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ここんとこ日記 4月 


ここ1ヶ月間に読んだ本と一言二言
・シンプルな情熱(A.エルノー、堀茂樹 訳)ー 初読
ド直球な欲望を自ら細かく観察、記録。「はいこれが私ですけども、何か?」という姿勢。けれども嫌味的でもない。訳者によるあとがきはボリュームがあり、勉強になった。

・光(道尾秀介)ー 初読
小学生男子のあんな感じそんな感じを「私」視点で。
「シンプルな情熱」と話は違えど、自分(エッセイと小説なので語り口のカテゴリーも全く異なるが)の心情や行動を振り返って事細かく書き連ねているからか、ほのかに共通点を感じた。

・Die zehn Lieben des Nishino (『ニシノユキヒコの恋と冒険』川上弘美 、Übersetzung Ursula Gräfe )ー 初読
プレゼントでいただいた本。(もう読んだからあげるーって、"Brüste und Eier"ー『乳と卵』川上未映子と共に、粋な川上セットでくれた。)現代版光源氏ことニシノユキヒコ。彼が中心人物ではあるが、取り巻く女性の生き方が軸となっているような。柔らかな表現の中にしなやかな強さを感じた。

再読
・Tender is The Night  -Author's Revision(F. Scott Fitzgerald)
感想を一言でサラッと書けない… 成長すること、精進することは希望、その対にあるものは変わらないこと、破滅や絶望なんだと実感した。(んー、こう書くとなんか違うんだよな… ただすごく当たり前のことをそれっぽく言ってるみたい。まだまだだ。)

・コンビニ人間(村田沙耶香)
スピード感、読んでスカっとした。

・走れメロス、人間失格(太宰治)
走れメロスは特に理由もなく一気読み。人間失格は慰められたい気持ちで。が、逆効果。今回は彼のエゴイズムに反感を買ってしまった。

・柿の種(寺田寅彦)ー つまみ読み
いつ読んでもどこ読んでも良い。



あと、漫画。森本梢子作品(ごくせん、アシガール、高台家)ほんと最高♡



今読んでる本
・春と修羅(宮沢賢治)
・悲劇の誕生(F. W. Nietzsche 秋山英夫 訳)
・Verbrechen -Echte Kriminalfälle aus Deutschland (Sabine Rückert, Die Zeit)


本についてもっとnote.にも書きたいけど、一度書き出すとあれもこれもとなって
時間を消費しすぎてしまうのを恐れて未だ出来ずにいる。
書く練習にピッタリなのに…
「春と修羅」についてはもう少し読んだら本腰入れて書き出してみようと思う。








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