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【インドネシア留学記③】イスラム教と猫と犬

 高校2年のカナダ留学の頃、僕は朝起きるたびに「ここ、カナダやん、、、」って心の声でいいながら、絶望と共に洗顔をしに洗面所へ向かっていたものだった。

 しかし、今回はそんなことはなく、ここがインドネシアであるということは周知の事実であり、瞬時に現実を受け入れている自分を少し成長したのかもしれないと思うと同時にあの新鮮な感情が味わえない悲しさも芽生えた。

 そんな余談はさておき(笑)インドネシアで生活をしていて宗教観がとても伝わってきたので今回はイスラム教をテーマに書いていこうと思う。

イスラム教

 人口の約9割がイスラム教徒なだけあって、宗教観が凄い伝わってくる。こんなにも暑いなか女の人はスカーフを羽織っていたり、礼拝場があったり、色んなところから爆音の音楽(宗教的なもの)が流れてきたり、豚肉やお酒が売っていなかったり、猫が異常に多かったり。

 え、猫??ってなった人がいるかもしれないが、そう、猫がとても多いのだ。しかも日本の猫とは違い人間に警戒心がなく人懐っこいのである、、!僕の中の猫のツンデレなイメージが消えてしまった。

 実は猫はイスラム教徒の敬愛の対象であるそうだ。道でも野良猫に餌を与える人々を見るのは珍しくなく、猫が如何に愛されているのかが伺える。これは開祖であるムハンマドが猫好きであったのが大きく、イスラム教徒公認の愛され動物としての権利を得たのだそうだ。
生まれ変わるならインドネシアの猫になりたい。

 逆に野良犬は1匹も見ない。犬はイスラム教徒では敬遠の対象とされているのだそうだ。ムハンマドの言語録で犬は不浄と書かれており、豚と同じような扱いである。

 また、犬(anjing)は英語で言うFワードのような使われ方をし、相手を罵ったり怒りをぶつける時によく使われる。これも犬=不浄という宗教観から来ているのだろう。犬好きとしてはショッキングかもしれないが、宗教の違いが体感できる大きな事例である。

まとめ

 日本では犬も猫も愛されている一方で、インドネシアでは犬と猫に歴然とした扱いの差があった。インドネシアの人は犬派か猫派の会話ができないのは可哀想だと思った。(笑)

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