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ディグ・モードvol.46「ロク(ROKH)」
ロク(ROKH)は、2017年に韓国出身デザイナーのロク・ファン(Rok Hwang)が設立したファッション ブランド。彼はフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)のもとで経験を積み、彼女の精神をブランドで受け継いでいる。ロクの基本は生地であり、完璧な生地のために膨大な時間や労力を費やして、フィット感がある洗練された服づくりをおこなっている。
メンズウェアからウィメンズウェアに移行
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ロクは韓国で生まれ、テキサス州オースティンで自然に囲まれて育った。学業のために韓国に戻り、18歳まで滞在。その後、音楽をきっかけにイギリスに移った。最初はファッションに興味がなく、セントラル セント マーチンズ(Central Saint Martins以下、CSM)について何も知らなかったが、そこでファウンデーション コースを受講し、そのままファッションにハマった。
CSMでメンズウェアの学士号を取得した後、彼はウィメンズウェアに興味を持ち、修士号を取得した。メンズウェアからウィメンズウェアへの移行は、ロクにとって自然な流れだった。その理由について、男性的なテーラリングを非常に繊細なウィメンズ ウェアで使用することの矛盾が自身をワクワクさせるからだと説明している。
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2010年にCSMを卒業した後、ロクはフリーランスとしてクロエ(CHLOE)やルイ ヴィトン(LOUIS VUITTON)でデザインを手がけた経験や、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)がセリーヌ(CELINE)にいたときに、彼女のアシスタントをした経験を持っている。フィービーと働いた時間は彼にとって夢のようであり、自身の服づくりにも活かされている。
「フィービーの隣で、最も素晴らしいチームメンバーと一緒に働くことは刺激的でした。クリエイティブ ディレクターのビジョンを理解し、最高の才能を持つ人々と協力してコレクションを構築できたことは、最高の思い出のひとつです」とロクは『THE LAST MAGAZINE』のインタビューで語っている。
フィービーの本能を受け継ぐデザイン
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ロクのデザインには、実用性とアバンギャルドのバランスを取るフィービーの本能が受け継がれている。彼がセリーヌで学んだことは、フィット感を完璧にする方法だ。それは、細部にまで気を配って、生地を選び、完璧な服を作ることである。
デザインしたすべての服を試着すると噂されているフィービーの精神に則り、ロクの作品は完成前にチーム内で徹底的にテストされている。「フィービーは天才だと思います。彼女は完全なビジョンを持っています」とデザイナーは『i-D』のインタビューで語っている。
生地研究がロクの基本
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生地は、彼が最も重要にしているデザイン プロセスである。なぜなら、ハンガーラックに衣服がかかっていると気付いたとき、最初に目にするものは、カッティングや構造ではなく、生地だからだとデザイナーは説明する。ロクにとって生地が基本であり、作品には最高の生地のみが使用されている。
「生地を本当に研究しており、それらは常に私たちの出発点です。独自の色を作成するだけでなく、独自の織り方もおこなっており、完璧な生地を調達するために膨大な時間と労力を費やしています」と彼は『1GRANARY』のインタビューで語っている。
この記事は、フリーランスで翻訳や海外アパレルブランドの日本向けPRをしている𝐡𝐢𝐫𝐨𝐤𝐨が、自身のファッション業界に対する見識を広める目的で書いたものです。
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