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渡航するときは鞄におかきを忍ばせろ

縁あって、10代で3~4回ほど海外へ渡航することがあった。初めて海外に行ったのは、11歳。カナダのウィスラーで行われていたサマーキャンプに参加するためだった。初めての海外で何を持っていけばいいのかなんて何もわからず、母親がほとんど準備してくれたんじゃないだろうか。そのくらい、準備期間の記憶がない。

ただし、カナダのウィスラーで食べたおかきがすごく美味しかったのは覚えている。

日本食が海外にもあったといえど、20年も前のこと。当時のクオリティーはやはり昨今とは異なる。寿司だと言われていたのは、タイ米を炊いてできた、寿司っぽい何かだった。味噌汁なんて出ないし、お米は全部タイ米だったので日本と同じ白米は食べられなかった。(そういえば、タイ米にケチャップかけて食べていたことを思い出した)

そんな日々の中で、日本から持ってきていた、いや、母親が入れてくれていたおかきがどれだけ美味しかったか、想像していただけるのではないだろうか。

あれから、何度か海外渡航をしたが、毎回おかきは持っていく。イギリスへ行った時、もちろんおかきを持って行った。中国へ行った時、やっぱりおかきは持っておきたかった。再度カナダを訪れる時、おかきは外せなかった。(1年分の荷物をスーツケースに入れていたので、流石におかき外しても良かったのではないかと、今の私は思う)



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