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空白の1年を、かけがえのない時間に変えた方法(2020年振り返り)

心と身体が無事なまま、生き延びたかった。

天と地がひっくり返ったようなこの世界で、私はなんとか2020年を終えようとしている。でも、まだ終われない!今年を振り返るnoteを書きたい。

私なりの「どん底」

年始を少し過ぎたあたりから、じわりじわりと押し寄せてきていた不穏な空気。新型ウイルス禍で私は、新年度のはじまりが近づくにつれて増えてくる仕事へのストレスともあいまって、もやもやとした日々を過ごしていた。

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(▲旅行の代わりに地元の百貨店で、行きたい地域の銘菓を買っていた)

そんな時、無意識でやっていたことが無料アプリのゲーム。自転車で空を飛んだり、一筆書きでよくわからない図形を描いたり、列いっぱいにブロックを揃えると消えるタイプのパズルを無心でこなしたりした。一つアプリをダウンロードすれば、サイトやインスタの広告で次々と似たようなゲームが表示されてくる。それらをiPhone内にコレクションしては、片っぱしからやった。

私はもともとゲームを趣味にはしていない。そして、今後どう変わるかわからない世の中に対して不安で、何も動き出せない自分にも嫌気がさしていた

今まではどんなにつらいことがあっても持ち前の向上心でなんとかしてきたから、この春先はこうしてぼうっとただ画面を見つめて時が過ぎるのがしんどかった。だからこれが私にとっての「どん底」だ。


総括!環境を整えるために与えられた時間

暗い話からはじめてしまったが、今年を一言でいえば「今後のために、環境を整えていった時間」だ。「未来を見据えて、今の位置を見つめなおした年」ともいえるだろう。さて、どうやって環境を整えていったのか。いくつか記していこう。

①結婚をした

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(▲最後の振袖姿で、食事会で地元の美味しいものを食べた)

1月に婚約し、2月に両家で食事会を開き、3月に入籍した。

遠距離の結婚生活は「会えない」さみしさはあれど、家族になりたいと思っていた人とパートナーになることができてとても嬉しい。しかもそういう感情はふとした時にふっと生まれてくる。その瞬間がとてもあたたかいのだ。

食事会では「幼い頃の写真」を持ち寄る約束をしていたので、アルバムを見返して今までの人生を写真で振り返ることができたのもよかった。


②「学ぶ」習慣がついた

先ほど書いていた「どん底期間」は5月になっても続いた。終止符を打った出来事こそが、 SHElikesで勉強をはじめたこと。

ゴールデンウィーク中、かねてから気になっていたSHElikesのインスタグラムでオープンキャンパスのイベントを発見。開会式を見ながらローソンでメガサイズのカフェラテを買って、5限・辻愛沙子さんの「個々の生き方論」まで全部試聴した。

「今から準備するアフターコロナの働き方」など、SHElikesのオープンキャンパスはどれも「今だからこそ知りたい!」という内容に満ちていて、そしてなによりオンラインで完結できてしまうことに惹かれた

そして、その日まではネガティブに捉えていた世の中の現状や自分たちが置かれた環境に対しても、「悲しみにひたるより、出来ることをする選択がいいじゃん」「もっと自由に学んでいいんだ」と考え方がガラリと変わったのだ。

翌週にはライターコースの無料体験レッスンを受けて、キャリアプランナーの佐々木真奈美さん・夫(私が本気で取り組めるように、給付金を入会金に充ててくれた)に背中を押していただき、翌日から勉強を開始!

それからはライティングを中心に、WEBデザインやマーケティング、ブランディングなど多様なスキルをつけるべく勉強する生活が続いている。

たくさんのコースがあり、魅力的なイベントも盛りだくさんなので、スケジュールがとっ散らかってしまうこともあった。

そんな時は月に1度のコーチングで、「夏だし、夏休みの自由研究と思っていろいろなコースをのぞいてみる1か月にしてみたらいかがですか?」と提案していただき、毎週違うコースを受講して「これ意外と楽しいかも」「これは別のスキルをつけてからまた挑戦しようかな」と、計画性を育むことができた。

私は学生の時も、社会人になってからも、学びたいことはあってもなかなか続かなかったことに悩んでいた。でも、SHElikesでの勉強が楽しくて充実しているから、自然と机に向かう習慣がついたし、机に向かわなくとも日々の生活そのものが学びの時間になっていった。

Twitterを開けばSHEで働く方々やSHEメイトさん(SHElikesで勉強している人)がいる。情報交換をしたり、イベントを立ち上げる人がいたりと、いつも活気に満ちている。日頃から夢を持ち、それを叶えるためのプロセスを大切にしている人たちから刺激をもらえていることが私も嬉しい。

パソコンに向かっていると身体がこわばるので、ヨガもはじめた。

ヨガもずっと習いたいと思っていたけれど、「通えなさそう」「ウェアって揃えないといけないのかなあ」と一歩踏み出せないでいた。

でも、オンラインで配信されるレッスンを見つけ、週に一度、朝、取り組むようになった。予定があって配信に間に合わなければ、録画を見ながら。

身体を隅々まで伸ばすとこんなに気持ちが良くて疲れが飛ぶんだという発見。オンラインだから身なりを整えなくてもいい。起き抜けの寝癖がついた髪の毛と、パジャマのままでも大丈夫(ヨガマットは買った)。毎朝、家事の合間に5分ずつ身体を伸ばす時間も持つようになった。

今ではレッスンが週に1度のお楽しみの時間になり、先生にチャットで質問をしたり、感想を記録したりするように。

春先に悶々としていたことが信じられないくらい、「今年、この与えられた時間を生かして成長してやろう」と思えるようになった。


③苦手なことと向き合った

私は免許をとった6年前から、ペーパードライバーだった。

不便だったし、周りの人に「運転できないの?」と言われることがつらかった。運転への恐怖と「運転が出来ればストレスがなくなる!」という気持ちを何度も天秤にかけては、恐怖がいつも勝っていた。

でも運転は仕事にも少なからず必要なスキルだし、したいかしたくないかと言われたらしたい。できるようになりたい。

これもまたゴールデンウィークの話ではあるけれど、実家の家族に相談して車を貸してもらい、運転の特訓をした。

すかすかの道路に車を走らせ隣の市まで行って、自動販売機で飲み物を買って家に帰ってくる。休業中の大型ショッピングセンターのだだっ広い駐車場でひたすら駐車練習をする。

数日間で得た経験は自信につながり、今では仕事でも運転できるようになった。何度も走るうちに道もたくさん覚えたし、行きたいところに自由に行けるのってあらためて素晴らしいことだと思う。


④仕事と向き合う自分をコントロールできるようになった

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②、③とゴールデンウィーク中に起きた心境と行動の変化について綴ってきたけれど、それは休み明けの仕事にも影響があった。

春先、勤務している会社でも今までの仕事のしかたを制限され、従来と違う発想が求められたし、差し迫ってきた職場の雰囲気にも精神的にじわじわときた。

ゴールデンウィークに仕事からいったん離れて気持ちを切り替えることができたからこそ、休み明けにさわやかな気持ちで周りと接することができた。

これは社会人になってからの年数が増えてきたからかもしれないけれど、前よりも考えていることや思っていることを言葉にして伝えることもできるようになってきた。だからこそひとりでモヤモヤする時間も少なくなったし、やりたいことも描けるようになってきたように思う。

職業柄、仕事だけになってしまう日もあるけれど、定時の間はとにかく集中して、そのあとはスパッと帰って勉強したり自分の時間を過ごすスタイルが出来てきた。家でのひとり時間を大切にするからこそ、翌日また仕事も頑張れる気がする。

その日々の積み重ねは、何かしら挑戦したいことも生んでくれる。今まではただ与えられた仕事をするのが精一杯だったから、新しい発見だ。


訪れた変化

仕事も前より「楽しい」と思えるし、プライベートでも家族と一緒にやりたいことや伸ばしたいスキルが次々と出てくる。

「こうしたい」と思える行動を選び、その日々に身を任せる。

お金の使い方も変わった。

今までは自分に何が必要なのか正直分からないまま、なんとなく必要かもしれないものを買って「自己投資」に見える「浪費」をすることが多かった。そして反省ばかりしていた。

だけど今年を過ごすうちに、より「使うべきお金」に焦点をあて、浪費を自己投資に変えた

たとえば私は、「話すこと」に苦手意識を持っていた。会社でも「もっと簡潔に話して」と最後まで話を聞いてもらえないこともあるほどに。だからそれを克服しようと、今年のはじめに「毎月話し方の本を買う」と決めて実行していた。

発声のしかたやマインドセットなど、「話し方が苦手な人」のために書かれた本を何冊も読んだ。でも、読後の実践もじゅうぶんに伴わず、また振り出しに戻っていくような感覚があった。情報だけを取り込んで、自分の中で消化しきれないのがもどかしかった。

だけど、「話し方講座」をオンラインで受講してその場で先生と発声したり、「こう変わっていきたい」と宣言したりする=人を巻き込んで自分に負荷をかけることで、少しずつ話すことへの苦手意識も薄れていった。

他にも必要だと思った情報はnoteの記事を購入してより深く調べて実践につなげたり、勉強と仕事の日々をサポートするべく宅配弁当のサブスクを契約したりと、後悔のないお金の使い方が出来るようになった。

来年のキーワードは「give」

11月ごろから、ふと、「学んだことをシェアできるようになりたい」と思うように。前述したSHElikesのコミュニティの中でもグラレコやnoteで学んだことを瞬時に共有できる方がいらっしゃって、とても憧れる。

前提として自己開示をもっとできるようになりたいし、好きなものや人にたいしても、もっと「私はこれが大好きなんです」と言えるようになりたい。

そのために来年は引き続きスキルをつけまくるし、今年整えた環境をアップデートしていくつもりだ。


……こうして振り返ってみると、空白にも思えた2020年はやっぱり自分にとって必要な時間だったと思う。

そしてこんなにも自由に発想して行動につなげていけたのは、情報を惜しみなく提供してくれるさまざまな方面の先生方、SHElikesで勉強しているSHEメイトさん、会社のチームのメンバーや友人、家族たちのおかげである。ありがとうございました。

皆さま良いお年を!

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