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心だけでも自然の中に置いてみる


先日心に響いた文章

日々の暮らしに追われている時、もうひとつの別の時間が流れている。それを悠久の自然と言っても良いだろう。そのことを知ることができたなら、いや想像でも心の片隅に意識することができたなら、それは生きてゆくうえでひとつの力になるような気がするのだ。
人間にとって、きっとふたつの大切な自然があるのだろう。ひとつは、日々の暮らしの中で関わる身近な自然である。それは道ばたの草花であったり、近くの川の流れであったりする。
そしてもうひとつは、日々の暮らしと関わらない遥か遠い自然である。そこに行く必要はない。が、そこに在ると思えるだけで心が豊かになる自然である。それは僕たちに想像力という豊かさを与えてくれるからだと思う。

長い旅の途上 星野道夫著


過ぎていく日々のなかで、仕事しながら
やりたいことがどんどん湧いてきている今。
やりたいことで渋滞している自分は幸せだと思うと先日友人たちと話していた。

自分焦ってるなあ〜と感じたり、ついついがんばりすぎちゃってたら立ち止まったり、
振り返ってみたり、少しずつ進んで行けばいいよね。


私はひとりで旅に出るのが好きである。
なんで好きなのかなと考えたら、そこで見た景色を心に留めて余韻に浸る時間が堪らなく好きなんだなと。

2年前に行った長野の旅。特に伊那での自然に触れた時間、あの風景が忘れられなくてときどき思い出す。
(日記に書こうと思って先延ばしになっている笑
他にも思い出す自然、田舎の風景はたくさんある。

星野道夫さんの文章を読んでたらなんだかリンクするところがあるなと感じた。

確か小学生のときの教科書に載っていて、アラスカで生きた写真家さんという記憶だけずっと残っていた。

きっと、私たちには、多くの選択などないのかもしれない。それぞれの人間が、行き着くべきところに、ただ行き着くだけである。
自然はいつも、強さの裏側に脆さを秘めている。そしてわたしが魅かれるのは、生命の持つその脆さの方だ。アラスカの大地は、忘れていた人間の脆さをそっと呼び覚ましてくれる。
それが、今の私に聞こえ始めた、自然からのかすかな声である。

長い旅の途上 星野道夫著 

常に自然と、自分の命に向き合っていてきっと地球という遊び場に全力で楽しんで挑んでいる人、かっこいい人だなと当時思った。

去年の年明け、個展が東京で開かれるとのことで初めて行って来た。

行って良かった


そのとき購入した本が私のお守り。

ときどき自分の心が自然に還りたいと思ったときページをめくる。

なんだか心をニュートラルな状態に戻してくれる。大切な一冊。



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