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音楽スタートアップによる2020年注目アーティストと業界動向

※YouTubeのリンク貼りすぎて記事が重いかも(´・ω・`)ゴメンネ

あけましておめでとうございます。お正月でも新宿は「高収入〜」のトラックが走っていて、トーキョーを感じます。

二部作の二本目です。(スターウォーズみたいだね)

で2019年の振り返りをしたので、こちらは2020年の注目をば。あと、2019→2020の音楽業界の動向も少しだけ!

※こちらも邦楽オンリーです。ご容赦くださいね。

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2020年に注目しているアーティスト

さて、いきましょう!特に数は決めずに書いていたのですが、ちょうど25アーティストになりました。

Vol1に出てるアーティストにも全部注目しており、一部抜粋でこちらのセクションにピックアップでございます&ヒット予想ではないのであしからず!

AliA

6人組ハイブリッドロックバンドのAliA。Vo,Gt,Ba,Dr,Key,Viという上モノ多めの編成です。ロックなナンバーからバラードまで引き出しの多さが特徴的。

MVのシェア企画やSNS広告の駆使など、マーケティング方法も最近ぽくて注目してみています。レコーディングやMVを海外で撮ったりしていてクオリティに対するこだわりを強く感じます。

昨年5月のクアトロのワンマンを見に行かせていただいたけど、すでにめちゃくちゃ完成度が高くてすごかったので、今年はきっともっと大きくなっていくんだろうなと思っています。

PK shampoo

弊社みんな大好きPK shampoo。関西出身とにかくエモい。2018年結成ながら、同年にはシーンを独特の切り口で書くBASEMENT-TIMESやフジのLoveMusicで特集が組まれるなど、音楽好きの早耳たちからは注目を集めているバンド。

少し籠もって掠れたようなヤマトパンクスの声がストレートで心を揺さぶってきます。そしてたまにTwitterがバズる。

ちなみにバンド名はスマブラに出てくる帽子×短パン少年のネスでおなじみMOTHERのPK(ex,PKサンダー,PKフラッシュ)に、らんま1/2のシャンプー(カワイイよね)から出来ているそう。これも90年代感あって最高です。

Vaundy

絢香家入レオなどを排出した音楽塾ヴォイスというヴォーカルスクール出身の21歳。茶髪のアフロ風のくりくりパーマが特徴的です。

このご時世にCD発売なしストリーミング配信なしで、YouTubeのみで100万再生を達成した控えめに言ってもバケモノ。確かな歌唱力に、流行りのチル×HIP-HOP/R&Bな感じが耳に残ります。

ちょっと楽典的な話をすると、『Tokyoフラッシュ』などでは "Just The Two Of Us進行"( IV△7 - III7 - VIm7 - I7 ) と言われるR&B,Funk,Jazzで多く使われるコード進行を用いていて、故におしゃれで抜け感のある楽曲に感じる部分も多いと思います。あいみょん(ex.『愛を伝えたいだとか』)や椎名林檎/東京事変(ex.『丸の内サディスティック』,『能動的三分間』)、くるり(ex.『琥珀色の街,』)といった著名のアーティストも使っていて、最近だとSIRUP(ex.『LOOP』),DAOKO(ex.『水星』),LUCKY TAPES(ex.『Gravity』),ラブリーサマーちゃん(ex.『202』)などもよく使っています。あとChelmicoとかカネコアヤノとかSuchmosとかずとまよとか。若き天才たちのMega Shinnosukeとか崎山蒼志とか長谷川白紙にも、このismを感じる。

曲を探していたらこんなマニアックなプレイリストを見つけましたw

(追記)書いたあとに読んで、このセクションだけ音楽オタク丸出しになってて自分でも笑ったwすいません…

Jin Dogg

関西出身のトラップ系のトラックで全力のライミングを載せてくるJinDogg。トリリンガルラッパーの放つ、ダークなリリックをのせて鈍器でブン殴るようなDopeなフローは圧倒的。

深夜に暗闇で聞いたらキマっちゃいそうだよね。うん。

なんかあんまり多くを語るとダサい気がしてきて、とにかく聞いてボディブローを打たれると良いのかもと思っています。勘違いだったらゴメンネ。

millennium parade

King GnuのVo/Gtである常田さんのソロプロジェクト。昨年5月にLIQUID ROOMでのローンチパーティーを行いヴェールを脱ぎ、12月は新木場StudioCoast,なんばHatchでのライブと徐々に活動が始まっています。

こちらも常田さん主宰のクリエイティブ集団のPERMITORONがクリエイティブディレクションをしており、3Dグラフィックを用いた前衛的な映像が多く、テーマを想像・考察するのもまたアートと言えるような作品が特徴的です。

DIORともコラボしており音楽シーンだけでなく、多角的に活動していく未来が期待できそうです。

楽曲にはBaはKingGnuの新井さん、KeyはWONKの江崎さんと交友関係がある方も参加しているようで、Viはお兄さんのShutaro Tsunetaさん。常田家はどんだけすごいの…

SHE'LL SLEEP

信州松本発の日本語メロディックパンクバンド。平均年齢はなんと18歳。

レスポールのジャカジャカ感満載のギターに、ワンタムでのツービートで典型的メロディックパンクだけど、荒削りさとストレートさがたまらない。2020年以降のメロディックシーンを背負っていってくれるのではないかなと期待しています。

ZOC

大森靖子が共犯者(いい言葉ですよね)として参加するアイドル(不定期で大森靖子もライブに出てきますw)。元少年院出身の戦慄かなのや喫煙を公言している香椎かてぃなど色物感はありますが、楽曲とパフォーマンスは本物。

前述の通り各メンバーのキャラも立っており音楽シーン以外でも活躍が期待され、2019年にアメトークの影響もあり更に爆発的ヒットとなったBiSHの次を狙うアイドルになりそうかも?

CRYAMY

クリーミー」と読む4人組ロックバンド。2019年に1stシングルの『crybaby』をリリースし、PK shampoo,時速36km,Hue`sをゲストアクトに招いたリリースパーティを即時ソールドアウト。

ギター同士とかボーカルの音域結構バッティングしてない?と思う感じのLazyなサウンドに、泥くさいイマドキ感のないロック。

リリックビデオが多く歌詞を見ながら聞けるのだが、生々しく力強く、頻出する「あなた」に"誰か"や"自分"を写してみたりして、ちょっぴりエモい気持ちになったり。

まだ大きめの箱も少ないこともあって割とチケット争奪戦のバンドですが、今年はもっと大きな会場で見れそうな気がします。

Nagie Lane

ハモネプなどにも出演をしている男女混合アカペラグループ。モデル、トリリンガル、アレンジャーなど多才なスキルを持つメンバーによって構成されている。

カバーだけでなくオリジナル曲も手掛けており、HPやジャケットワークなど含めてクリエイティブもレトロでシティな感じに統一していてコンセプト作りが素敵だなと思います。

HOWL BE QUIET

2016年メジャーデビューの4人組ロックバンド。メンバーチェンジも経て、2019年は2年ぶりにアルバムもリリース。『Andante』リリースに向けて出していたメッセージが生々しくてちょっとダサいのがカッコよかったのを覚えています。

弊社創業者たちのちょい上世代で近い音楽シーンだったこともあり、応援しています。

ヤユヨ

関西を中心に活動する4人組ガールズバンド。

ポップなサウンドに、畳み掛けるような譜割りで聞いている側にも息継ぎさせないような、迫ってくる感じが妙にリアルというか、お話好きの女性と対峙してカフェあるいはファミレスで、お互いノンストップで話しているみたいというか。

歌詞も含めて日常の中に自然に溶け込んでくるような楽曲に、古き良き昭和のレトロを感じるような佇まいがクセになります。

まだMVも1本しか公開していませんが、今後の活動も気になっちゃう具合はトップクラス。注目して見ていきたいなと思っています。

須田景凪

『シャルル』で有名なボカロPバルーンとして活動していた須田景凪。2018年から須田景凪名義で活動を開始し2019年にはワーナーからメジャーデビュー。「炎炎ノ消防隊」のEdの『veil』で一躍有名になりました。

ボカロP時代のギターポップを良い意味で引き継ぎながら、細いようで芯のある声と現実的で現代を写したような歌詞がリアルで良いんですよね。『パレイドリア』や『MOIL』の歌詞は絶品。

NOMAD POP

2019年に活動開始した期待のミクスチャーロックバンド。ポップなメロディに、コーラスやGtの入れ方など、どこかノスタルジーさも感じさせるのが非常に上手なバンド。

公開されているMVもコンセプチュアルですべてハイクオリティ。2020年の活動に期待です。

Mom

CRAFT HIP HOPというニュージャンルを彩るMom。ジャケットやMVやアートワークまでDIYでこなすマルチな現役大学生の22歳。

柔らかいビートが特徴的で、シティポップとHIPHOPの良い部分を兼ね備えている楽曲が特徴的。2018年にはAppleMusicのNEW ARTISTへの選出、2019年にはChelmicoを招いたWWWでのリリースパーティーも完売と、徐々に頭角を現しています。

前作から6ヶ月でアルバムをリリースするなど、DIYならではの楽曲制作の速さもあり、今年も活躍に期待。

LONGMAN

四国は愛媛発の3ピースメロコアバンド。珍しい男女ツインボーカルです。古き良きメロコアを踏襲しておりライブはいつも大盛り上がり。2019年にソニーからメジャーデビューを果たしました。2019/2020のCDJではMoonStageの大トリを務めていました。

2月にはメジャー1stアルバムの『Just A Boy』が発売されツアーもあるるので、楽しみな1年になりそうです。

Paledusk

福岡発のラウドロック/ハードコアバンド。とにかく楽曲がかっこいいんですわ。聞いているとつい肩ごと体が揺れてしまうし、サウンドもMVも重厚感があって、欲張りな人にはたまらないのでは(添付した9SMILESはゲーセンで撮影してたり)。

次のハードコア/メタルコア/ラウドロックの顔になってくれるのではないかなと期待しています。

↓のCVLTEとともに、個人的にもっと売れてほしいバンド!

CVLTE

カルトと読む北海道は札幌発のバンド。2019年はNothing's Carved In Stoneのツアーで北海道での対バン相手として帯同していましたね。

英詩が殆どながら洋楽を聞いているかのような自然さで、近くて刺さりすぎるわけでもなく、遠くて聞こえないわけでもない、絶妙な場所に位置するVoがたまりません。激しすぎないエモさに独特な声がマッチしててマリアージュ。20歳前後とは思えない完成度。

個人的には今年もっと人気が出てほしいバンドNo1です。

崎山蒼志

AbemaTVの「日村がゆく」の第3回高校生フォークソングGPでも特集された崎山蒼志。当時は中学3年生という圧倒的な若さ。アコギをベースに、鼻にかかったような声がコラボし、アコギ1本で弾き語りスタイルでも聞かせる音楽を作ります。

4歳からギターをはじめ小6から楽曲制作をしていたという若き天才。歌詞がとっても素敵で「東から走る魔法の夜」「痛いよ、君が針に見えてしまって」なんて、どういう思春期を過ごしたら書けるのだろうなとビビります。

こんな音楽をやっているのに4歳のときにTVで見たthe GazettEに影響を受けてギターを始めたというのがまた面白いw (the GazettEに4歳で出会ったと聞いて、大日本異端芸者時代が青春だったわたくしはオサーン感を感じています…)

AAAMYYY

Tempalayのシンセ担当/トラックメイカーであるAAAMYYY。ウェットさと明るさを共存させる歌声に、底知れなさを感じるトラックメイクが素晴らしい。

お得意のシンセを使って浮遊感があるトラックも多く、思わず首が前に出てしまうようなビートに体が揺さぶられます。Tempalayとはまた違って、繊細でメロディックな感じが最近のトレンドにもマッチしていて、2020年はさらなる飛躍していく年になりそうです。

SIX LOUNGE

前述のTHE NINTH APOLLO発の大分県出身3ピースバンド。既に知ってる人は多い気はしますが、メディア露出やライブなどもっと大きな規模になっていきそうと感じています。

ロックンロールという感じの硬派で正統派の音楽をやっており、まっすぐで無骨なロックサウンドがファンに支持されています。

シンプルながら逆に今の時代にあまりない正統派ロックが受け入れられ、今年はもっと注目を集めることになりそうですね。

Made in Me.

ミレニアルロック/ゼノミクスチャーを自称する4人組バンド。デジタルに強く、100曲をサブスクで配信したりLINEのオープンチャットで情報発信やファンとのコミュニケーションを行うなどといった面白いプロジェクトもやっています。

Voのさんのプロデュース力が特徴的で、チルいオケにシングやラップを織り交ぜたりと、緩めなテイストからロックチューンまで幅広い引き出しを持っています。MVも素敵で、ノスタルジックな雰囲気を感じることが多く引き込まれます。

iruneとクリエイターのためのユニティ「共同戦線」を年末に結成しており、今年の活躍が楽しみです。


余談ですが、昨年ツイートで「2019年にはそろそろ流行りそう」ってツイートしたら、ご本人から「いつ売れるんやろな」って引用RTが来ました。笑

謎女

なぞめ」と読みます。Netflixのオリジナルアニメ『Levius-レビウス-』(亜人のメインスタッフが作成しているようで期待!)の主題歌として抜擢されています。巷では楽曲の独特なセンスから川谷絵音???と言われています。わかる。メロディラインとコード進行がね。

11月末に『Wit And Love / Child Dancer』をいきなりワーナーからリリースし、メジャーデビューを飾りました。今年の活躍にいろいろな意味で期待ができそうです。

長谷川白紙

掴みどころのなさ抜群のジャンルレスな音楽を創る長谷川白紙。前述のJust The Two Of Us進行を彷彿とさせるようなJazz,R&Bライクなコード進行に、ホーン隊や跳ねるようなドラムなどを合わせて、いい意味で不安定なのに聞きやすい音楽を構築している様は圧巻です。

2018年には楽曲派アイドルのMaison Book Girlの『last scene』のRemixも担当しており、シンガーとしてもトラックメイカーとしても編曲家としても才能をもつ多彩な音楽家。

そして、このクオリティにして21歳。『草木萌動』など10代の頃から天才的なセンスで楽曲製作をしており、次の音楽シーンの顔になるだろうなというアーティストです。

vivid undress

どこか儚げで物憂げでセクシーな雰囲気をまとう女性Voのバンドです。まるで漫画の世界から出てきたかのよう。ずっと追っていたのですが、所属事務所の解散やDrの脱退などの紆余曲折を経て、ついに2019/12にメジャーデビュー。

メロディラインが綺麗でついつい聞き入ってしまいます。昔から楽曲のクオリティが非常に高くてもっと早く売れそうなのにーと思っていたので、今年はもっと多くの人に聞かれる年になるといいなと思っています。

CY8ER

BiS,元アキシブプロジェクトとドルオタなら「おー」という感じになりそうな、苺りなはむがリーダーを努めてセルフプロデュースでやっているアイドル。2月にビクターからメジャーデビュー予定です。元BiSということもあり破天荒なプロモもありつつ、KawaiiFutureBassをベースにしたポップなのにどこか切なさを感じるメロやMV/VJでのメッセージ性の強さも印象的です。

ライブ演出を渋都市のHuezさんがやっていて、それもめちゃくちゃ良いです。レーザー超かっこいい…

メンバーのましろちゃん(のそっくりさん)がやっているSHACHIというフィメールラッパーも素晴らしいので、合わせて聞いてみてください。

(おまけ)2019年は音楽業界的にはどんな1年で2020年以降はどうなっていくのか

あ、本業はここです…wけど、もう随分と長くなってしまったので軽めに。またどっかで別途noteを書けたら、、

1/ ストリーミングサービスの使われ方の変化

Perfume,サザン,ラルク,嵐などのビッグアーティストたちをはじめ、たくさんのアーティストがストリーミングへの楽曲開放を行いました。あいみょんや髭男やKing Gnuが示したように、一曲がヒットチャートに入ると連続的に他の楽曲もランキングにあがってくる構図があるストリーミングの使われ方は、良い意味でますますカジュアルになってきたのかなと思います。逆に言うと、当然のことではありますがシングルCDを買うのに僕らが握りしめてCDショップに行っていた1,000円で、5,000万曲をCDプレイヤーもといスマホに常時接続の形で入れられるようになったので、音源自体の価値は相対的に下がっているわけです。

1999年のCD全盛期から音楽業界における音源収入は低下する中、ライブに来てくれたりグッズを買ってくれたりするファンを増やす必要性があり、そういった潜在/顕在ファンとのタッチポイントとして、中長期的なマネタイズポイントとして、楽曲提供側も配信戦略など含めたストリーミングの使い方を考える時代になってきたのかなと。Spotify,AppleMusicともにfor Artistsがあるので、数値に基づく戦略的意思決定も重要になってきそうです。AmPmなんかはSpotifyハックで有名になりましたね。海外だとUnitedMasters,Amuseといったディストーションもこのあたりを狙っている感じです。

2/ マルチチャネル対応の必要性

また、TikTokにおけるあいみょんNovlebrightなどのバズが示すように、ストリーミングサービスだけでなく、増加するメディアにおいてマルチチャネル対応していく必要性も徐々に顕になった年だと思います。タッチポイントが多様化している中で、楽曲やアーティスト名をまず知ってもらうためには、各チャネルを効果的に使う必要が出てきているように感じます。同時に各チャネルやツールにきちんとした目的を持たせた選定が重要になっていくと思われます。

チャネル選定においては、ファンとのコミュニケーションのために使うのか、認知を取るために使うのかといったような軸がありますが、チャネルや自分たちのスタンスにあった方向性を選択していく形になるのかなと思います。前述したMade in Me.のLINEのオープンチャットの使い方なんかは非常に上手ですよね。

メディアイメージと言うか、見られ方のコントロールは自分たちでできる時代にもなってきているので、どういうポジション・どういうブランディングで浸透させていくのか、目指す山はどこでファンとの関係性はどう有りたいのかなどを効果的に発信できるアーティストは強いのかなと思います。スタートアップが総合格闘技になってきていると言いますが、広く見てコンテンツの担い手という意味では一定一緒なのかなと。

一部アーティストはnoteを使ったり、物販においてECでBASEを使ったり、現場でスクエアを使ったりと、使えるチャネルとツールを使い倒しているマルチなアーティストも徐々に増えてきています。ただ、ここは長い目で見るニューリテールやOMOの文脈に近く、バリューチェーン上への各ファクターの統合による、効率性や利益率の上昇およびデータドリブンな広義でのコンテンツ提供になっていくのかなと思っています。(=チャネルやツールの分散ではなく統合化の方に一定進む)

3/ 影響力をもつ個+クリエイティブチームの構成あるいはDIY/Independent

個人のメディア化」と謳われてから一定の時間が経過し、事務所やレコード会社とアーティストの関係性も少し変わってきているような気がします。芸能という範囲で見れば、昨年はよしもとの件もあり、機会や発信力という意味で個人がエンパワメントされたことによるパワーバランスの問題から、「所属する」という意味や「所属することによる恩恵」が見直された1年だったと思います。

とはいえ一概に「事務所(やレコード会社)に所属する意味なんかねーよ」とは違くて、Win-Winな状態で一緒に仕事するのが双方にとって重要だよねということなのかなと。アーティスト視点で見ると、代理/代行(ex.マネジメント,営業代行/マッチング,プロモーション戦略立案)といった部分や活動費用の負担(ex.MV/楽曲製作,ライブ)などといった意味から事務所やレーベルに所属する意味も大きく、チャネルやツールと同じく選択可能なライン上にいるのだと思います。(紹介したアーティストも多くは所属する選択肢をとっています。)

そのあたりはキングコング西野さんが書いていたことが真理なのかなと。

そういった中で個人がメディア化したとして、多角的な戦いが求められるので、一人でやるには限界があります。ただアーティストとしては、自らが思い浮かべるクオリティコントロールを究極的に行いたいので、アイコニックで強い個をもっている自分たちのヴィジョンに沿ったメンバーを集めて、一定のクリエイティブチームをもつ活動していくようになっていく未来はありそうかなと思っています。

基盤となるクリエイティブパートナーはいて楽曲やライブごとにほしいクオリティのためのパートナーを選出するといった形式で、文中であげた中だと、millenium parade,ぷにぷに電機,ずとまよ,Reol,CY8ERなどがその例かなと思います。

もちろんその中で、いわゆるDIY/Independentアーティストとして個人/個アーティストでもやっていく人もいるのだと思います。紹介した中だと、Mom,白神真志朗,pavilion xool,パソコン音楽クラブなど。世界でもレーベルや事務所に入らず、自前で活動している(ex.ディストーションサービスで楽曲配信をしするなど)アーティストは増えてきており、すでに1,000億円以上の市場規模になっています。

またクリエイティブ製作だけでなく、戦略立案のためにマーケティングやアナリティクスの観点を外部ないしはプロジェクトメンバーが担うことも増えてきそうかなと思っています。昨年Spotifyが音楽制作のマッチングプラットフォームSoundBetterを買収しましたが、そういった狙いもあるのではないかなと。アーティストがアーティスト活動に集中できる、且つ見られた方・勝ち方のストーリーを総合的に描けるチームが理想的な構図となっていきそうです。

その他

売却の話があるユニバーサルの行方(年末にちょうどTencentが10%取得しましたね)と中国企業/資本の音楽業界への進出(ex.Bytedance,Tencent)も今年はホットなテーマかなと。

Spectraが目指していること

そういった中で、先達達が作ってきた音楽業界にデジタルの良いところをミックスし、音楽業界の益々の繁栄のために音楽業界におけるデジタルインフラを構築し、クリエイティブ制作〜クリエイティブ/情報流通、そしてその裏にある業務の部分を一緒にデジタル化および一気通貫的(≒CRM)にファンの動向のトラッキングし戦略的意思決定ができる体制づくりのサポートができればと思っています。

もしご興味を持っていただいたアーティストさん、事務所/レコード会社の方、その他イベンター/プロモーターやライブハウスの方をはじめとした音楽業界の方がいらっしゃいましたら、気軽にご連絡ください。飛んでゆきます💨


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます🙇‍♂️

あくまで主観は主観で相対的なものなので、ランキング形式はあまり好きじゃないのでランキングではないのですが、社内で注目している25アーティストをピックアップしてみました。音楽好きの人たちはもう結構知ってますかね…?笑

もし「自分このアーティスト良いよ・来るよ」とかあったらぜひ教えてくださいね!

↓のサービス内の特集にも「2020ネクストヒット」的な項目があるので、よかったら使ってみてください!

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良ければ使って見くださいね!↓ここからダウンロードできます。

それではみなさん今年も素敵な音楽ライフを🤘🎧そして、みなさんにとって2020年も素敵な1年になりますように!

内容が良かったり共感しただいたりしたらサポートしていただけると嬉しいですm(_ _)m 甘いものを食べるかお酒を飲んで仕事を頑張れるようになります(ΦωΦ)