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『サブウェイ・パニック』を見ました

ロバートショウを中心とした4人の集団が地下鉄の1つの線をハイジャック。その犯人たちと交渉するのがウォルター・マッソー演じる地下鉄会社の社員。ウォルターマッソーはどの映画でも飄々として安定感のあるタイプなので、この人なら犯人なんとかできそう、と信頼してしまう。
犯人4人のうち3人勝手に死んじゃうので、最後の1人マーティンバルサムを捕まえるわけですが、捕まえてすっきりするようなところは見せず、ウォルターマッソーのあの顔でエンドロールになるのが面白い。これまで犯人とのやり取りをして、ドキドキハラハラという感じだったので、突然ぷつりと終わるのが良かった!

ロバートショウは移民ということらしいけど、タクシードライバーのトラヴィスのような感じで戦争に行ってから精神おかしくなった感じの人なんじゃないかなと思った。めちゃくちゃ大変そうだったのに感電で呆気なく死ぬなんて。終戦してからの本人の気の置き所を探してたんじゃないかな。

70年代なので女性がまた仕事につきだしたあたりで、女性の雇用を増やしましょう、となっていく時代なんですが、白人の男性ばかりの職場でこの映画ほとんど女性が出てこない。ほんとにそうだったんだと思う。
女を雇うなんて!、とかいうおじさんたちの中で、ウォルターマッソーだけ人質になった警官は女性か男性か聞いてる。性別がどちらかわからないなかで周りが男と決めつけて話を進めるけど、婦人警官の可能性もあるよ、とふつうに言うシーンがとてもいいなと思った。映画内ではこういうウォルターマッソー以外の男性は、人質二の次で、身代金が高すぎる!とぐだぐだ時間を無駄にしてたりするので、ウォルターマッソーの役柄はとても柔軟な人のようにかかれてるとおもった。

犯人たちが色で呼び合うのはタラちゃんのレザボアが頂いてるらしい。

『サブウェイ・パニック』(原題:The Taking of Pelham One Two Three) 1974年公開
監督:ジョセフ・サージェント
出演:ウォルター・マッソー、ロバート・ショウ

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