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ゲームからの招待状

23歳の誕生日を迎えて1週間、長年待っていたその時が来た。
知らないメールアドレスからゲームへの招待状が来たのだ。知っているぞ、これはダー◯ィンズゲームのパターンだ。高木のやつめ、自分が助かるために俺を使ったな。

近くに対戦相手がいるらしい。アイコンを見るに、相手は刀を持ってるようだ。…あいつか?
袴を着て帯刀している、間違いない。刀相手のシミュレーションは完璧だ。


異世界ものの小説が好きだ。
世に出ている作品は全て読んだと言う自負がある。
どんな世界に行っても初動を間違えることはないだろう。

異世界ものの小説が好きだ。
いつ異世界に行っても良いように、幼少期よりあらゆる技術・知識を叩き込んできた。
県道で国体にも出たことがある。

目の前には刀を持った怪しい男、こちらは丸腰。
間合いの外から攻撃すればこちらはダメージを受けない。背はそこまで高くない、3m離れたら大丈夫だろう。
男は右利きであるため、左に回り込もう。ちょうどいい場所に大きめの石がある。あれを使う。

よし、負けることはない。

いつでもかかっ


      てこい!!!


あれ?

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