フランス6人組 『エッフェル塔の花嫁花婿』

今日からフランスします。
6人組。アフタードビュッシーのひとたち。
フランシス・プーランク 1899-1963
ジョルジュ・オーリック 1899-1983
アルテュール・オネゲル 1892-1955
ダリウス・ミヨー 1892-1974
ジェルメーヌ・タイユフェール 1892-1983
ルイ・デュレ 1888-1979 当時新進気鋭のことひとたちのことを、雑誌で「6人組」と評論家アンリ・コレが言い始めたのがきっかけ。もちろんロシア5人組のもじりです。

ひとりひとりは後ほど追っていくとして、今回はみんなで共作したバレエ音楽を。(といってもデュレは直前で降りちゃった…)

https://youtu.be/7zc2FirtReE

邦題は『エッフェル塔の花嫁花婿』
同時代のめっちゃ流行りのアーティスト、ジャン・コクトーが台本書いて、とにかくシュール。結婚写真撮ろうとしたらカメラから水着美女が飛び出てきたり、参列者を子どもが皆殺しにしたりする。

たしかに音楽もぜんぶシュールそう。フランスっぽいって思うけど、自分の中でなにがフランスっぽい、なのか定義できないのでまた後ほど…。
普仏戦争(1870-71)のあと、国民音楽学会ができたりして、フランスのひとたちは「フランスらしさ」の確立に取り組む。その答えのひとりはもちろんドビュッシーで、この6人もやっぱりフランスらしさを求める延長線にいる人たち。


とりあえず今回はこのバレエ音楽を、それぞれの人っぽさあるかな?と聴いてみました。
全体的にもちろん非和声音やら不協和音やら複調やら…。うん、ドビュッシー好きそうだね、みたいなイメージ(ごめんなさい)。


オーリック
入ってきやすい。調性とかも"わかりやすく"逸脱していたり、盛り上がる場所もそうだよね、という感じ。
ミヨー
色彩的。なんか全部の楽器が際立ってるけど、弦がすごく面白い。形式で遊んでる。
プーランク
諧謔的。オーリックとはまた違う感じにわかりやすい。モーツァルトの「音楽の冗談」聴いてるみたいな気分になる。
タイユフェール
ハープ(当然)。リズム遊びがかわいい、すごく揺蕩ってる。メリーゴーランドが回ってる、みたいなテンポ感とリズム感がある。
オネゲル
不協和音と協和音の使い方がイマっぽい。


それぞれみんな個人の音楽はどんなだろうというのを明日以降きいていこうと思います。(うすすぎて困る。全員の音楽を聴いた後またこれを聴いたら耳が開かれるだろうか)

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