広がりやすいオミクロン株が来ました。
少量喰らう分にはただの風邪で過ぎていくと思いますが、オミクロン効果で空間に漂うウイルス量は増えてくる可能性が高いので、この先の流行期は、屋内ではマスクのスキマに本気で注意したほうが良いと思います。
特にワクチン未接種の人は、閉鎖空間では浅い呼吸を心がけることをお勧めします。
ということで、私は超健康体かつ曝露量を下げる手法も理解しているうえワクチン接種済みなので、むしろ他所様に気を遣いながら経済活動(酒)に勤しみたいと思います。
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