【インドネシア留学記⑥】現地駐在員との面談

 ああ、大変。こっちの生活に慣れてきたと思えば、ますます日本が恋しくなるばかり。留学に行ってから気づく日本の良さってあるよね。

 それでも自分を追い込む!

 今回は同じプログラムに参加している総合商社の現役駐在員とお話しさせていただく機会を作って、実際に話したのでそのことを書いていく。

面談の約束

 実際に面談をするまでにはいくつかの苦難もあった。

 その駐在員とはカフェで初めて会った。その時僕は韓国の友達と一緒にいたのだが、駐在員の方は留学経験が無いのにも関わらず僕たちの英語の会話に入ってきて驚いた。

 商社マンであることがそこでわかり面談をさせて欲しい旨を伝えた。

 しかし、なんとか面談の約束まで漕ぎつけたところで、約束の日程の前に相手に新たな予定が入ってしまったり、彼の仲の良いメンバーがすでに出来上がっていてその輪に入れていない現状から誘いにくかったり。。。

 そんなこんなで半ば諦めかけていたが、たまたまインドネシアの友達に誘われた「映画を見る会」に行っていた時、なんと彼もそこに居たのである!

 幸運にもそこでインタビューは実現し、いろいろな事を教わることができた。

面接練習

 まず僕が商社に入りたいことを伝えると、彼も人事部志望であることが分かり、実際に面接の練習をしてもらえる事になった。

 そこでは主に、カナダ留学で英語力を付けたことや、インドネシアを選んだ理由などについて話したのだが、意地悪な返しがいくつも飛んできた。

 例えば、もし商社に入ってインドネシア語や英語圏以外の国に配属になった時には、その経験は意味が無いのではないか?という趣旨である。

 その時、僕はせっかくインドネシア語が喋れる人材を敢えて他の国に飛ばすことは、会社としてもしないのではないでしょうか?という返答をしたのだが、不満げな顔をされてしまった。

 他にも現地でのインターンシップを参加する理由として、インドネシアのビジネスについてより知識を深めるという類いの回答をしたのだが、曖昧すぎるという指摘を受けてしまった。

解答例

 では、どのように答えるべきだったのか。

 その疑問は一瞬で晴れる事になる。というのも、彼が僕の経験や考えている事を基に、一緒に考えてくれたのである。

 それらは次のようである。

・企業と企業の仲介をしたり自社もそのビジネスに関与していく中で、商社マンとしてそういうビジネスに口出しをさせてもらうわけだが、実際に売買をする現場を見てないのに口出しする資格もないと思い、実際に現地のビジネスを見る機会があると思ってインターンシップに参加してみた。

・実際に参加してみないと気づけないことがあると思っていて参加したわけだが、インドネシア事業ではいかに質の良い商品を届けるか、低コストで大きなdealを届けるかよりも、値引き(tawar)が効果的である事が実際の業務でわかって、そう言う実際の経験をしないと得られない事があることが分かったという点ではいい経験になった。

・また、そう言う事を気づくためには現地での言語の能力も必要不可欠だと考え、言語に堪能になる事が商社においては重要なのだと思った。しかしどの部署に配属されるのかは分からないという現実があるので(商社の人の話を聞いて分かった)新しい言語の習得能力をあげることが重要なのだと思った。

・高校時代に英語を本格的に学び、言語習得の基礎能力を養うことができた。大学時代には全く新しいインドネシア語を1から学び、言語習得能力がさらに高められたと思った。実際に英語を習得する時よりも格段に楽だったので、3カ国目を習得した現在、新しい言語への適用能力は凄まじくなっていると思う。

まとめ

 上で述べた解答例を聞いて、彼の論理的思考力の高さに唖然した。

 正直、僕にはそのようなずば抜けた思考力がない。しかし、その考えを聞いて自分のものにする事はできる。

 従って、この様な面談を繰り返すことにより自分の回答力はどんどん養われるし、他にも沢山の有益な情報を聞くことができたので、これからも続けていこうと思った。

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