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新型コロナ【風の谷のマスク】 の横についた謎袋の話

 「風の谷のナウシカ」というアニメを知らない人は少ないと思います。
 そう、かの有名な「バルス滅べ!!」を爆誕させたあのアニメです。(違う) 

風の谷のナウシカ ※公式HPより

 気持ちよく間違えたところで画像を掲載してみました。そう、「姫様ァ~!マスクをつけてくだされええぇぇれぇええェ~」の、あのナウシカです。


 ナウシカの世界では、「瘴気」という毒の空気から呼吸器官を守るため、必要に応じてマスクを着用しています。
 こんな感じで ↓

マスクをしたナウシカ(戦闘モード)※公式HPより
マスクをしたナウシカ(感傷浸りモード)※公式HPより

 それぞれ戦闘中と感傷に浸り中の画像です。(※マスクについた袖袋が上がったり下がったりしているのは感情の起伏とは関係ありません)


 このクズ記事を読んでくださっている皆さんは、この「マスクの袖についた袋なんやねん」と思ったことはありませんか? 私は思いました。しかも映画公開当時の幼少、、、いや若い頃に。(謎のサバ読み未遂)

 当時、至った答えは以下です。
「あ~、これは取り込む外気を減らすため、自分の呼気を循環利用してるんやなぁ」

 私は幼少の頃から「疑問に思ったことは仮説でもいいので必ず理由を追求する」という、とてつもなく面倒くさい性格なので、例えば目に入る変わった人工物全ての形状に理由を持たせています。(見た瞬間に理解できる構造に対しては全く興味を示しませんが)
 こうして製作者の意図を想い巡らすことで、けっこうな頭の体操になりますし、色々と便利なこともあるのでオススメです。


 さて、少し掘り下げてみます。

 風の谷のマスクは「ペスト医師」のマスクをモチーフにしているという意見があります。さらには袖袋の部分はフィルター構造の一部だという意見も見かけます。宮崎駿さんがどういった意図で風の谷の民にだけこのマスク形状を用いたかというのは調べていませんが、下記のような物語があったのではないでしょうか。

 その昔、風の谷の民は、瘴気マスクの貧弱さに悩んでいました。大国のような高級フィルターを入手することができなかったからです。そこで、谷の皆で知恵を絞った結果、「自分の呼気を再利用しよう」という考えに至りました。
 大気中の酸素は約21%、一回の呼吸で酸素から二酸化炭素に変わるのは約5%です。ひと呼吸ならまだまだ酸素は残っています。つまり、袋に貯めた呼気を循環再利用することで、外気の流入を減らすことができるのです。
 こうして風の谷の民は、高価な高性能フィルターを必要としない、独自の袖袋付き瘴気マスクを作り出したのです。(知らんけど)

出典:私の妄想


 ここでちょいと話が飛びます。
 私は簡易の飛沫拡散対策に「ネックゲーター」や「ネックウォーマー」を愛用しています。コロナ禍初期から簡易マスクとして使っていますが、流行期も、今も時々使っています。なんと言っても着脱が一瞬で手軽なので。しかも外すのは下げるだけなので、置き場に困ることは皆無。(ポリエステル2層式です)
 もともと襟汚れ防止のためにコロナ禍の何年も前から(スカーフ的に)ネックゲーターを年中愛用しているので、コロナ禍となってからは首からスッと上げるだけの簡易飛沫対策として重宝しています。(マスクは臨機応変に種別を変えたり着脱したりしています)

ネックゲーター使用例 ※モンベルHPより

 昨年、noteを始めた頃、某界隈で「ネックゲーターで感染予防はできません」と扱き下ろされてしまいましたが、ネックゲーターってスキマがないとけっこう息苦しいんですよね。だって、自分の吐いた息を吸ってるんですもの。運動時は下部をつまんで開放しておかないと酸欠で死ねます。
 でも、「息苦しい=酸素が不足」ということなので、スキマから100%空気を吸っていると言われている「不織布マスクのルーズフィット」よりも対エアロゾル的には断然有効だと言えます。
 私が昔から愛用するネックゲーターは、なんとノーズフィット付きです。しかも下端が衣服等に至る形状のため、鼻以下顎下一帯には風の谷のマスクと同じ様に「空気溜まり」ができます。つまり、呼吸のたびに自分の呼気も吸っているため、外気の流入量も吐息の排出量も通常のマスクの半分以下ということになります。(飛沫吸引量を減少でき、さらに他所様には優しい仕様)
 ※ ニンニク料理のあとは危険です

 世間一般では「フィルター性能」がとかく着目されがちですが、フィルター性能が高ければ高いほど、隙間があれば空気は隙間を行き来するのは当然のこと。エアロゾル含む飛沫感染主体の感染症対策においては、流体力学も含めて「空気の性質」にもっと焦点が当てられるべきではないかと思います。

 ウイルス系疾患の度合いは「曝露量vs免疫力」次第です。場所や環境によっては(空気溜まりのできる)ネックゲーターでも十分に(他所様に対しても)曝露量を下げることができるので、臨機応変に使用してみては?(ガヤガヤしている密閉空間や病院などでは不織布マスクピッタリ着用をお勧めします)


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