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【旅録】 はじめての一人旅 in岡山

リュックを背負った人が、駅や空港に降り立って背を向け、ばさっと地図を広げる、

もしくは

電車のシート(それも窓側に)座って、ビールを片手に外を眺めながら電車に揺られる、

…なんてよくある映画のワンシーンに憧れを持つ人は少なくはないだろう。
私もそのうちの一人だった。


昨年末に医療職を退職。
正月をだらだらと実家で過ごし、こんな世の中の状況を鑑みて、海外旅行から日本一周へ変更し、一人旅でもと考えていた矢先の感染爆発。

個人的な話だが、どちらかといえば慎重派で。
石橋を棒でしっかり叩いて確認してしまうタイプだったり。

ただこのところの考えすぎにより、如何にもこうにも頭が回らなくなっていた。
そのため夜中にふと思い立って予約を取り、翌々日の朝日も昇らないうちに家を飛び出していたのが、今回の一人旅である。


前置きが長くなったが、先日新幹線を利用して岡山へ。

倉敷→岡山市内をぐるっとしよう、といったぼんやりとした計画で。
首からは未だ使いこなせていないが相棒の一眼カメラを、そしてふと懐かしく感じて写ルンですをダウンの左ポケットにつっこんで。

午前10時に倉敷駅へ降りたった。
白壁と和風な建物のイメージがこびりついていたせいか、駅周辺は比較的発展していてギャップを覚えた。



◼︎美観地区
白壁の景観が美しく、普段の日常を忘れさせてくれる、非現実的な場所。


■大原美術館
モネ、ゴーギャンなどの西洋の作品を多く展示。
美術館の最後は児島虎次郎の作品がメインとなっているが、彼の作品は色彩豊かで光の描き方が肉眼で見ている感じ方とほぼ近いのが印象的であった。


■倉敷アイビースクエア
蔦に囲まれた建物で、ラピュタを思い出した。


■とうふ料理 鎌田屋
優しい味付けで、大豆ミートの唐揚げは触感が‘‘鶏肉‘‘そのもの。


■阿智神社
辿り着くまでに‘‘3つの階段‘‘という強敵が待ち構えているが、上って振り返って見渡す景色は開放感があって気持ちが良い。


■倉敷珈琲館
久しぶりに甘いウインナーコーヒーを。
クリームが疲れた体に染み渡る。


倉敷を後にしてJRで岡山市内へ。
桃太郎発祥の地ということで銅像、そしてマンホールにも描かれていて見ていて楽しくなる。

■カフェ ブルーマウンテン
喫茶店の固めプリン、いつどこで食べても美味しい。


■吾妻寿司
岡山の地ビール「独歩」とともに。
個人的に悩んでいた悩みに対するお告げのようなビールとの出会い。


久しぶりに2万歩以上歩いたので、この日はへとへとに。
21時には夢の中。
しばらく不規則な生活になっていたこともあり、ぐっすり眠ることができた。

翌日の朝は気持ちよい目覚め。
帰りの新幹線が遅めで、ゆっくりするか迷ったものの、せっかく違う土地にいることもあり、ささっと用意をして出発。

■コーヒールーム キャッスル
水族館のような喫茶店。
ママさんは親しみやすい方で優しい声掛けにほっとしながら朝食を。


■うどんおよべ
岡山といえばのうどん屋さん?
麺はしっかりめだがちょうどよいコシ。
おろしうどんでさっぱり、でも温かい・冷たいが選べて温かいでぽかぽかに。



■cafe moyau
休憩ができるカフェをと思い、川沿いを歩いていると古民家カフェを発見。
ゆっくりできる部屋がありますといわれ、入るとそこは川を眺めながら読書ができるサンルームのような心地良い場所。


■Cafe Kitsune Okayama Roastery
東京・青山の店舗以来の2軒目。
焙煎機は予想以上に大きく、強そうで格好良かった。


■ONSAYA COFFEE 奉還町本店
レトロな雰囲気、そしてお店に流れている音楽も心地良い。
本日のコーヒー軽めブレンド、最近はまっている浅煎りコーヒーのような軽くてフルーティーなすっきりとした美味しいコーヒー。
岡山のカフェや喫茶店は、見た目も可愛いコーヒーカップとソーサーで出てくるお店が多くて、それも気づけば楽しみのひとつになっていた。


この日も2万歩近く動き回り、自宅に帰り着くとまた心地よい疲労感の中ですっと眠りについた。


実際に旅を終えてみて。

爆弾低気圧の影響で、岡山市内でも時折雪が舞いとても寒いデビュー戦となった一人旅。
後楽園は休業中で残念なこともあった。

それでも

適当な計画で飛び出てみてもどうにかなること、
直感の好きやその場での出会いに救われること、
見慣れない景色がどこまでも続く興奮に出会えること、

私の価値観をアップデートさせた経験の一つとして、私の中に残った。

さて、次はどこへいこうか。


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