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あの頃憧れたポラロイドカメラでこの夏を切り取る

子どもの頃、あのカメラのフォルムとその場で現像される写真にかっこよさを覚え、欲しいなあ…と思い続けていたチェキ。私の中では海外ドラマや海外の映画で登場していたイメージで、あれで友達や家族を写したり、自撮りをしてみたいと思っていた。


大人になるにつれ、世の中には便利でもっと面白いものが溢れるようになり、気づけばあの気持ちは心の隅に追いやられていた。

そうして30代になったある時、夫氏と蔦屋家電へお散歩気分で足を運んだ。本がたくさんあって、家電もいっぱいあって、楽しいがいっぱいの空間。夫氏は元々カメラが好きで、子どもの頃はお祖父さんについてビデオを撮っては投稿をしたりしていたんだとか。カメラも好きで、出会った頃はライカのフィルムカメラを使っていた。私がフィルムカメラに興味を持ち始めた大きな要因の一つは、夫氏の存在だと思う。

そんな訳で、電気屋さんへいくと必ずと言っていいほどカメラのセクションを見にいく。そこで出会ったのがLeica sofort 2。気軽にLeicaを持つことができるくらいの値段設定。(それでもポラロイドにしては良い値段なのだけれど……)

sofort2が気に入った私を見て、夫氏が「とっても早めの誕生日プレゼントだけど…」と買ってくれようとした。値段が値段なので、「いやいやいや…」と思っただけで、ショーケースの前から動けなかった。

「買うよ」

そうなんてことなく言う夫氏の横で、

「でもな…」
「高いしな…」
「でも可愛いしな…」
「これで写真撮ったら楽しいよな…」

うねうね考え、ついには90度に体を捻り出した私を、見かねた蔦屋家電のスタッフさんが声をかけてきた。

そこからは、あれよあれよと、購入。

この夏が始まって、すでにたくさんシャッターを切った。

夫氏は言う。

「このカメラ持って、帰省して、写真撮って、おばあちゃんとか友達にその場で渡しな」

この夏、おそらく私は何度もシャッターを切るだろう。
今のように鮮明で綺麗な写真は撮れないけど、現像されたものには思い出が一緒に焼き付けられている気がするから。

そうして、友人たちと家族に写真を渡そう。

#この夏やりたいこと


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